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神田 まつや [日本蕎麦]

11月7日
神田 まつや 大もり 750円
まつや.jpg
一月以上続いた、痛くてつらい歯科治療が終わった。信頼する歯医者さんが”何を食べてもいいですよ”というので、やっぱりお蕎麦屋さんに行くことにした。個人的なお蕎麦屋さんの基準にしているまつやへと足取りも軽く赴いた。多分ニコニコしていたと思う。

”いらっしゃいー”で入店。いつもの小さな低い机に陣取る。おば様に ”お酒を一本冷やで、それから大もりをお願いします” とお伝えする。例によって蕎麦味噌をなめながら、普通酒にしてはこくがあるお酒を真っ白な徳利と小さなお猪口で楽しむ。昼時なので、高齢の男性などでほとんど満席状態だったのだが、昼酒を呑んで悦に入っている私を責めるような視線は感じなかった。そこにお蕎麦が登場。

細めの麺を数本そのままたぐる。いわゆる引きぐるみと僅かなつなぎの香り(本当か?誰か教えてください:どうも卵を使っているらしい、、、びっくりだ)。安心できるいつもの味だ。次に少量のつゆをすする。鰹のだしがびんびん。これもいつも通り。さらに少しすすってみると、え?こんなに甘かったっけ?自分の味覚が変わってしまったのかも。僅かにトロリ、さほど濃くは無いつゆ。ごくり。うーん、、、なんのかんの言ってもやはり美味い。それからあとは夢中で、たぐっては食べ、たぐっては食べ、、、瞬く間に至福の時間は終わってしまった。山葵はなし。ただ、今日の葱は水にさらしすぎで、珍しく残念な感じ。お昼時で葱が足りなくなったのかも知れない、などと邪推する。でも許してしまう。その後は、濃い目だがさらりとした蕎麦湯をしみじみと楽しんだ。歯が健康って素晴らしい。

他に空いている席があるのに、わざわざ私のお向かいに初老の男性がどっかりと腰を下ろし、大もりを2枚注文、、、あっという間に完食。しびれた。爺さんかっこいいぜ。

ともあれ、いつもながら美味しいお蕎麦でした。まつやを出た後、いつも近くにある”藪そば”に梯子したくなるのだが、お蕎麦に失礼なので我慢する。今日はまつやのお蕎麦のことを考えながら、幸せな一日を送ろうと思う。

良い;ただただありがたいお蕎麦 私の原点 好きです 客観的評価不能
もっと良くなる;辛い(甘くない)つゆでも食べてみたい
また行く?;Yes 
総括;伝統の江戸前蕎麦 教科書 誰が食べても美味しい いつもありがとうございます 何時までもお店を続けてください



2015年8月

幸いにして再訪。
いつものまつやだ。
今日は大きなおじさんの前に相席だ。彼はうまそうにビールを飲んでいる。
日本酒にしなさい!と念を送りつつ冷酒をすすっていたところ、彼も
たまらず日本酒を注文した。よしよし。
いつものように大もり。750円だったかな?今日は驚くほどお蕎麦の薫りが鮮烈だった。
うれしい驚き。それで向かいのおじさんが(私もおじさんだが)煙草を吸いだしたので、
(禁煙希望!)早々に退散した。

お蕎麦は最高だった。冷酒もよかった。煙草はいただけなかった。
やっぱりまつやは私の中でのお蕎麦屋さんのスタンダードだ。


2016年6月 神田 まつや 蕎麦がき 1050円

まつやに行ったのにお蕎麦をたぐらないなんて、、、。しかし私はどうしても蕎麦がきを試してみたかったのだ。休日の半日をつぶし、頬をちょっとだけひきつらせてまつやにおもむき、おばちゃんに“蕎麦がきね”とお願いした。周囲に緊張感が走る、、、こいつは蕎麦ヲタなのか?、、、。そうだその通りだ文句があるか?と冷や汗をかきながら胸を張るオヤジがオレだ。

周囲のおっさんたちがうまそうにお蕎麦を食べ終わる頃、ようやくちいさな角盆にのせられた蕎麦がきが登場。小さな、しかも漆で塗り固められたかのような“樽”に入り、ぷかぷかと大量の湯に浮かびながら、しかもかっこいい蓋が付いた容器に入った蕎麦がきがついに私にも?供された。歴史的な瞬間だ、個人的には。いつもの蕎麦つゆも当然のような顔をして小さな徳利様の容器に入れて供されたのだが、今日はいつもと様子が違う。なんだか怒っているように湯気が立っているのだ。つまり蕎麦つゆがアツアツで供されたということだ。蕎麦つゆに対する冒涜?というのが私の印象だったのだが、皆さんはどう思われるだろうか?薬味としては、これもまた漆で塗ったような小さな食器に、さらし葱、生山葵、それから大根おろしの順番で、別々に上品な感じで供された。

