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新宿 麓屋 ざる  1134円 [日本蕎麦]

新宿 麓屋 ざる  1134円

最近仕事で新宿に赴くことが多い。この界隈のお蕎麦屋さんでは渡邉が気に入っているのだが、たまには違う場所にもいってみようか、と、京王プラザホテルにあるこぎれいなお蕎麦屋さんに足を延ばしてみた。おやじの一人客である私は、歩道を望むガラス張りの窓に面したカウンターに通されたが、目の前は竹林風のしつらえになっており、なかなか居心地が良い。ゆったりと腰を据える。

ホテルに入っているお店らしく、従業員さんの目配りは行き届いており、そのような環境に慣れている人ならば居心地の良い店だろう。事情でお酒を呑むことができないので、いきなりざるをお願いした。蕎麦前なしというのは格好つかないし寂しいが仕方がない。することがないままにお蕎麦を待つのは味気ないものなんだな、、、。

それで、細長いお皿にまずは薬味が。さらし葱と茗荷で一つ。おろしたての生山葵で一つ。それからゴマと海苔で一つ。小皿三つをくっつけたような形のお皿で供された。これはいつもならお酒のつまみとしてどんどん食べてしまう。今日はお酒がないけれど、、、、やっぱりそれでもお茶をもらっていつもどおり食べてしまった。それから蕎麦猪口に入ったたっぷりの蕎麦つゆが来た。さっそくすすってみる。これは江戸前の濃いものに似ているが、醤油や塩を感じさせることなく、みりんやザラメ系のわずかな、しかし深い甘みが前面に出ている。濃くはあるのだが、塩分が強すぎないためそのまま呑んでしまうこともできそうだ。微妙な苦みがいいアクセントになっている。全体が混然一体となったいい蕎麦つゆだと思った。素直においしい。徳利に入っているとさらに良いのだが、贅沢は言うまい。

それで、やや長めの時間が経ってから、焼き物の四角いお皿にせいろを乗せて、その上に小山のようになったお蕎麦が供された。細切りでかなり白っぽい、更科系のお蕎麦のように見受けられた。なよなよとお蕎麦が横たわっている姿はどこかで見たことがあるな、と感じたが、どうも荻窪の本むら庵で職人さんが修業をしたらしい、という情報を目にした。なるほど。ナットクだ。それならます酒なんかも置いてあるのだろうか?ともあれ、なよなよしているため箸でさばきにくいお蕎麦を数本手繰ってみると、さわやかなお蕎麦のかそけき薫りが。なかなかいいではないですか。蕎麦つゆを大目にくぐらせるのはちょっと格好悪いけれど、おいしく食べるためにはそうせざるを得ないようだ。そのようにして手繰ってみると、喉越しもなかなかだ。快適な店内の雰囲気も気に入ったので、機嫌よくお蕎麦を手繰り続けていると、なぜかカイワレのようなものが乗せられているなよなよとしたお蕎麦の小山はすぐになくなってしまった。それでもいわゆる“銘店盛り“ではない、ぎりぎり食事として成立する量のお蕎麦の盛りだったと思う。

供された少量の蕎麦湯と(もっとたくさん欲しいぞ!)、上品なそば茶を楽しんで、お店を後にした。ごちそうさまでした。なかなかいいお店でした。

良い;ホテルに入ったお蕎麦屋さん。お店は清潔でお蕎麦の質も良いし、何といってもサービスに一本筋が通っている。準個室になったテーブル席は居心地がいいらしい。
もっと良くなる;このままでいいかな?値段が高めなのも、店内の静けさを保つのに一役買っているのだろう。
また行く?;Yes
総評;新宿に古くからあるホテルに入ったお蕎麦屋さん。お蕎麦の質もなかなかで、居心地がいい。
トイレ;未使用だがおそらく清潔
駐車場;ホテルの駐車場があるが、それなりに高いです。

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