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Billがいなくなった-7 Electrosocket with Switchcraft Jack [音楽]

Billがいなくなった-7 Electrosocket with Switchcraft Jack

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Leo Fenderはすごい。Telecasterは販売されたとき既に完成された楽器だった。それは歴史が証明している。50年以上前に開発された楽器が、今でもそのまま使われているなんて、、、。それも初めて作られた電気ギターなのだ!(初めて、というと文句を言いたくなる人もたくさんいると思うがここでは触れない) 唯一の問題が、アウトプットジャックだ。演奏の度ごとに抜き差しを繰り返すジャックは、鉄の板切れを木製のボディに突き刺すことで支えられていた。これは設計上無理があることは明らかで、長年Teleと付き合っているおそらくほとんどの人が、アウトプットジャックを修理していることがそのことを証明している。この部分はどうしたらよいのか?答えはあるのか?多分既に解答は得られているのではないかと思う。

ギタリストは伝統主義的でブランド信仰が根強い。むしろこのあたり、ベーシストのほうが柔軟であり、たとえばスタインバーガーなどはベースから浸透していったことは記憶に新しい。ベーシストたちがすっかりなじんでしまった後で、ギタリスト達がおずおずと手を伸ばした、という構図だ。というわけで、今でも”Originalを変えることは悪”といった教条主義的な考え方に基づいて、多くの人(ギタリスト)たちが昔風のジャックをインストールしたTeleを弾いているように思う。そういう私も例外ではない。しかしTeleも楽器である以上、故障が少ないほうがよいわけで、Output Jackについては、少なくとも改善することが望ましいと考える。

それで今回のElectrosocketだ。おそらくこれが模範解答で、これ以上のものを見たことは無い。初めてこれを使った時はWarmothのボディにインストールしたのだが、WarmothのVintageではないStandardなTeleボディであったため、ジャックをマウントする部分が丸みを帯びており、どうやってもElectrosocketの座りが悪く、作業は困難であった。結局わずかにElectrosocketが浮いてしまうことを容認せざるを得ず、ずいぶん気持ち悪い思いをした。WarmothのWebサイトでさえ、そんな風に煮え切らない形でインストールされた写真が示されてある。ここを自分の手で、やすりを使って平らにしてしまうことも考えた。これは有名な話だが、やすりで削るための十分な木部が残されていないため(米国人たちはMeatと表現しているようだ)、平らにすることもできず、今もその自作TeleはSocketがビミョーに浮いたままだ。

幸いにして、今回は初めてVintageボディを購入したため、そういった心配は皆無だ。インストールは、これもまた、スプレーで厚く塗られた塗料を削ってはめ込むことになる。Socketの質量が大きいため、半田ごての熱量では、塗装を溶かすことが出来ないのだ。だから塗装をしこしこと削ってあげるしか手がない。ボディの直線部分に落とし込んでからねじ止めすることになるのだが、これは円筒形の穴に斜めに正確に穴をあけることが要求されるため、なかなか厳しい。いつもはドリルで一瞬にして片づけてしまうのだが、今回は試みにマニュアルで穴をあけてみる事にしたい。Socketを挿入する穴は、大きなリーマーで広げる。リーマー.jpgこのやり方がどうも一番きれいな仕上がりになるようだ。その後、完全なマニュアルでねじ穴をあける、、、、結構上手にできた。正確な穴を金属に開けるなら、一杯やりながらピンバイスを使うに限る、と秋葉の工具屋のオッチャンが昔教えてくれたのだが、木工でもピンバイスはなかなか使い出があるとみた。electrosocket3.jpg

このところ疲れているので、本日の作業はこれくらいにしようと思う。
楽器をいじるときは無理は禁物だ。体力気力が充実している時だけ、無理しない範囲で楽しむことを勧めたい。

ボディの加工を続けようとおもう。あとは穴あけと導電塗料の塗装で完成だ。ネックのポケットはもう少しいじるかもしれない。
タグ:ギター
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