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市川 車屋 せいろ おおもり 860円 [日本蕎麦]

2016年9月
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市川 車屋 せいろ おおもり 860円

市川にはあまり良いお蕎麦屋さんがないような印象を持っている。比較的長い歴史をもつ古い街なのに、なぜ?お蕎麦屋さんは時代の流れに取り残されてしまったのだろうか?
まさかそんな、、、それでいろいろと調べてみたりしている。

市川で駐車場が広いお蕎麦屋さん、、、、とググってみたら、よさそうなお店を見つけた。
それがこの車屋だ。都内西部の車屋との関係は不明だが、おそらく関係ないのだろう。
たまたま時間があったので、さっそく赴いてみる。駐車場は、、、確かに広いが、車間距離は都内同様とっても狭いので、安心して長時間愛車を停めておけるわけではない。ともあれ、どんどんお店にお邪魔する。

古民家を移設したのか、古民家風を狙ったのかはわからないが、天井は高く、部屋割りは大きく、玉石ではないが床には石が張ってある。お掃除はいまいちであるが、清潔感は保たれている。なかなかよいお店ではないか。いつものようにせいろの大盛りをお願いした。

ほどなく供されたせいろは、四角い木の盆にのっていた。せいろは家紋?つきの立派なもので、蕎麦つゆは徳利にいれて。蕎麦猪口に注がれていない、私の好きなスタイルだ。小皿には教科書的なややワイルドなさらし葱の輪切りと、かなりたっぷりの生と思われる山葵。なかなか素晴らしいプレゼンではないですか。

お蕎麦は中細でややエッジが立っている。ピカピカと美しく光っており、茹で方と水きりの良い仕事が反映されている。機械切りと思うが問題ない。星もわずかだが散っている。数本手繰ってみると、最初にプンと薫るのはつなぎの小麦だ。いい小麦使っていますね、、、なんのこっちゃ。そのあとに控えめではあるが、きちんとお蕎麦の穀物の甘い薫り。わるくない。歯ざわりはむちょむちょとしており、喉越しはすこしごりごりもそもそ?もうすこしお蕎麦の薫りが強いとなおよいのだが、十分に合格だ。おいしいお蕎麦だ。

蕎麦つゆは、、、醤油、砂糖~みりん、出汁の三角形で表現すると、うまく渾然一体となっており、そうではあるが出汁がやや勝っているタイプ。ちくちくしたような塩分を感じさせるようなことは無い。それもカツヲ以外のややワイルドなお魚系の出汁のように思われた。若干発酵したような味わいがあるのだが、これは好みだろう。もうすこし出汁を洗練させればものすごく高級な感じになりそう。しかしこのままで私は十分幸せになれる。少し漁師街の血が入っているのだろうか?海沿いなので。

頭の中で計算して、蕎麦つゆに半分と少しくぐらせてお蕎麦を手繰った。 、、、、あ、これはなかなかいいな。たくさん食べたい類のお蕎麦である。元気になれそうだ。しばらく無心で手繰った後、ようやく落ち着きを取り戻した私は周りを見回してみたのだが、田舎のおじさんやおばあさんのような感じの人たちが、楽しそうに食べたり飲んだりしている。なるほどナルホド。地元の銘店なのだろうな。

別仕立てではない、本来の蕎麦のゆで汁と思われる蕎麦つゆを存分に楽しみ、お店を後にした。お蕎麦の盛りが良心であったため、心まで豊かな気持になりました。

写真がいつもながら適当なのは急いでいたので許してください。

良い;材料も、調理も、お店の構えも大変結構。良質なお蕎麦をのんびり楽しめる。
もっと良くなる;残念だが今月で店じまいだそうな、、、。 花板さんも残念がっていた。
また行く?;Yes しかし上記
総括;海沿いの埋め立て地にある本格的なお蕎麦屋さん。市川には珍しい、きちんとしたお蕎麦を食べさせるお店。今月で店じまいとのこと。残念。地元民はきっと悲しんでおられるだろう。

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