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日本のクルマをおりるかも -2- ディーラーの力 Suzuki Swift Sports [クルマ]

日本のクルマをおりるかも -2- ディーラーの力 Suzuki Swift Sports

次に訪れたのがこれまた乗ったことすらないSuzukiだ。系列がどうとか、予備知識等全くなしに行ってみた。正直言って、ファーストカーとして乗っていけるのか、という疑問はあったのだが(偉そうに申し訳ない)、クルマは乗ってみなければわからない。偏見は人類の敵だ。大きくって清潔そうにみえるディーラーに数件行ってみたのだが、お目当てのSwift Sportsは、あまりたくさん売れないので試乗車がないのだという。それでもめげずにさらに数件ディーラーを探して走り回ってみると、田んぼの中でやっている小さな小さな販売店?とか、なんか悲しくなるようなちょっとみすぼらしい感じのお店が続き、すっかり気落ちしてしまった。これはもう無理かも。あきらめ感に心が満たされる。しかしそうこうしているうちに、Swiftのコンプリートカーを売っている大手チューニングショップを通りがかった。頭の中にその場所が、知らないうちにインプットされていたらしい。勝手にハンドルがそこに向かっていたのだ。ほんとほんと。そのお店の店頭に、なんとSwift Suportsの、しかもコンプリートカーの試乗車が!これに乗らない手はないだろう。

駐車するために中に入ってみると、あるはあるは、、、ものすごい色に塗られた走り屋たちのための車が何台も。廉価で高性能な車ばかりだ。メカニックの人たちはもう車ガイキチのような人たちで(これは褒め言葉ですモチロン)、私のややいかれた車を見てニコニコして近づいてくる。狭い駐車場だが親切で適切な誘導だ。好感度大。私の車にも、恥ずかしいが大きな羽が生えているので、ここの駐車場に止めても全く違和感がない。お仲間というわけだ。Suzuki、Mitsubishi、さらにはToyotaなどの、いじりまわした車が沢山停めてある。すべてcomplete carとして新車販売しているものだ。これは素晴らしい。メカニックの人たちは金髪のお兄ちゃんとかオタクっぽい太めのオジサンとか。みんな真っ赤なつなぎを身にまとっており、楽しそうに仕事をしている。雰囲気はどこか殺伐としている。しかし不思議だがスタッフの方々は私には大変感じがいい。不思議な安心感、、、なんだこれ。初めてなのに違和感が全くない。たぶん皆オタッキーなにおいがするからだ。私を同類と認めてくれたのか?羽が生えた恥ずかしい車に嬉しそうに乗っている恥ずかしいおやじだからか?変に居心地が良いので、私が求めているのはこういった場所なのかもしれないと思った。意外な発見だ。つまり私自身も”ヲタク”ということなのだろう。ちょっとムチムチした店長さんに勧められるままに、ものすごく大きな羽のついた(これはかなり恥ずかしい)、真っ黄色かつピカピカなSスポーツに乗せてもらった。試乗の間中、オタッキーなお話を伺うことができてものすごく楽しかった。この人は車屋さんには全く見えない。身なりのちょっと悪い(ごめんなさい)リーマンにしか見えない。車は絶対的な性能は大したことがないのだが、日常生活領域でのスポーツ性能はかなり高く、乗っていて大変面白いものだった。値段も妥当だと思った。しかし外観は何とかしないとだめだ。巨大な親父が小さくって黄色い、羽が生えた車に嬉しそうに乗っていたら周りの人達は一斉に引くだろう。”内装も外装も自信がある”、”レースで培った技術で何でもやる”、”塗装もコーティングもやる”、”パーツの開発もやる”、”基本何でもできる”、とのことで、店長さんのお話は確かにその通り、事実なのだろう。ものすごく頼れると思った。意外と乗り心地がいいSwiftのハンドルを握りながら、こういうのもありかな、と、本気で考えた。ヲタクの心はヲタクにしかわからないのだ。自分がヲタクであることに初めて気が付いた日であった。意外な収穫だった。Hondaのコンプリートカーを売っているお店を探せばいいのかもしれない。幸せになれそうな予感。
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