本日の私は不幸なことにこのあと仕事が待っている。愛するさらし葱に別れを告げ、何としても親しくなりたかった日本酒にも近寄ることなく、蕎麦がきのみを真剣に味わった。

予想よりも大きな食器、たっぷりのお湯にぷかぷかと浮いた蕎麦がきは、知ってはいたが木の葉のような形に深い切込みが入れられており、とりあえず食べやすい。こいつをまず、熱いお湯の中で割り箸を駆使して少しだけ切り分け、つまんでそのまま蕎麦つゆを付けずに味わってみる。うん、、、そこはかとなくお蕎麦の穀物的な味わいが伝わってくる。しかし同時に、つなぎであると思われる小麦の存在感も無視できない感じだ。蕎麦がきの全体的な大きさが、予想を裏切るサイズであったことはうれしいのだが、蕎麦蕎麦とした視覚、嗅覚、味覚としては、全体的にソフトでちょっと残念な感じ。

次に割り箸でちぎった蕎麦がきを蕎麦つゆにくぐらせて、、、、手繰るわけにはいかないので、はむはむと味わってみる。しかし悲しいかな単位重量当たりの表面積が蕎麦切りと比較すると圧倒的に少ない蕎麦がきは、なかなかまつや渾身の蕎麦つゆと馴染もうとしない。蕎麦がきは、おいしく食べるためにはおそらく食べ方に何らかのコツがあるのだろう。蕎麦がきについてさほど詳しいわけではないが、まつやの料理はすべておいしい、と宣言することにためらいはない、のだが。

ともあれ、すべての蕎麦がきを楽しんだ私は、大量の蕎麦湯をニコニコと五臓六腑に流し込み、大きくなったお腹をさすりさすり、ちゃぷちゃぷいわせながら本日二つ目の職場を目指したのであった。おそまつ。



2016年9月 おおもり 800円(お値段少し上がったのかな?)

時間があったので神田須田町まで足を運んだ。自分のお蕎麦のスタンダードであるいつものまつやだ。たまには伺って、自分の心と舌をリセットしなければ。ここはいつもながら繁盛しているが、一人で足を運べばほとんど待たされることは無い。本日も運よく、すぐにおばさまに椅子に案内していただいた。といってももちろん相席だけれど。

今日のお向かいさんは、初老のお金持ちそうなカップルだ。まだ早い時間から二人でお酒を呑んでいる。最近お酒を断っている私はうらやましくて気が狂いそうになったが、無念無想で何とか切り抜けた。あぶないあぶない。

暫く待って、いつもの大盛りが供された。角盆に乗ったいつもの渋いプレゼンだ。
程よくせいろに盛られたやや肌の荒いお蕎麦、ほんとに久しぶりだ。会いたかったよ。数本手繰っていつものようにかぐわしいお蕎麦の薫りを胸いっぱいに吸いこんでみる。ああ、こいつもいつも通り、安心安全のまつやのお蕎麦だ。スバラシイ。

蕎麦猪口に(しつこく書いているが)久しぶりに蕎麦つゆを注ぎ、すこしだけすすってみる。と、びっくりした。何と蕎麦つゆが辛く感じられるのだ。オレ、今日は疲れてないのかな?というより、最近血圧を気にしている私は塩分を制限しているので、おそらく自分自身の味覚が変わったのだろう。砂糖~味醂系の甘さは、これもいつも通りで、出汁と程よくバランスして誰にでも愛される欠点のほとんどない蕎麦つゆだ。

小皿にはさらし葱、量が少ないが味わい深い。お酒が欲しくなるさらし葱だ。例によって山葵は供されないまつやスタイル。すべてを一つずつ“うんうん、”とニコニコしながら確認し、あとは無念無想でお蕎麦を手繰った。今日はお蕎麦を3割ほど蕎麦つゆにくぐらせるのがもっともおいしく感じられた。お蕎麦って本当に生モノだよね。あっという間にお蕎麦をすべて平らげ、これもいつもの四角い、使い込んだ湯桶に入ったさっぱり蕎麦湯をたっぷり三杯も楽しみ、結局すべての蕎麦つゆまで飲み干して(血圧はどうした?)、お店を後にした。

運よく煙草を吸う方もおられず、素晴らしい一時を過ごさせていただいた。さすがはまつや。いつもありがとうございます。

やっぱりまつやは私の中で、光り輝くお蕎麦屋さんのスタンダードだ。




2016年10月 おおもり 800円(やっぱりお値段上がったみたい)

ものすごく嫌なことがあったのでまつやへ。
いつものようにおおもりをお願いした。
今日は運よく、若めの職人さんがお蕎麦を打っている。
楽しく拝見しながらお蕎麦を待った。

同席のおじさん(私もおじさんだけれど)は、お酒を呑んでいい調子だ。
うらやましいというか。
そうこうするうちに、いつものおおもりが到着。
お蕎麦の薫りを楽しみつつ数本手繰って、、、と、、、すこしお蕎麦が細いかな?
あとはいつも通り。
いつも通りスバラシイ。
大きな湯桶をゆすりつつ、蕎麦湯を3杯楽しんで、
おばちゃんの笑顔におくられてお店を後にした。
まつやよ今日もありがとう。
またあしたからたたかうぜ。

お蕎麦が細くなった件だが、どなたか確認していただけないだろうか?
錯覚なのだろうか?
→新蕎麦の時期には、喉越しを楽しむために細く打つのだそうだ。やはり錯覚ではなかった。私の認識不足でありました。



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