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市川 ウズマサ [つけ麺]

11月17日
市川 ウズマサ つけそば 大盛り 880円

このお店には何度もふられた。本日は雨も降っているし、幸いにして仕事の進みもいいし、、、ということで、だめもとでもう一度足を運ぶ。私の前を巨漢の男性二人が歩いてゆく。なんだか楽しそうに話しながら、傘もささずに雨の中を急いでいる。非常に仲が良い。モーホーなのだろうか?それともひょっとして目的は同じか?、、、、結局二人に導かれてお店に到着した。お腹をすかせたお仲間でした。

見回してみると、、、狭い店内に人がひしめき合っている。席はカウンターのみ6つ、あとは座って待つ人が10人弱。8割はいわゆるガテン系、1割がネクタイ系、残りがお兄ちゃん系。なぜかふくよかな男性がほとんどだ。皆やや下を向いて、静かに文句を言わずに自分の順番を待っている。なんとも言えない独特の雰囲気だ。静かに燃えているというか、、、。ちょっとした宗教のようだ(これは言い過ぎかも)。この中に小柄な女性が一人混じっているのが不思議な感じであった。

お店は普通のお家をちょっと横に伸ばして、その部分がラーメン屋さんになっている構造。実家で商売をしておられるのかもしれない。駅からはかなり遠く、地元の人しか通らないような、比較的狭い、渋い道に面している。ちょび髭のちょっとぷよぷよした顔のお兄さんが調理をして(いい味を出している)、力強い体育会系の坊主頭の若者がその他の仕事を全てこなしている様子だ(この方も独特の雰囲気をもっている)。地元の先輩後輩とか、そんな感じか?家族経営的な雰囲気は感じなかった。大盛りをお願いすると、”うちは麺が多いすけど大丈夫すか?”と私を含む、大盛り熱望組全てに尋ねていた。”大盛り”の期待にうれしくなってしまった。暫く思索をめぐらしながら待つ、待つ、待つ。

席に案内されて調理の様子を拝見する。調理場は雑然としているが、小さく働きやすそうだ。お兄さんは麺を几帳面に秤にかけている。それから茹でて、水でしめて、その後いとおしむように麺を素手で整える。きれいに整わなかった部分は、捨ててしまったり食べてしまったりしている。そしてどんぶりに盛る。動作には無駄が無く、型になっているというか、どうも格好がいい。

器にたれをもり、スープで僅かに薄める。なんだがぐらぐら煮立っているおなべをぐるぐるにかき回してそこから真っ黒な汁をしゃもじで器にすくいいれる。それを丁寧にしゃかしゃか攪拌。シナチク、葱、に加え、そうだ節のようなものを投げ入れて完成、そのままお盆の載せて上記のきれいに整えられた麺とともに供された。

麺は本当に大盛り。こうでなくっちゃあ!太くってもちもち、なかなか噛み切れない感じの極太麺。角がやや丸まっている。個人的にはドンピシャの好みだ。ピカピカ光った麺がお兄さんの指で整えられていて美しく並んでいる。表面に僅かに黒っぽい点々がある。麺をそのまま食べる、、、と、小麦の深い薫り。これは美味しい、というか美味い!蕎麦と同列に論ずることができそうだ。このまま何もつけずにどんどん食べてしまいたい。それをぐっとこらえてつゆの味見を。なんだかすごくクリーミーだ。どうして?ふわふわだ。”ドロリ系”とか言うらしい。魚介系の出汁もびんびんだが、それだけではない深いこくがある。豚か?つゆをなめていると唇がクワンクワンになることから、豚の肉や脂肪が大量に投入されて、つゆのこくと腰を作っているのでは、と考えるが、何度味わってもいわゆる豚の臭みを感じない。不思議だが本当だ。そしてとても美味しい。豚と魚の出汁がお互いにお互いを高め合っているような印象。

蕎麦を食べるように、麺の端っこをつゆにつけて食べてみる、、、。しかし麺が強すぎてつゆが負けてしまう。ちょっと嫌なのだが、麺をどっぷりとつゆに浸して食べてみる、、、これで丁度いい。これは美味しい。もちもちとふわふわが混ざって、不思議な食感。それに粉砕した鰹節系の粉っぽい感じ(それとも煮干しなのだろうか、多分そうだ)もあって、不思議な美味しさだ。にんにくなどの薫りは感じない。美味い、深い、しかし不思議だ。不思議連発。いろいろ考えながら、あっという間に食べ終わってしまった。つゆもいろんなことを考えていたらあっという間に全て飲んでしまった。お願いすればスープで割ってもらえるらしい。しかしすでに全部飲んでしまったからできなかった。むむう、血圧が上がる、、、。

美味しかった。特に麺がよかった。ご亭主は、若いのにほとんど名人だ。調理には時間をかけていたが、そうしなければこの質は保てないだろう。あんまり儲からないかもしれないが、このまま、ずっと、地元で小規模にがんばって欲しいと思った。我がままかもしれないが。ご馳走様でした。美味しかったです。

