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日本の車を買ったよ -7- 高速道路にて [クルマ]

日本の車を買ったよ -7- 高速道路にて

最近、大都市圏の高速道路を利用することが多い。かつては有料道路を走ることを潔しとせず、もっぱら下道を愛用してきた私であったが、最近は人生におけるactiveでいられる時間が残り少ない事を意識することが多く、時間を節約するためにお金を払うことが苦にならなくなってきたからだ。また、なんといっても自動車だけしか走っておらず、動きの予測が困難なオバチャリ、ガキ、犬などを意識しなくても済むのもいい。

日常的に走ってみると、様々なことに気付く。高速道路というのもなかなか奥が深い。古い高速は道路のつなぎ目が多く、カーブがきつく、ロードホールディングノイズが大きく、想定される走行速度が低く設定されていることがよく分かるし、最近作られた高速は降雨時の水はけが良かったり、コーナーでは軽くバンクがつけられていたり、ずいぶん走りやすくなっている。古い高速では、コーナーを立ち上がろうとするところで強引に合流させられたり、コーナーの一番横Gがかかるところに幅広の鉄板が敷いてあったり、事故が起きないのが不思議なくらいのむちゃくちゃな設計になっていたりするので、時々○○がチジミ上がるような怖い思いをすることがある。しかし自分が走る道路を細かく知ってしまえば、それも楽しみに変わる、、、様な気がする。

道路の設計や作り自体の問題もあるが、周囲を走るクルマの運転のマナーも走り易さに大きくかかわってくる。車線が3つ以上あるような広い道路が延々と直線で続くような場所ならいざ知らず、複数の道路が、曲がりながら立体交差でつながったりはなれたりするような場所で、やばい運転をする人たちがいると、本当にシャレにならない。命の危険を感じる。特に週末、普段高速を走り慣れていないドライバーたちが多いときは本当にやばい。週末早朝に人を満載した小型のワゴン車が、私の目の前でなぜかコーナーの入り口で路肩のフェンスに吸い込まれるように突っ込んだのだが、その後派手にひっくり返った時はめちゃめちゃ驚いた。血まみれになった人がよろよろと這い出して来て、なぜか車いすに乗っている人までいた。不幸にして事故にあった数人の方たちが、安全なところまで避難したのを見届けて、心からほっとしたものだ。また、工具を満載した軽トラが、コーナーでスピードを出しすぎてやはり私のクルマが走る目の前でひっくり返ったのも結構インパクトがあった。マンガのような出来事が目の前で起こると、どうも人はへらへらと笑ってしまうらしい。不謹慎だが私の場合もそうするしかなかった。この時は、フルブレーキングをして難を逃れた私の後ろには誰もおらず、幸いにして”お釜をほられる”ことはなかった。運が良かった。運転手さんも無事に車から這い出して、ふてくされて路上に座り込んで煙草を吸いだしてしまった。とりあえず無事でよかった。運転を始めて長い年月、私の目の前で命が失われるような重大事故が起こったことは無いのはただ単に運がいいとしか言いようがない。さて。

マナーが悪い人はたくさんおり、危険な運転をする人も数知れない。私の個人的な印象では、せっかく車間距離を保って運転しているのに無理な割り込みをしてきたり、後ろから煽るような危ない運転をするのは大きめのワゴン車である確率が高いように思われる。ワゴン車の運転席は高いので、遠くまで見渡せるのだから、周囲の状況を十分に把握して安全運転をしたくなるのではないか、と思うのだが、そうではないことが多いような。ワゴン車は基本的に運動性能が低いわけで、安全運転を期待したのだが、追い越し車線で、後ろにべったりとつけてパッシングをしたりクラクションを鳴らしたりするのは、たまたまなのだと思いたいが、私の個人的経験では多くの場合ワゴン車だ。私のクルマはたいていのワゴン車よりも早いと思う。羽も生えているし、車高もはっきりと落としてあるので外から見ても明らかだと思うのだが、そういったことは関係ないらしい。こちらが周囲に合わせた速度で走っていると、ぎりぎりまで車間距離を詰めて後ろから煽ってくる。私がフルブレーキングをすれば100%追突だと思う。本当に勘弁してほしい。バックミラーがワゴン車でいっぱいになるくらい近づいてきたときは、ガンを飛ばすことにしているのだが、多くの場合これは無効で(アタリマエか)危険は避けたいので道を譲ることにしている。奴らはなんと嬉しそうに私のクルマを抜いてゆくことよ、、、。頼むからクルマに合わせた運転を楽しんでほしい、と世界の中心に向かって叫びたい。

