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奥多摩 ことぶき [日本蕎麦]

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9月8日
奥多摩 ことぶき 大ざる 680円


仕事の後のドライブ。何となく山に向かってまったりと流していたら、いい雰囲気のお蕎麦屋さんを発見。一旦通り過ぎたが思い直し、引き返してお店に入ってみた。いわゆる里山にあるお蕎麦屋さんだ。山の中腹にひいきのお店があるのだが、このあたりにはたくさんのお蕎麦屋さんがあるので、丹念に食べ歩くのも悪くないと考えた。

内部は大きいお屋敷の一部を改装したかのような雰囲気で、古い、厚い板でできたすり減った机が並べてある。小上がりもあるが同じような座卓が数個。木が多用されて店内の空気が乾燥しているので清潔感がある。早速お水がでてきた。お酒にできるようなお水なので、やはり都心でのむよりおいしい。

例によって大もりをお願いしたところ、おばさん(家族か近所に住んでおられると思われる高齢の女性)は、”ざるしかない”、とおっしゃる。それをお願いしてしばし時を待つ。お釜でゆで、ざるでお蕎麦をあげて、水で丁寧に洗ってざるで水を切って、、、と全ての作業を遠くから観察させていただいた。調理場は初老のご夫婦が仕切っておられるようだ。お蕎麦は四角いお盆に乗せて供された。

葱は地元で採れたらしい荒々しいもの、これは大好きだ。山葵は非常にかほり高い、よくできた粉。お蕎麦は手慣れた感じにうたれた、やや幅広でわずかに幅が整わない、角が立った手打ちを感じさせるもの。平打ちというのだろうか。かほりはほどほどで、口にしてみるとややぽきぽきとしており、つなぎをあまり感じない。お蕎麦は短めで、”星”は僅かに認められる程度。蕎麦つゆを付けないで口にしてみると、味は単純だが奥深く、やめられなくなって大半をそのまま食べてしまった。蕎麦つゆは、ややからめ、甘さはあまり感じないが、カツオ節のみではなく煮干し系の出汁をつかっておられるようだ。醤油よりも塩を感じる。疲れておなかがすいたときに美味しく感じるような味かと思った。

蕎麦にしろ、つゆにしろ、奇をてらわない、気合を入れすぎない、うんちくを語らない手慣れた感じで好感を持った。地味だが蕎麦それ自体のレベルはかなり高いと思う。背景はよくわからないが、昔から当地でお蕎麦屋さんをやっているお店なのではないか、と感じた。お蕎麦のてっぺんにのっていた海苔はかなり良いものであったが、個人的にはこれがないほうがよりお蕎麦それ自体の良さが生きるのではないかと思われた。

蕎麦つゆは猪口になみなみ、という苦手のパターンで、蕎麦湯はお蕎麦をゆでた湯そのものを出していただいたので、残す気にはなれず、結局血圧が上がることを覚悟で全て飲み干した。つゆは蕎麦湯で薄めると疲れがとれそうな大変良い味に変わった。満足してお店を出た。

御馳走様でした。大変良い旅蕎麦でした。

良い;空気も水もいい おそらく現地での長い伝統があるお蕎麦屋さん お店の佇まいもとてもいい 値段も納得です 地味で渋く安くて美味しい 力んでないのがとってもいいです
もっと良くなる;おトイレをもう少し綺麗にお願いしたいです 個人的にはお海苔がないほうが、、、
また行く?;Yes 
総括;奥多摩の里山の老舗と思われるお蕎麦屋さん おそらく地元の有名店? 江戸風ではないお蕎麦が楽しめる
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