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福祝 播州山田錦五割磨き 純米吟醸酒 720ml  藤平酒造 1728エン (税込) [日本酒]

福祝 播州山田錦五割磨き 純米吟醸酒 720ml  藤平酒造 1728エン (税込)


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脳がとろけてしまいそうなじっくりとした上立香。フルーツのようでもあるし、華のようでもある。甘く酸っぱく、酵母のようないなたい印象も僅かに残されている。けして軽くはないのだが、爽やかさやみずみずしさを感じさせる薫りだ。たまらず口に含むと、口腔内に広がっていくのはまさに山田錦といったバランスのとれた酸、コク、深み、広がり。喉の奥にじんわりと浸透していく。しっかりと舌と喉を楽しませた後に、比較的強い余韻を残して喉の奥に消えていく。後味はさっぱり、しかし同時にまったりとしており、苦さや厳しさを感じさせることはない。最後にわずかな甘さが鼻に残されるのがいい。

これだ、これが初めて味わった福祝の印象そのものだ。この喜びを求めて何度このお酒を買ったものだろう。しかし同じような喜びを手に入れることは、あまり多くはなかったというのが本当のところだ。このお酒は、蔵が小さいためか、品質にばらつきがあり、いい時も悪い時もあってそれがまた面白い、というのが当時の私の判断だった。しかしそれは間違いだったのかもしれない。私がよく知っているこのお酒を、いつもと違う、某有名酒販店で求めてみたのだ。つまり、いつも私が頼りにしていたお酒屋さんの管理がいまいちで、私の求める味が損なわれている可能性を否定できないということに気が付いてしまったのだ。

山田錦の三等米を使うことで廉価な販売を可能にしているというこのお酒(本当か?)、やはり私にとっては日本酒の基準になる大切な銘柄だ。今後また、こいつを呑んでいくかどうか、現在考え中。


2017/12
福祝 播州山田錦五割磨き 純米吟醸酒 1800ml  藤平酒造 3456エン (税込)

機会があって、別の地酒専門店で一升瓶を。冷蔵庫保存ではないが、日陰の寒い部屋で保存してあった。このお店でこのお酒を扱うのは初めてで、到着したばかりなのだという。失礼とは思うが、このお店を完全に信頼しているわけではない。しかし、今回はこのお店から手に入れることにした。素直にうれしい。

このお店は、多くのお酒を冷蔵庫で保存している某有名酒販店ほどではないけれど、お酒の取り扱いはなかなか丁寧だ。期待して帰宅して封を切る。上立香は、、、うん、ちょっと弱いな。残念かも。お酒が運搬と保温の過程でわずかに劣化しているのか、ロットの違いなのか、私の体調の問題なのかわからない。その他の味わいはいつもの通りの福祝だ。おいしいといえばおいしいのだが、前回の四合瓶ほどの喜びは感じられない、残念ながら。

あとは、吞み進むに従って変わっていく味わいや薫りを、楽しみながらじっくりと検証していきたい。これは一升瓶ならではの日本酒の楽しみかただ。


タグ:日本酒 福祝
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