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関内 味奈登庵 ざる大盛り 450円 [日本蕎麦]

1月14日
関内 味奈登庵 ざる大盛り 450円(400円の筈?)

生まれ故郷はいい。神奈川県に足を運ぶとホッとする。下世話でどこか貧乏くさく、それでいてちょっとだけバタ臭い、というのが個人的な神奈川県に対する印象であるが、都市部とそれ以外とのギャップが激しいのも楽しい。なまりもけっこうあるしね。生まれ故郷で何かいいことがあると”やっぱり故郷はいいね”と思うが、いやなことがあると”生まれたところなんだからしょうがないさ”と理屈抜きで納得してしまう。矛盾している。しかしそれでも嫌いになりようがない。

ともあれ、仕事で関内に足を運んだので、前から行ってみたいと思っていた味奈登庵に足を運んだ。土地勘が鈍っていてなかなかお店を見つけることが出来なかった。日本人以外の人、特にアフリカ系の背が高い人たちが多かったのがなんだか懐かしい感じ。 歩き回った末にようやくお店を発見、和風にしつらえてあるがコンクリをそのまま黒く塗ってあったりして、必要最小限の内装のお店に入り込む。机や椅子などの調度もミニマムで、簡素で清潔な感じ。しかし貧乏臭くはない、と思う。セルフ店なので、まず注文をして、お金を払って、それで番号札をもらって席に座ってお茶を飲みながら調理を待つ、、、、5分ほどで呼ばれ、ざるそばの完成だ。

ここは”つけ天”(天ざるのこと)と”富士山盛り”で有名なお店であると認識している。脱サラをしたオーナーさんが”つけ天”を安くお腹いっぱい食べさせてあげたい、と大量のお蕎麦とてんぷらを神奈川県民に廉価で提供している、という美しい話を耳にしたことがある。しかし私には富士山盛り(1㌔)は無理っぽい。敗北感にうなだれながら大盛り(550g)を注文した。しかしそれでも実際に目にしてみると、結構な大盛りで、こんもりもこもことお蕎麦が丸く高く盛り上がっている。これで普通の大盛りなのだから富士山盛りは推して知るべし。結果的にただの大盛りにした選択は懸命であった。何故は私は450円請求されたが(メニューには400円と記載)、450円で茹でたてのお蕎麦をこんなに沢山楽しむことが出来るなんて!都内某有名蕎麦屋さんにこの量を見せてあげたい、、、。まあそれはともかくとして。

ぱらぱらと海苔がかけてあったので(わたしは実はこれが苦手)、それなりにかほり高い海苔をまずはむはむと食べ、早速山盛りのお蕎麦を味わってみる。当然機械打ち、しかし角が立ったやや薄い色合いの男らしいお蕎麦だ。星は無く、全体に均一な感じ。茹でてからギンギンに水で締めてある。歯触りはとてもよい、、、のだが、お蕎麦のかほりがとってもほのかで遠ーーーーーーーーくのほうで微かにかほっている感じだ。お蕎麦のかほりを楽しみたい方は、一度に大量にお口に含むしかない。六割蕎麦くらいの感じか?しかし蕎麦つゆなしでも、それなりにおいしく食べることが出来た。蕎麦つゆは甘みの強い、しかしカツヲがプンと主張する、それなりの品質のもの。薄切りの水にさらした葱はわりと多目に供され、山葵はやはり粉だが、それなりのかほりと味わいがある悪くないものだ。蕎麦つゆは猪口に大量に入れて供されるため、服を汚さずにお蕎麦をつるつるするのにはなかなかの技術が要求される、わたしは当然マスターしているが。

やはりこの手のお蕎麦は、蕎麦つゆにドプリとつけるのがよいようだ。端っこちょろりでつるつる、というやり方では、味もかほりもあったものではない。しかし神田のあれも蕎麦、関内のこれも蕎麦だ。蕎麦に貴賤はない。

ちょっとした学食のような簡素なつくりのお店で、お腹がポンポコになるまで、心ゆくまで、お蕎麦をつるつるして、けっこう満足してお店を後にした。やっぱり生まれたところはいい、ということで。とにかく安くたくさん食べさせてあげよう、というお店側の心意気がうれしい。がぜんこのお店が好きになった。お店の人の底が抜けたような笑顔もよかった。惜しむらくは、おそらく1㌔のお蕎麦を食べることが出来たであろう、ものすごく若いころにこのお店に来たかった、と思った。

良い;美味しいお蕎麦を廉価に好きなだけ食べさせてあげたい、という創業者の良心を感じるお店。つけ天を富士山盛りで食べてみたい!私には無理だけれど。
もっと良くなる;このままでいいと思います。
また行く?;Yes
総括;神奈川県の大盛りで有名な良心的お蕎麦屋さん。お蕎麦そのものとしても、なんというかぎりぎりのバランスで成立している。個人的には割と居心地がいいと感じた。神奈川県ラブ。


5月某日 ざる大盛り 400円
ノリノリで書いた文章が何故か2回消し飛んだ。もう書き直す元気がない。一番重要なことだけ記してケツをまくりたい。味奈登庵を愛しているぜ!以上になります、、、。雰囲気は少し暗め、店内広め、雑然とした雰囲気。お蕎麦の質は、上記の簡素なサービス付きのお店と同じでなかなかおいしかった。
Webには、”“高くて美味しい”は誰にでもできます。そうではなく、“安くて美味しい”。時代が変わっても、このことに味奈登庵はとことんこだわり続けます。”と記載されている。素晴らしい!
タグ:日本蕎麦
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