高速道路を走っていて一番頭に来るのは渋滞ではないだろうか?こちらは高いお金を払って時間を買っているのに、渋滞って何?いい加減にしてよ、、、というのがほとんどのドライバーの感じ方なのだと思う。渋滞の原因は数限りなくあるのだろうが、最近気が付いたことがある、、、それはプロのドライバーの運転マナーだ。タクシーとトラックのことだ。タクシーのことはこの際おいておこう。そのうちに書く機会もあるかもしれない。今はとりあえずトラック、、、トラックの運転に物申したい。数多くのトラックが高速を走り、日本の産業や生活を支えてくれている。トラックなしでは我々の日常生活は立ち行かないことは明らかだ。私自身もトラックドライバーの労働の恩恵にあずかっていることは重々承知しており、ありがたいと思っている。トラックの運転、、、客観的に評価すれば、確率的にはマナーが良いトラックが多いように感じている。都会を走り慣れて、高速の分岐など隅々まで知り尽くしていると思われるトラックドライバーの運転などは特に、車線変更などに無駄が無く、スムースで見ていて気持ちがいい。しかしごく一部のトラックの人たち、、、ごく一部と思いたいのだが、、、これは本当に手の付けようがない。危険だし残念だし頭にくる。追い越し車線を自分の好きな速度で走ってゆくのが一番快適なのは誰しも同じだと思うのだが、背の高いトラックにこれをやられると本当に頭にくる。トラックは多くの場合、上り坂や急なコーナーで大きく速度を失うが、多くの良心的な運転手さんの場合はそのような場合、後ろの車を意識して道を譲ってくれるのだと思う。そういうことは日常的にあり、ありがたいな、と感じると同時に、そうしてもらわないと困る、とも思う。だって早いクルマは右、ゆっくり走りたい車は左と決められているのだ。道路といったって社会なのだから、ルールに従って振舞ってほしいものだ。私自身も引っ越しなどでトラックのハンドルを握るときは、もっぱら走行車線をゆっくり走る。だってスピードを出すようには作られていたいんだから。しかし大きな背の高いトラックが追い越し車線を延々とまったり走り、走行車線が混雑しているために追い抜くことも出来ず、後続の車が延々と続いてイライラ、、、ということを何度経験したことだろう。本当に頭にくる。長距離の運転は確かに大変だろう。しかし大変でない仕事など、この地球上には無いのだ。多少面倒くさいだろうが、走行車線に移るべきだ。自分が僅かな楽をするために、他人の迷惑など関係ない、という人もいるだろう。しかし我々は礼節と秩序を重んじる日本人だ。恥を知れ、と言いたい。追い越し車線のトラックの後ろで長い列をつくっている後ろの車に気付かないこともあるのかもしれない、、、しかしそんな鈍感な人に大きなトラックを運転して欲しくない。交通の流れをブロックして、ストレスの解消をしている、、、面白がっている、、、そんな人がいるとは考えたくないが、たぶん稀にはいるのだろう。そういった人は、“高速道路”という社会から出てゆくべきではないか?一つ間違えば人が沢山死ぬのだから。

西欧の文化が日本の文化より優れていると感じることは個人的にはほとんど全く無い。クルマだって国産車を乗っていきたいと思っているし、アルコールだって日本酒が贔屓だ。しかし悔しいがトラックの運転マナーだけはむこうの圧勝のようだ。米国の高速道路を運転する機会が数えきれないほどあったのだが、向こうのトラックドライバーはプロとしての矜持を持っているようで、坂の前ではほぼ必ず道を譲ってくれるし、お礼を言えば微笑んだり親指を立てたりして挨拶してくれたものだ。(一部の)日本のプロドライバーの方々も、運転のプロとしてプライドを持ち、私の様な一般のドライバーたちに良い見本を見せ、自動車文化のけん引役を務めてもらえないものだろうか?こんなところで呟いてみても意味がないのかもしれないが、あまりにも頭に来ることが多いのでちょっと書いてみた。何もしないよりはましだろう。

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