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2022/4/27   Heritage575Custom [音楽]

2022/4/27   Heritage575Custom


Steel Bridge.jpg

















意外なほど早くBriedgeが届いた。台座はエボニーと記載されているが、恐らくそうではない。仕上がりは悪くないが、塗装されているように見受けられる。最も大切なボディと接する部分の加工精度は許容範囲内で、オリジナルと同様、木材の柔軟性を生かした設計となっているので、私の楽器に加工なしで使えると判断した。本来はトップのカーブにぎりぎりまで合わせることが望ましいのだが、今回は追い込まないことにした。木部はアジア製とみた。金属部分はGotoh制なので間違いない。スタッドもブリッジに付属するGotohのものと思われる。こちらも品質が高い。


Wooden weight.jpg

















ブリッジを置き換える前に、重さを量ってみた。木製のものは26グラムとかなり軽量だ。金属製のものはずしりとした手ごたえがあり、なんと76グラム、3倍の質量だ。これで音が変わらないわけがない。いい悪いではなく好みの問題になるだろうが、この辺りはばくちのようなものだ。音の変化をあきらめて、正確なピッチを求めるわけなので、何か失うものがあるとしてもそれは受け入れるしかないわけだ。世の中そういうものだ。



Steel Weight.jpg

















ブリッジの駒?にはこまかいガイドラインのようなものが刻んであるが、駒の上面には届いていない。なので自分で弦の太さに合わせた溝を切り込む必要がある。これは私の得意技だ。きくところによれば古のGibson、Kalamazoo工場では、ブリッジの上に弦をはり、適切な感覚に広げて、弦の上からトンカチで叩いて駒にくぼみをつけていたとのこと。なんて原始的な。しかしたしかに弦の太さにぴったりと合った溝が駒に刻まれることにはなるだろう、うん。合理的と言えないことはないが野蛮だな。細かい日本人としてはそれはしたくないので、昔取った杵柄、こういった細かい加工はお手のものだ。しかし私は気づいてしまった、老眼がものすごく進んでいることに。そうか、それで最近おでこのしわが深くなっているのか、、、。まあ進んでしまった老眼はどうしようもないので、頭に括り付けるルーペのような道具を活用して視力を補った。StuMacのDanみたいでかっこいい?


Uo Chikyu.jpg













そして自慢のナットファイル、Uo-Chikyuを取り出しておもむろに溝を刻んだ。ゆっくりと久しぶりの作業を楽しみつつ、弦の太さに合わせて慎重に溝を刻んだが、まあこういった手仕事に慣れている私にはいくら丁寧にやっても30分もかからない。やってると進んだ老眼が悲しいけどね。このファイルはおそらく世界最高の道具だと思うので、興味がある人はぜひ手に入れてみてほしい。ちょっと買いずらいけど頑張って調べれば何とかなります。なので仕上がりは当然完璧だ。私が加工した部分で弦が切れるようなことは今後おそらくないだろう、うん。さて加工がすんだブリッジを取り付けてみるか。どんな音がするか、早く聞いてみたい。

続く

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