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Fender Custom Shop ‘60s Stratocaster [音楽]

Fender Custom Shop ‘60s Stratocaster


おニューの楽器を結構弾き込んだところ、ネックが僅かに順ぞりしていることが気になりだした。楽器店内にぶる下げられて、暖房や冷房にさらされて木が乾燥して動いてしまったからなのだろう。新品でもお高い楽器でも気にすることは無い、どんどんばらしてネックを外してっと、、、、あれ、ネックが外れない!どうしてだろう。そんなのあり?揺すっても叩いても外れないのだ。ちょっと怖くなって元に戻してしばらく弾いていたのだがどうにも気に入らない。ミドルポジションを弾いていると弦高の高さが気になって指が嫌がるのだ。それで久しぶりにライトゲージを張ってネックが動くまで待とうと思ったのだが、弾き応えの乏しさがどうしても我慢できず1日で張り替えることになった。もったいないが仕方がない。だってペラペラで弾いていても全然つまらないのだ。ボディも振動しないし。昔はライトゲージが好きだったのだが、我ながら信じられない。


それで休みを取って気合を入れて心身を整え、部屋の掃除をし、必要な工具を全てそろえてからネックを外すことにした。なんでネックがボディから離れないのかつらつらと考えてみた。ハイドグルーで貼ってあるとか?まさかそんなことはあるまい。いろいろ考えて、ネックをセットするとき米Fenderではスクリューに蜜蝋などを塗ることが多いのだが、そいつが流れ落ちてネックとボディを張り付けているのではないか、と推論した。それでネックをはずすための工具のようなものを用意してから、まずは慎重に4つのスクリューを外した。ジョイントプレートを外すと、、、、あ、ボディにレリックってスタンプしてあるじゃん!Vintageだって言って嘘をついて高く売る人をけん制する為なんだろうなこれは多分。それはそれとして、やはりネックはボディに引っ付いたままでびくともしない。まあ楽器としてはいいことなのかもしれないが、ネックの調整ができないのは困る。楽器は自分の手に合わせて使わないと。それで工具を使う前にネックに力をいれてずらそうとしたら、、、今度はぱかっという音がして外れたぞ!やった!なんでこの間はダメだったんだろう。せっかく工具を用意したのに無駄になってしまった。まあ目的を果たせたので問題はないのだが。それで塗装を傷めないようにものすごく注意してネックを外した。ネックをヘッド側に引っ張る人がいるがこれはご法度で、ネックは前に押し出して外す必要があるのだ。ネックにはテーパーがついているからね。定石通り注意深く外してみると、、、、おお、やっぱりネックがボディに接するあたりは蝋でべたべたになっている。蜜がボンドのように働いてネックとボディが一体化して良く鳴るのかもしれないが、今後のことも考えてやさしくふきふきして無理のない範囲で蝋をふき取ることにした。それからいろいろネックやボディに書いてあるのでそいつを写真で記録して、、、。ネックのつけ外しは、個人的には最小限にしたいと考えているのだ。あとは慣れ親しんだ調整作業だ。マイナスドライバでアジャストロッドのナットを少し戻してスムースに回転することをしっかりと確認し、その後元の位置から8分の1位増し締めした。ネックの強さを両手で確認し、ネックが僅か―に逆ぞりしていることまで確認してボディと合体させ、弦を張ってしばらく馴染ませた。

この状態で確認してみると、、、おお、ネックはほぼ完ぺきにまっすぐで、私の好み通りだ。反っていないほうが好きなのだ。多少のバズは構わないと思っている。それからStuMacの弦高測定用のスケールを使ってブリッジを上下させ、弦高を自分の好みに合わせて細かく調整して出来上がり。弾いてみると、、、順ぞりがあった時と比べてボディの鳴りはすこし小さくなったが、やはりこの方が私には弾きやすい。見かけはごく普通だが、これはやっぱりものすごくいい楽器だ。気持ちがいいので無我夢中で数時間弾き倒し、そのまま幸せな午後を過ごしたのであった。

あ、まずい。気が付いてしまった。この楽器まだまだ新しいのに、もうフレットが目で見てわかる位減り始めている、、、。他の楽器も弾いて、この楽器のフレットの寿命を延ばそうか。しかし楽器は弾いてなんぼだからなあ、、、。

FCS、高いだけだと思っていたが(アメリカでは歯医者のギターなどと呼ばれているらしい)、ほんとにいい楽器を作るんだな、嬉しい驚きだ。

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