SSブログ

2022/12/25   Heritage H575 CustomのPick Guard問題 [音楽]

2022/12/25   Heritage H575 CustomのPick Guard問題



こいつが現在私の手許にある唯一のフルアコなのだが、腰痛のためにあまり弾けていない。いい楽器なのにほんとうに申し訳ないことだ。思い切ってストラップボタンを取り付けて抱えて弾くことを試みてはみたのだが、なかなかうまくいかない。すごい緊張してボディに穴をあけたのに何だったんだろう。加工してからしばらくたっているにもかかわらず、いまでも背筋を伸ばした姿勢で、安定して楽器を抱えることができないのだ。現在もこの点では悪戦苦闘しており、それさえできればメインの楽器に復帰できるのだが、なかなか思うに任せない、思い余って18インチの大きなフルサイズのフルアコを一本買おうかとWalkinまで見に行ったりしたのだが、やはりうまくいきそうにないので踏み出すことはしなかった。

さて。

そんなこんなでこのきれいな楽器をいじりまわしていたところ、不具合が気になるようになってきた。一つは1弦のチューナーで、調整してもなかなかチューニングがぴたりと決まらないのだ。調べてみると、結構有名なGrobverの102Gというモデルが使われているのだが、残念ながら伝統的な米国製ではなく、私のものはK国で作られてものになるようだ。いろいろなところから情報をひいて調べてみたところそのことを確信した。VやTのポットは我が愛する日本製が採用されているので全く構わないのだが、機能に問題があるとなれば話は別だ。しかしこの問題はしばらく待てるような気がしているのでここには書かない。急ぐのであれば例えばSound Houseでばら売りしているので、交換することは簡単だ。しかしできるだけ調整だけで乗り切ってOriginalの状態を維持したいと考えているのだ。

もう一つの問題は、PGのことだ。PGは、美しいトラ目が出たメイプルを黒く染めて3本のネジとL字の金具でボディに止めてあるのだが、ボディに接するあたりにゴム的な感じのPadが入れてあってPGが振動したりしないようになっている。しかしこいつが問題で、寄る年波で溶けてきて、バラバラになりつつあるのだ。きになるのでMethenyの175みたいにかっこよくなるかもしれないと淡い期待を抱いてPGを外してみたところ、このPadが完全に崩壊してしまい、残念ながら元に戻せなくなってしまった。RubberPadの代わりにフェルトをはさむことを考えたが、それではおそらくノイズの原因になるだろう。さてこまった。こういう時はHeritageに直接相談だ。

以前はRenという、男性なのか女性なのかわからない人が結構いい感じで面倒を見てくれたので、今回もRenにメールをうってみた。すると、RenではなくMikeという人が返事をくれて、何が問題なのか部品の写真を送ってくれというではないか。それで携帯で写真をとって送ってみたところ、同じパーツはもう使っていないが、新しい楽器に使われているパーツを送ると言ってくれた。同じ工場で使っているパーツなので、Originalityが損なわれることはないMikeはいう。そういうもんか?まあそれでももちろんかまわないけれど。お金を払わせてくださいと申し出てみたが、お返事はなく、お金を受取るつもりはないようだ。以前にブリッジを売ってもらった際は、若干ではあるがお金を受取ってくれたのに。まああの時は私自身米国にいたので話が手っ取り早かったのだろうけれど。それで、数日前からMikeがいう“パーツ”が届くのを首を長くして待っている。というのは、わがH575Custom君は、黒くてきれいな木目が透けて見えるPGがないと、ボディ全体に嫌みなほどのトラ目が使われているので、それが目立ちすぎてちょっと下品な楽器に見えてしまうのだ。バイオリンであれば、サイドやバックがトラ目のメイプルであっても表面版は松などの材が使われているため上品に見えるのだろうが、私の楽器はネック以外全身がトラ目の出たメイプルで、さらにさらに、金属部品は全て金メッキをかけてあるので、なんというか、下品とすれすれの外見になっているわけだ。

というわけで、HeritageのCustomer Supportのご厚意でオリジナルのパーツを使ってPGを取り付けることができそうだ。なんと素晴らしいSupportだろう。どんなものが送られてくるのか、楽しみに荷物がつくのを待っている私だ。Heritageのことだから、おそらく雑駁な包装をして、いきなり郵便で送ってくるものと思われる。これを手に入れたときは、どこかに詳細を書いたと思うのだが、Heritageから直接コンドまで送ってもらったんだが、Kalamazooからスクワイア!の段ボールに入れて送られてきた。ケースの中にマホガニーの削りカスがたくさん入っており、謎が謎を呼んで嬉しいような悲しいような気持ちになったものだ。ブリッジの予備を送ってくれた時は、ブリッジを輪ゴムで縛ってそのまま神の封筒にいれて送ってくれたんだっけ、うん。それでもすごく楽しみだなあ。文句ないなあ。ありがたいなあ。Heritageの日本の正規代理店は確か新井貿易で、もう国内で扱うのをやめたと聞いている(人気が出なかったので商売にならなかったのだろう)ので、こういった相談は本国のCustomer supportに直接連絡を取るしかないものと思われる。今回はたいへん素晴らしい対応をしていただいて嬉しかった。私は普通のおじさんであり、一般的なHeritageのユーザーにすぎないため、特別扱いではないと思う。やっぱりいい会社だな、Heritage。惚れ直したよ、Heritage。腰の問題さえなければこの楽器だけでやっていけそうなんだけれどなあ、、、。

我が国が誇る有名なギター制作家の松下さんは、Heritageはヘッドのペグロケーションが悪く、高音が強調された固い音しか出ないと厳しい評価を下していたが確かにそうかもしれない。フルアコなのにフォークギターのような音に聞こえることも確かにある。しかしキンキンがつがつしたHeritage特有の音が私は嫌いではない、というか大好きだ。アコギやTeleを長く弾いてきたからなのかもしれない。話が拡散してしまったが、私が声を大にして言いたいことは、素晴らしい楽器を作って長年楽しませてくれ、今でもSupportを惜しまないHeritageにとっても感謝しているということだ、うん。Heritageありがとう。買ったよかったHeritage。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。