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2022/2/10 徒然F30 自動車評論家の方々 [クルマ]

2022/2/10 徒然F30 自動車評論家の方々


自動車評論家といった人々がおられ、様々な媒体で書いたり喋ったり演じたりして活躍しておられる。彼ら彼女らの言うことを聞いたり読んだりしていると、クルマを選ぶ時の参考になるし、雑学的な知識は増えるし、時間的余裕があるときは結構楽しませていただいている。業界を取り巻く文化のようなものがすでに出来上がっていて、独特の言葉の使い方なんかもたくさんあって(例:目を三角にして)、そういった世界に慣れてしまうとぬるま湯的な快適さが味わえて、くせになる楽しさだ。しかし言いたいことがないわけではない。

長年多くのクルマを乗ってきた専門家の言うことはさすがに味わいが深く、なるほどなるほどと思わされることが少なくないのだが、横断面的な評価にとどまること多いように思う。実際にクルマと年単位で一緒に暮らす、私自身のようなクルマ好きのニーズに必ずしも答えてくれるわけではないようだ。それがひとつ。そういった要望に対する答えの一つだと思うのだが、専門誌で、“長期レポート”のような記事を見かけることが増えてきた。おそらく欧米の媒体で始めたことを模倣しているのではないかと思うのだが、これはたしかにかなり参考になる。目にしたときは読むようにしている。長く乗って初めてわかるような、特定のクルマの長所や弱点が書かれていることもあるし、“やれてきた”時に、何がどうなるかを実際の体験に基づいて教えてくれることもあるからだ。しかしちょっと違うぞ、と思わないわけではない。

評論家の人たちは、仕事柄、クルマ関係の様々なネットワークを持っている筈であり、メーカーや販売会社を含め、おそらく我々一般のクルマ好きとは異なる“待遇”を受けていると思うのだ。サービスを提供する側は、メディアとつながっている専門家に悪く言われるといいことはないだろうから、すこし多めに頑張ってお世話をするであろうことは想像にがたくない。しかし我々一般のクルマ好きはそういったサービスを受けることはないので、彼我の間には大きな乖離が横たわっているのではないか。これがふたつめの言いたいことだ。

なので、私が本当に読みたいと思う記事は、専門家がその立場を明らかにせずに一般の消費者としてクルマ関係の様々なサービスを年単位で経験し、そういった体験を含むクルマ生活一般を、専門家の立場から吟味して書いたような内容のものだ。そういう記事のニーズがあるだろうか?実際にそういった記事が書かれることはほとんどないので、ニーズはないということなのだろう、残念だが。

どうもクルマ関係のサービスは玉石混交で、頭が固い私のような人間は苦労する。何時も申し訳ないと思うのだが、自分が大切にしているものを粗末に扱われると頭に来てしまうのは止めようがない。なので、私の個人的な業界とのつきあい方としては、複数の場所でクルマの面倒を見てもらい、その中で最も信頼できると感じたメカニックの方にそのクルマの整備をずっとお願いするという方法だ。信頼できる方に出会うまで時間がかかることが多いし、私のような客はメカニックの方には迷惑だろうから、このやり方はあまりお勧めはしないけれど。それにしても、かつて私のFD2を世話してくれたHondaのメカさんは素晴らしい人だったなあ。腕もいいし、人柄もいいし、何より私が求めていることをよく理解していつも適切に力を貸してくれた。商売っ気がなく、過剰整備は戒めてくれるし、忙しいだろうによく付き合ってくれて本当にありがたかった。あのままFD2に乗り続けていればよかったのかな、と思うこともないわけではない。話はどんどん広がってまとまりを失ないつつあるが、やはり何をするにしても人間関係が大切なんだなあ、と書いてこのお話を締めようと思う。

タグ:F F30
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