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日本のクルマを買ったよ  -Thumb and Pinky- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ  -Thumb and Pinky-

私は今のクルマを手に入れるまで、Heel and Toeをしたことがなかった。技術もなかったし、SUVではそんなテクニックは必要がなかったからだ。ドイツ車に乗っていた時は、残念ながらオートマだった。だから朝晩FD2に乗って、車のペダルを踏むのが楽しくて仕方がない。我ながら恥ずかしいオヤジだ。それはともかく。

私は巨人だが専門家によれば足の幅がごく細いのだそうだ。それで、苦労して見つけた足にぴったりと合う某社のスニーカーを履いてクルマに乗ることが多い。自然にそうなってしまったのだが、ブレーキを掛けながら速度を落とし、そこからパワーを入れながらコーナーに入るときなど、どうしてもアクセルを踏んで回転を合わせたくなる。それでなんとはなしにH&Tをするようになった。これは必要に迫られて身に着けた自己流のテクニックであり、何のかんの言っても私は巨人なので、親指の付け根あたりでブレーキを踏み、その状態をキープしながら膝と股関節を使って足をひねって小指でアクセルを入れる形になってしまった。これはH&T(つま先と踵)ではなく、T&P(親指と小指ちゃん)と呼ばれるテクニックになるんだそうだ。通常のH&Tと違うのは、それをする奴の足がでかい、ということだけで、やることは一緒だ。どちらかというとH&Tのほうがガニマタにならないですむので外から見た場合は格好がいいのではないかと思う。

しかるに、家人が私用の巨大なドライビングシューズを突然買い込み、“これを履いてみろ”という。それで素直に履いてみた。コールハンの裏皮でできているかっこいい靴で、脱ぎ履きが簡単ないわゆるSlip-Onだ。靴底には皮が貼ってあり、ぽこぽことたくさんあけられた穴からゴムがのぞいている。猫の足の肉球のようだ。だから道路を歩くのには向いていないと思う。ためしにやってみたら体中ががくがくする。これは柔らかく、足にぴったりとフィットするので、自動車の運転には最高なのだが、靴を含む足幅はスニーカーを履いた際よりもずいぶん狭くなる。だからいつも通りT&Pを試みると、足の外側がスカッと空を切ってしまい、アクセルを踏めないことが多い。これは困った。何とかしなくては。危ないしね。

それでたまにこれを履いて、正統派のテクニックであるH&Tの訓練をしている。私の場合、右足の親指の付け根の少し下あたりでブレーキを狙うと、踵でオルガンスタイルのアクセルを比較的自由に操作できるようだ。しかし小指ではなく踵でアクセルをふかすため、どうしても操作が大雑把になってしまう。それだけは残念だ。T&Pのほうが細かい制御をすることが可能だ。しかしこのスタイルを取り入れることが出来れば、どんな靴でも自由にH&Tを楽しむことが出来る。しばらくFD2には迷惑をかけるが、とっととこの技を完璧にマスターして、ドライビングシューズでもかっこいいシフトダウンを間違いなく決められるようになりたいものだ。

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