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日本のクルマをおりるかも -4- ディーラーの力 Toyota 86 [クルマ]

日本のクルマをおりるかも -4- ディーラーの力 Toyota 86

引き続きずいぶんと無理をして時間を作って、2時間ほどしか寝ていない状態でToyotaのディーラーに足を運んだ。シャワーを浴びて、珈琲を流し込んで心身をしゃっきりさせてから外出だ。私が訪れたToyotaディーラーは、客用の駐車場用に十分なスペースが作ってあり、安心してクルマを止めることが出来た。ディーラーで車を傷つけられるのは許せないので、これはありがたい。駐車するとスタッフが早速笑顔を浮かべて駆け寄ってきて、親切にもドアノブを開けてくれた。ありがたいが本当はオレのクルマに触らないでほしい、、、、でもにっこり笑ってお礼を言った。ありがとう。感じがいい青年だ。

その感じの良いスタッフのお兄さんと一緒に建物の中へ入る。昔からこの場所でやっているそうで、広く天井が高く、ガラスの多い開放的な建物で居心地が良い。おかしな匂いもしない。快適で落ち着く空間だ。青年によれば、某県で2-3番目に大きなディーラーだという。なるほど。全体に清潔で静か、テーブルの上もものがほとんど置かれておらず、清潔に保たれている。なかなかのものだ。スタッフの方たちは、老若男女様々だが、みな身ぎれいでニコニコと感じがいい。目が合えばきちんと挨拶。挨拶は基本だからね。基本が出来ているのは簡単なようで実は難しいのだ。外車系ディーラーほど高級な感じはしないが、私はこちらの雰囲気の方が簡素で好きかもしれない。さて、それで早速試乗をお願いした。車種はもちろん86だ。実はiQにも興味があるのだが、巨人の私がこれに乗ると、実物大のチョロQになってしまう。家人の強い制止もあり、残念だがiQはあきらめた。それで86だ。すぐに話が通り、車を用意していただいた。話が早くて大変ありがたい。飲み物をすすり、カタログを拝見しながら車を待つ。10分もしないうちに試乗準備OKとなった。これはサス周り?のボルトを変えて走りを改善した、改良後のモデルだと伺った。ナルホド。

早速車に乗り込むと、、、椅子が低いのは大変いいのだが、天井がそれでも私にはやや低いかも。巨体を持て余す私にはこのクルマは小さすぎるか?しかし椅子に深く座ってしまうとなんとかなり、まあ許容範囲のサイズだと判断して吟味を続けた。狭い車内空間でもあり、適度な包まれ感があって、落ち着くドライバーズシートだ。閉塞感はあまり感じない。車内から眺めると、意外とボンネットがぽってりとたかく盛り上がっており、車幅認識は簡単だが死角が多い印象。これはちょっと怖いかも。事故った際の歩行者へのダメージ軽減の為らしい。角度調整に加えてテレスコのついたハンドル、それからミラーを合わせて、、、、エンジンをかける。安めのモデルなので、昔ながらのキーをひねるスタイルだ。車内をしげしげと見回すと、、、内装はスパルタン、、、というか正直に言ってすこし“ビンボ“がはいっており、やや残念な感じだ。必要十分なものしかついていないことは好感度が高いのだが、最低限のパーツの品質をもう少しだけ高めてほしいと思った。トリムが高いモデルにのれば、質感は違うのかもしれない。しかし86は高級車ではないし、高額車でもないので、質感を求めるのは私が間違っているのだろう。品定めを続ける。シートは巨人である私にはほぼぎりぎりの大きさ、しかし尻を深く沈めてしまえば落ち着きは悪くない。首へのサポートはやや弱いかもしれない。ともあれ、シートポジションは、私の体にもぴったりと合わせることが出来た。◎だ。エアコンなどいろいろと試しながら、青年に話しかける。スタッフの青年はあまり86に詳しくないらしい、、、ので、質問の内容を途中でマニアックなものから当たり障りのないものに切り替えた。ペダルやサイドブレーキの感触を確かめながら、走り出す。歩行者に気を付けて、、、っと。

オートマであることが返すがえすも残念だが(86のオートマを買う意味があるのか?偏見かもしれないが、、偏見です、はい。)、とにかく早速車を走らせる。走らなければ何もわからない。やや“ぬもも”感があり、つまりダイレクト感に欠けるハンドルだが、嫌いになるほどではない。愛用しているFD2と比べると、乗り心地はいいし、全てがマイルドに感じられる。全ての反応は、半テンポ遅れる感じ。言い悪いではなく、比較の対照が悪いだけなのかもしれないけれど。ディーラーの青年に許可を得てから左右に素早く大きくゆすってみると、こちらのハンドル操作に、車体は僅かに遅れながら、それでもきちんとついてくる。青年のほっぺがひきつっているようなので、振り回すのをやめる。乱暴な運転をしているつもりはないのだが、、、スミマセン。ここまでは、私のお尻は86にFRを感じなかったが、深いコーナーをスピードを乗せて横G を感じながら曲がると、ようやく“FRだなあ”、という感じがした。よしよし。目隠しをしてもFFとは区別できそうだ。これも◎だ。

