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USACG Tele Practice Guitar 10 -Circuit and Final Touch- [音楽]

USACG Tele Practice Guitar 10 -Circuit and Final Touch-

 ずいぶん間が空いてしまったが、始めてしまったので終わりまで書いてみよう。この楽器は実際にはとっくに完成しており、すでに私の毎日の音楽生活に欠かせない相棒になっている。特殊な設定を施したエレキであるため、組み上げにはいろいろと苦労したが、夜間はクラギの代わりに役立ってくれている。弦高が低いこと、弦が固く柔軟性に乏しいこと、ボディがクラギと比較するとずいぶん小さいのに結構重いこと、などなど、クラギとの違いはたくさんあるのだが、私の場合はいわゆるサイレントギターよりもこの方が断然いいようだ。例えばナットなどの一部の仕上げなど、なかなか精神的に余裕がないので詰めていない部分もあるのだが(ナットの高さを弾きながら少しずつ落ち着かせてOptimizeしているので、不要になった部分を削り落として全体を滑らかに成形する必要があるのだが、失敗の許されない細かい作業で時間がかかる)、実用上支障がないのでついついそのままにしてしまっている。ともあれ、手短に紹介を。
P7191010.jpg
 これが今回の楽器の”内臓”だ。フロントにハム、リアにノイズレスではあるがシングルPUを乗せているので、ポットの抵抗をどうするかが問題だ。250Kでいくか、500kでいくか。375kという手もあるらしいのだが、結局フェンダーの回路をなぞらせていただいた。つまり、抵抗をかませて、シングルには見かけ上250k、ハムには500kのポットを繋いだ。具体的な回路を知りたい人は質問を。回路を組み上げて実際に音を出してみると、聴感上はこれで問題ないようだ。フロントであれリアであれ、きちんとテレの音がする。ただしフロントとリアの音量にずいぶん違いがあるので、フロントを大胆に下げてリアを上げる必要がある。また、いろいろと考えてはみたが、この楽器にはボリウムを絞った時の高音の劣化を防ぐR-Cを使ったバイパス回路はつけないこととし、シンプルにC一つだけで決めてみた。パーツは全て、真空管の製作に使うための、耐圧が高く、音が良く、品質が安定しているといわれているものだけを選んだ。また、これは趣味の楽器なので、見栄えが”かわいい”ものを選択したつもりだ。写真に写っているちょっと変わった形をしているポットが、今回苦労して手に入れたものだ。このサイズであれば、タイトに彫り込まれているUSACG Teleのキャビティであっても、余裕をもって無理せず収めることができる。こんなことは、実際にパーツを購入してみなければわからない。だってWarmothのボディであれば、余裕でワンサイズ大きなコスモスのポットが入るんだから。やや複雑な回路を内蔵させる余裕も十分にある。私はCTSのオープンタイプのPotが今一つ好きになれないので、これ(小ぶりなコスモスの存在)は素晴らしい発見だ。古い在庫を探し出して手に入れたため、回転がやや渋くはあるが、さすが東京コスモス、雑音とは無縁で高級感あふれる回し心地だ。ちょっとだけ力がいるのでボリューム奏法には向かないけれど。また、ポットの軸がやや長いため、つまみがコントロールプレートから僅かに浮いてしまっているのだが、これもそのうち気が向いたときに対応しようと思っている。(プレートとノブの距離は、名刺一枚分くらいのギリギリがカッコイイと思う)

全景.jpgボディ.jpg
ややピンが甘いが、これが完成した楽器の全景だ。少なくとも二つ、この写真に”問題”が映り込んでいるのだが、分かるだろうか?これも気力が充実したときに修正するつもりではあるのだが、いつになることやら。しかし全体的な雰囲気はとてもよく、個人的にはなかなかいけていると感じている。ボディと比較してものすごく太いネックに注目してほしい。弦の間隔は、私が20年以上愛用しているクラギと完全に同じだ。また、設定にやや苦労したが、全ての弦をPUのポールピースに乗せることができている。

ネック.jpgヘッド.jpgネックや指板のゴージャスなメイプルの鳥目がはっきりとわかるだろうと思うが、太くって固くってとっても頼りがいのあるネックだ。シェイプは太めのUになっており、指板の端は、お願いしたわけではないのだが、弾き込んだ楽器のようにやや丸められている。ヘッドは、70年代を彷彿とさせる、個人的なお気に入りのUS3 というシェイプだ。これまでに購入したUS3の形は低音側の形状がもっとシャープで格好良かったように記憶しているのだが、この個体は角の所がダルで、どうにも気に入らない。写真をよく見てほしい。ペグが並んだあたりの直線が、ぎりぎりまで伸びていてほしいのだが、6弦のペグが終わったあたりでゆるく丸くなってしまっている、これが気に入らないわけだ。しかし木を足すわけにはいかないのでこれはこのまま受け入れるしかない。やはりこのように特殊なネックをお願いすると、いろいろと問題が起こりやすいということだろう。

雑でまとまりの悪いレポートではあるが、この楽器については一応これで終了としたい。そのうち加筆する可能性大。
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