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開高 健 “輝ける闇” [Books]

開高 健 “輝ける闇”


この人の本は一冊たりとも捨てられない。地べたを汗だくになって這い回っているようなこの人の文章がとても好きだった。中学生のころからこの人の本に親しんでいる。しかしずいぶん長い間読み返すことをしていない。なんだか読み返すのが怖いというか。立派な全集も出たようだが、途中まで買ったところで追いかけるのをやめてしまった。最近はKindle版を売っているようなので、手に入れるべきかどうか迷っている。先輩筋にあたる完全に書毒にやられてしまっている方までがKindleを購入されたというので(外国の文献が廉価に入手できるとのこと)、私もそろそろ重い腰を上げて手に入れてみるかな、などとも考えるのだがどうにも気が進まない。やっぱり私にとっての読書は、未だに紙の束を手に持ってするものなのだ。

ともあれ、“輝ける闇”だ。全てを理解しないままにこの本の持つ独特の雰囲気に惹かれて何度も読み返したものだ。旅先で突然読みたくなったりするため、同じ本を少なくとも3-4回は購入している。自分にとってはこの本が開高 健の“エッセンス”だ。作家が亡くなったのちにこの本と関連が深い未完の本を出版されたように記憶しているが、完成されたものを読みたかったなあ。茅ヶ崎の開高 健記念館にもご縁がなくってなかなか足を運べない。何とかしたいものだ

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