青年のほっぺに気を付けながら、右足を“重くして”エンジンを高めの回転数で回してみるが、何かが起こりそうな予感はあまりしなかった。スバルの“どこどこ”が小さく聞こえることを期待したのだが、そうはならず残念。回転をたいして上げていないので、吸排気音を聞かせるせっかくのギミックも効果を感じさせなかった。残念だ。私のお耳がが鈍いだけかも。さらに残念なことに、そのあたりには無料で走ることのできる高速道路の一区間があるのだが、そこは走らせていただけなかった。ただし、青年の好意で試乗コースを少し延長し、路面が荒れたところを多めに走らせていただいたことは付記しておきたい。ありがたかった。

ボンネットを開けてみても、あまり印象に残らない絵だった。しかしオイルフィルターが上を向いて取り付けられているのにはびっくりした。交換の時におそらく油まみれになるのではないか?メカニックの方によれば、“整備しやすいクルマ”とのことであったけれども。整然としたエンジンルームであった。

試乗を終え、許可を頂いて整備場を拝見する。やはり日系他社と比較して、ずいぶん整理整頓されている印象。別に設備が新しいわけではないのに。清潔だし、整頓されているし、空間も十分にあるし。許されるのであれば、ガレージでビールをおいしく飲めそうだった。この整備場であれば信じてもいいような気がした。メカさんたちのつなぎも清潔で、建物の裏にある洗濯機のようなものでつなぎを洗っている様子をたまたま目にすることが出来た。洗車後のクルマについた水滴を、営業さんががしがしと雑巾で拭いているのを目にしてちょっと嫌な気持ちになったが、こんなガレージでFD2を整備してほしいものだとつくづく感じたものだった。

やはり(少なくともこの)Toyotaは信頼できる会社だと思った。販社の成り立ちなどを多少説明していただいたが、複雑な資本関係など、部外者にはわかりずらいことも多かった。しかし全体の印象として、“信頼性”ということであれば、Toyotaに勝るものは無い、というのが本日の個人的な印象だった。たぶん外車系も含めてのお話だ。

面白いのは、例えばHondaやSaabのクルマがガレージに入庫しており、整備を受けていたことだ。86を手にすれば、SubaruのクルマをToyotaのサービスで、という、いいとこ取りが出来るのだが、私のクルマをここで整備していただければなあ、とつくづく感じた。今度失礼を承知でお願いしてみようか?

真剣に買い替えを考えつつ試乗を重ねると、FD2の良さを再確認することになるのは皮肉だ。私の選択は間違っていなかったことを確信するに至った。イメージとして零戦のような、走りに特化した、他の事はどうでもいい、という態度で作られた素晴らしいクルマだ。

FD2と比較するとどうしても辛口の評価になってしまうが、86は大変良い、乗れば間違いなく愛着の湧くであろうクルマだ。もうほんの少しだけ、全体にピシッとしてシャープな感じになるとさらによいのだけれど。もっと軽く作ればいいのか(お金かかるのはわかっています)?買えば幸せになれること請け合いで、もうほとんど買いそうになっており、カタログを何度も見返している。86を買って、事故でも故障でも、なにか問題が起きれば、全部Toyotaにお願いすればいいのだ。たぶん“びしっ”と直してくれるだろう。何の心配もない、、、。それが私の求めているカーライフなのだ。すぐそこに、簡単に手に入る幸せがすぐそこにぶら下がっている、、、。しかし二度と失敗しないように、もう少しだけ確認すべきことがあるのだ。FD2への愛情も少しも減っていないことだし。

最近いろいろと無理をしているのだけれど、何とか無理やりにでも時間を作って、Mazdaにお邪魔してみるつもりだ。昼休みなど、疲れてつい椅子の上に座ったままよだれを垂らしてしまうことが多い。大丈夫かオレ?何とかして、近いうちに時間をひねり出して、ロードスターの可動式ハードトップがついたモデルを見せていただこうと考えている。最近のMazdaのクルマは、私には大変魅力的に見えるのだ。しかしディーラーのアフターケアの力について吟味しなければ、、、。

-しつこくto be continued-

タグ:TOYOTA 86
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