良い;独特の麺が最高 つゆもユニークで他の追随を許さない 麺とつゆを一緒に食べるとちゃんと掛け算になっていて、お口の中でちょっとした魔法が起こる
もっと良くなる;このままで最高です 食後に冷やしたジャスミン茶が合いそう お店がこざっぱりしていれば女性客も増えると思う
また行く?;Yes
総括;千葉県では珍しい、ユニークで本格的なつけ麺が楽しめるお店。魚介&豚とおもわれるスープは、高度に洗練されていて臭みとは無縁。このままずっと続けて欲しいお店です。11月21日
つけ麺はあまり沢山食べてきていない。強烈な体験で理解し切れていない印象があったので、数日後にすかさず再訪。この時は、お店中が濃いお魚のかほり。前回とは違う。あれ?と思ったがとにかく例によって静かに静かに待つ。待っている顔ぶれはいつもどおり。女性が二人もいてびっくりだ。子供連れがいて、待っている人が沢山いるのに家族でのんびり食べている、、、。うーむ、、、。しかしそれほど待たずに席に着くことができた。

前回同様に大もりのつけそばをお願いした。今回は麺がやや黄色味がかって見えた。光線の関係か?茹では前回にも増して完璧だ。ヒジョーに美味しい。つゆを使わずに大量に食べてしまう。つゆは何故かお魚が勝っており、豚さんが負けている。前回よりもバランスが悪い。やや緩めで薄め。しかし十二分に美味しかった。

そんなわけで麺を食べ終わってもつゆがずいぶん残ってしまった。じっくりと味わう。今回は慣れて余裕があったので、つゆに柑橘系のものを入れてあることなど、細かいことも知ることができた。いろいろと考えて、手を入れて作り上げたつゆだということがわかった。結局スープをお願いする前に飲み終わってしまった。血圧が、、、もうこれはいいか。

今回の麺は芸術的だった。つゆとのバランスは前回がベターであったが、今回も十二分に満足。人間が作っているのだから、ブレがあるのは当たり前だ。何度か通ってみるつもりだ。ご馳走様でした。

11月30日
再訪、同じものを食べ続ける。いつもの完璧な美しい太麺。今日は何故かつゆの渾然一体とした感じが希薄で、何が入れられているか良くわかる。お店を空けてからの時間で、スープの質が変わってゆくのかもしれない。そうかこれは煮干豚スープなのか、、、やはり美味しい。納得だ。満足して完食。初めてつゆにスープをお願いして驚いた。つゆの量を見て、ほんの少し辛い味をつけたひねこびたチャーシューを入れてから(目の錯覚で無ければ)スープでわってくれたのだ。こんなところでもきちんと味を作っている、、、。いうまでもなく美味しい。これは元のつゆとは別の味のスープだ。自分はこんなに神経を使って自分の仕事をしているか考えてしまった。謙虚に基本にもどろうっと、、、。調理場の中をのぞく余裕もできた。洗い場と麺をしめる水場が離れていると更にいいと思った、、、。今回も満足だ。1000円札一枚でこれだけ納得がゆく食事ができるのも珍しい。

12月某日
昼下がりに再訪、やはり同じものを。混んでいる、混んでいる、混んでいる。今日は坊主のお兄さんではなく、ぽっちゃりとしたお姉さんがお手伝いだ。老いも若きも待っている、待っている、待っている。上品な人もいるし、ちょっと不潔っぽい人もいる、、、お爺ちゃんもいるし、お姉ちゃんもいる。なるほど、混んでいる日はこんな感じなのか、、、。このお店は地元で本当に愛されているようだ、素晴らしい。混んでいるので、数人分まとめて調理をしていたが、なかなか手際が良い。待っている間はやっぱりちょっと新興宗教的な雰囲気が漂う。静かに待つ、待つ、待つ。ようやく席に着き、つけそばを。いつもどおりのきれいな麺、、、そのまま食べてみる。やはり一人ずつ丁寧に調理したときほどの出来ではない、、、が、十二分に美味しい。状況を鑑みて、文句無しの麺だ。つゆはやはり開店早々のときと比べて渾然一体感が強い。なかなかの完成度だ。かなり忙しいのに怒らないし、スタッフに当たらないし、手際は良いし、仕事の質は落とさないし、ご亭主は若いのに本当にたいしたものだ。今日も大満足。混んでいたので残念だがスープ割りはお願いしなかった。気をつかって譲り合うのが日本人だよね、、、。素晴らしかった。ご馳走さまでした。すこし体重を落としてから、また伺おうと思う。夕方の早い時間が私にとってのベストタイムのようだ。

12月某日
懲りずに朝ごはんを抜いて再訪。やはり同じものを。 一日の中で、日内変動はあるが、高いレベルを保っていることを再確認した。これは本物だ。たいしたものだ。敬服&ご馳走様でした。

