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2022/3/6   弦を指に合わせるか楽器に合わせるか [音楽]

2022/3/6   弦を指に合わせるか楽器に合わせるか


私の手はかなり大きいのだが、指はさほど長くはなくなんだか繊細なつくりになっており、残念ながらあまり力がない。なので最近は自分の手に合わせて弾きやすい楽器や弦を選ぶことが多かった。そういうわけで、私の楽器には、当初の設定を無視して軽めの弦が張られるようなことが珍しくない。たとえばフルアコに細めのラウンドワウンドを張ったりクラギにめちゃめちゃローテンションの弦を選んだりということになる。エレキで言うと、標準的なFenderスケールではなく、2センチ以上短いGibsonスケールに逃げてしまうようなことも何度かあった。しかし私が好きな楽器はほぼすべて650ミリのFenderスケールだし、比較するのもどうかと思うが伝統的なクラギだっておなじ弦長を採用していることが多い。つまりある程度の弦長がないと、本来の音が得られない設計になっているのだ。演奏性に関して考えるならば指板の幅なんかも言うまでもなく重要な要素なのだが、ここでは触れない。

これまでいろいろやってきたのだが、ここ数日高い密度で楽器を弾きまくってみたところ、弾きやすさではなくその楽器にあった弦を選ぶ方が音楽を文字通り楽しむうえ合理的なのではないかと感じるようになった。音楽は自分と楽器の組み合わせ、掛け合わせなので、各々の個性のようなものを生かした方がうまくいくように思うようになったのだ。身体的な条件でどうしても弾けないフレーズなんかは弾かなくってもいいのではないかという“悟り”のような気持に至ってしまった(例:無理なストレッチをして弾く和音)。演奏する自分さえよければいいのだというのは間違っていたのかもしれない。なので今後は、残された私の音楽時間を最大限楽しむためにも、指ではなく手元にある楽器に合わせた弦を張っていこうと決めた。さあ、とりあえず手元の楽器の弦を標準的なものに張り替えようか。

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