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2023/09/18   V and T Nob [音楽]

2023/09/18   V and T Nob



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我が家に鎮座するそこそこ高級なギター、H575Customなのだが、できるだけ自分の手を加えないようにして愛用してきた。しかし数か月前についに我慢ができなくなり、ストラップボダンを打ち、PGを外してしまった。しかしなかなかこれ一本ではやりたいこと全てはできず、楽器の本数が減っていかない。なので自分でできることはやっていかないと。それですこしずつModifyをすすめている。今回は小さなことなのだが、V and TのNob,オリジナルはいかにもギブソン的なSpeed Nobがついていたので、こいつをFenderのアンプについているNobに変更して楽器にすこしだけFender風味を追加してみた。ゴージャスなSpeedNobはあまりすきではないのだ。ちょっと使いにくいしね。VとTのシャフトは、SpeedNob対応なので当然スリットあり(縦に割れている)のものが使われており、噂によれば信頼性が高く廉価な日本製が採用されているらしい。内視鏡を持っていないので確認はとっていない。SpeedNobはPotのシャフトに設けられたスリットを利用することによって、なんというかシャフト自体に一種のばねのような機能を持たせてあるため、ぐっと押し込めば固定されるように設計されている。ああ、まだるっこしい、知っている人には説明の必要がないのだが、知らないひとにこれを説明するのは結構むずかしい、、、ので、私が言っていることがわからない人は、お手元の楽器のVかTのノブを外してみていただくのが早いだろう。写真を添付すればよかったのだけれどもう作業はすべて完了してしまっているのだ。

さて、FenderのアンプのNobは、側方からイモねじで固定する仕様になっているため、固定する角度によってはスリット入りのシャフトを壊してしまうことがある。これも文章だと説明が難しいな、、、。なので、丁寧に作業をするためにはこのシャフトのスリットを埋めてやる必要があるのだ。ソリッドのシャフトがついたポテンシオメータに変更するのが本筋なのだが、それはさすがにめんどうくさい。なので、このシャフトのスリットを埋めるプラの板がご丁寧に市販されているのだ。私のようなマニアにたいする商売だ。これも知る人ぞ知る情報なのかもしれないが。それで、さらに細かな情報として、このスリットの幅にはインチサイズとmmサイズがあり、インチサイズの方が微妙に広いため、両者には互換性がないのだ。なのでプラ板も2種類必要なのだが、実際2種類売られている。私は当然両方自宅に常備している変態マニアなのは言うまでもない。私の楽器の場合、日本製のポットが使われているというのはおそらく真実なのだが、スリットの幅は米国で販売されているパーツなので、やはりインチサイズになっていた。まあこういったことは私にとっては当たり前のことなので、作業は簡単。まあ10分もあれば、、、と、すべてのPotを外し(とれもトップに負担をかけないようにそれ用に開発された工具を使うことをお勧めしたい。私は当然そいつを持っている)、スリットにプラ板を差し込んでFenderアンプ用の純正Nobをねじ止めすればすべて完了、、、とはならなかった。というのは、リヤのTのポットのシャフト、製作する際に無理やりNobをねじ込んだらしく、シャフトが変形してスリットが狭くなってしまっているのだ。この説明でわかってもらえるだろうか。こういった作業を何度もしている人であれば、理解してもらえるだろう。市販されている楽器でもこういういった小さな問題は珍しくないものなのだ。しかもHeritageはアメリカ製だからねえ、、、。こいつを工具で広げてインチサイズのプラ板を差し込んでやりたいところなのだが、無理をするとシャフトが半分、縦に折れてしまうことになる。ポットのシャフトは通常アルミ製であまり強度が高くないものなので、そうなるとポットを丸ごと交換するしかない、、、しかしフルアコなのでそれはものすごく面倒くさい、面倒くさすぎる。なので、少しだけ薄いミリサイズのプラ板でスリットを満たすことにして、そうしてからFender純正Nobを優しくねじ止めすることにした。こういった妥協も、実際のメンテでは必要になってくるのだと思う。ともあれ、ずいぶん前に材料は買ってあったのだが、本日ようやく重い腰を上げてH575CutsomにFenderの風味を加えることができた。これでさらに愛着が増すというものだ。ゴージャス感がへって渋さが増した感じで私の好みにより近づいた。

この楽器は、Made in Korea!ということが明らかになったGroverのTunerを群馬県で作られたGotoh製の高級なものに置き換え(注文したが特注になるので3-4か月かかると言われてずいぶん長い間待たされている。Gotohのペグは確かに群馬で組み立てられているが、歯車等のパーツは海外製といううわさも聞いている。ロットによっておなじモデルでも巻き心地がずいぶん違うので、本当かもしれないと個人的には疑っている)、心身の調子がいい時に木製のブリッジベースの底面をトップに合わせてわずかに削る作業をすませて完成としたい。最後の作業に必要なJIGはすでに入手してあるので、環境が整えばいつでも作業に入る準備はしてある。とにかく、ストラップボタン以外、いつでも元に戻せる改造しかしていないので、必要があったらOriginalの状態に戻そうと考えている。やはりアメリカ製の楽器、作業が完ぺきではないんだなあ。こういった小さな問題は、おそらく他の部分にも、細かく見れば見つけられるのだろうと思った。人間臭くて悪くないなあ、と大らかに受け入れるのがいいんだろう。

本当はテールピースをシンプルなものに代えたいのだが、そこまでやると戻すのがもろもろ大変だ。Modifyは無理のない範囲にとどめておこうと考えている。


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