12月某日
夢に見てしまったので、体重は落としきっていないのに再訪。初めてのチャーシューつけそば 大盛り1180円。このお店のチャーシューはやわらかく分厚い。供される直前まで麺を茹でる湯の上で温められている。これはこれで立派な一品料理になる位完成されている。塩味がしっかりとついているので、つゆをくぐらせなくても楽しめる。本日は、営業時間の終わりに近づくとつゆの味がまろやかになることを再確認。今日の麺はちょっと柔らかめでした。多少のぶれはあるが、変わらず高いレベルを保っておられる。ご馳走様でした。

2月某日
久しぶりのつけそば大盛り。チャーシュー小さめで悲しかった?が、いつもながら大変美味しく食べた。スープもさっぱりと美味しく飲んだ。満足、よかった。暫く日本蕎麦の世界に戻る予定。

3月某日
懲りずにつけそば大盛り。店内はずいぶん混んでいるのに上手にオーダーをさばいている。
麺は水でしめすぎて、ちょっとかほりが飛んでしまっていたけれど、つゆをつけなくっても
食べ物としてりっぱに成立している。もうずいぶん慣れてしまい、感動は薄れてきたけれど、
それでもやっぱりおいしいと思う。内容によらず、頑張っている人の仕事に触れるのはとてもいいことだ。混んでいたので残念だがスープはあきらめて帰宅。

ウズマサ熱がようやく冷めて、暫く食べていない。しかしさいきんまたウズマサの夢を見るようになった。ヤクが切れたのか?卒業できそうにない。しかし忙しくってウズマサに貢ぐ暇がない。食べたいぞー!そのうち又行くぞー!

6月某日
やはりつけ蕎麦大盛り。禁断の職場帰りつけ蕎麦だ。いつもどおりおいしいが、麺もたれも温度が高いためかなんというか”発酵”がちょっと過剰と言った印象。でもおいしかった。冬がBetterなのはしかたがないのかも。暫く塩分を控えることに。

8月某日
コンビニで富田のつけ麺を目にして、つい買ってしまった。最近ダイエットを始めたばかりなのに、、、。結構美味しくって、我慢できずに再訪。例によって大盛りつけ蕎麦。今日は丁度お客さんの切れ目に入店することができたのだが、結構長い時間待った。チャーシューも小さめなのでちょっと悲しかった。しかしいつものようなきれいな盛り付け。気温が高く麺の発酵?がすすんでいるためか、ご亭主は気合をいれて氷水で麺をしめている。それでも麺にはほのかな酸味、しかしこれも悪くない。文句のつけようが無い麺だった。スープはいつものように、どんぶりの中でごにょごにょと味を作っておられる様子を興味深く観察した。

冷静になって店内を見回してみると、あまり整頓されていないかも。しかし若きご亭主の洗練された”動き”のためか、不潔さはさほど感じない。サポートのちょっとむちむちした青年がご亭主の真似をしてひげを。これはやめたほうがいいかも。

体重は恐らく増えてしまったに違いないが、スープまで飲んで、大満足の一食であった。ごちそうさまでした。

12月某日
再訪。 久しぶりのつけそば大盛り。昼時に訪れたため、やや混んでいた。接客等のおねいさんと息があっておらず、ご亭主珍しく声を荒げたりする。調理もやや乱れ、お盆の上に葱が散乱していたり。しかし相変わらず味のほうはブレない。麺がやや柔らかめだったが、それでも満足してお店を後にした。いろんな店に足を運ぶのもよいが、定点観察というのも悪くないと思った。

5月某日
ものすごく久しぶりに再訪。つけそば大盛りは920円に値上がりしていた。消費税が上がったので、これは仕方がない。今日は昼に訪れる時間が取れたので、運が良かった。繁忙時故、麺の処理に時間を使えずに残念であったが、さすがに一定のレベルはキープしている。一切危なげない調理。麺の仕上げ以外、文句なし。今日もおいしかった、ごちそうさまでした。

7月某日
再訪 つけそば大盛り920円 今日はちょっと調理に時間がかかり、バランスが悪かったかな?しかしおいしかったことには変わりなし。ご馳走様でした。

10月某日
移転後初めてのウズマサ。 つけそば大盛り920円。 新しい建材のかほりのなかでの久しぶりのつけそばだ。 かなり狭くなった新店舗なのだが、駅から近いので混むことは必至。お店が新しくなり、清潔感がアップしているのは大歓迎なのだが。調理器具などは、前のお店からそのまま持ってきたようで、ほとんどのものが使い込まれたものだった。本日はご亭主のみでのオペレーション。 開店間がないためか味にブレがあるようだ。しかしそれでも一定のレベルにおさめているのはさすが。何故かチャーシューが小さいのが非常に残念だったが、あとはいつも通り、満足だ。オヤジには脂を与えないという心遣いなのかも???しかしラーメンを待って、外で並ぶのはやっぱりオヤジにはちょっとハードルが高いと思った。通行人に見つめられると、恥ずかしいのでニヤニヤ笑うしかない。今後どうしようか考え中。ラーメンをオーダーする人はほとんどいないようだ。何故? 
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