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Kamakura 2017/5‐1 [Kamakura]

Kamakura 2017/5‐1

人間を長くやっていると嫌なことも沢山あるのだが、そんなクサクサした気持ちを休息時間に持ち込むのは愚かなことだ。人生短いのだから、楽しむときは精一杯楽しまないと。それでまた時間を無理やり作って大好きな鎌倉に足を運んだ。我ながら何がそんなにいいんだろうと思うが好きなんだから仕方がない。今回は、あまり観光地っぽくない、材木座のあたりを歩き回ってみた。今日も楽しかった。

久しぶりに鎌倉駅を降りて、神奈川県のごみごみとした雰囲気と空気を胸いっぱいに吸いこむ。ああ、いいなあ。また神奈川に帰って来たぞー。今日はストレスもたっぷりと溜まっているし、体調はいいし、足はあまり痛まないし、手入れをして靴ひもも新しくしたので靴の調子もいい。疲れた時の気付け薬(別名日本酒)もちょっとだけ用意した。準備万端だ!それで最初に足を運んだのは本覚寺だ。

1)本覚寺>

配流先の佐渡から戻ってきた日蓮が一時滞在したお寺さんであり、本堂の横に日蓮のお骨を納めた御分骨堂があるので東身延と呼ばれているそうな。しまった、御分骨堂という重要な建物をきちんと確認できなかった。東身延って書いてあったけれど、そういう意味だったのか。やはりHistric Walkingは、予習しておかないとだめね。知識があるとさらに興味がわくので、Walkingがさらに楽しくなるのだ。確かに撮ってきた写真には、東身延って書いてあるよ、勉強になるなあ、うん。

本覚寺山門.jpg
本覚寺.jpg
このお寺には、平日の夕方だからなのかもしれないが、あまり人がいなかった。街はずれにポロリと突然こんな立派なお寺があるのに、誰も興味を持っていないような感じだ。なんだかもったいないなあ、と思って一生懸命参拝させていただいた。いいお寺だったなあ。










2)妙本寺
このお寺は日蓮宗で一番古いお寺だそうな。このあたりは比企一族(源頼朝公の乳母を務めた一族)が住む谷戸(やと)であったため、「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれているのだが、比企大学三郎能本が自分の屋敷を日蓮聖人に献上したのが妙本寺の始まりだそうな。祖師堂の木組みや飾りも木工オタクの私にはグッと来たが、なんといってもこのお寺の杜は本当に素晴らしかった。鎌倉は土地が狭いからか、参道に古い杜が残っているケースは珍しいのだそうだ。そうだろうそうだろう。
妙本寺の杜.jpg
地元の年配の方々が境内で写生をしておられる気持ちもよく分かった。
妙本寺祖師堂.jpg
妙本寺祖師堂の杜.jpg
総門を入ってすぐのところに、幼稚園があったのもなるほどなあ、と感じさせた。このお寺は過去の遺物ではなく、現代を生きているのだ。



















3)常栄寺(ぼたもち寺)
裸馬に乗せられて龍ノ口刑場へと護送される日蓮に、この地に住んでいた「桟敷の尼」が「胡麻のぼたもち」を捧げたところ、奇跡的に処刑を免れたことから「頸つぎのぼた餅」という逸話が生まれ、「御首継ぎに胡麻の餅」といわれるようになった、と。それで常栄寺は「ぼたもち寺」と呼ばれている、と。聞きかじりではあるのだが、かつて尼寺であったこの小ぶりのお寺はいつもきれいな花で満たされていたのだが、住職が男性に代わってからは雰囲気が大きく変わってしまったそうな。有名ではあるが、かわいらしいお寺だった。
常栄寺>常栄寺.jpg












4)八雲神社
八雲神社は、「八雲さん」、「お天王さん」の愛称で親しまれている大町の鎮守である、と。鎌倉で一番古い厄除け神社だそうな。

新羅三郎義光が兄の助勢(後三年の役)のため奥州に赴く途中で鎌倉に立ち寄ったが、疫病が流行っていたため、京都の祇園八坂社の祭神を勧請したのが八雲神社の始まりと伝えられている、とのこと。八雲神社、おそらく観光名所というよりは、地域の方々の生活の中で生きている神社なのだと思われるが、神社の木組みや飾りが素晴らしかった。
この神社の裏山は衹園山ハイキングコースの起点となっています!確認すればよかった。
八雲神社.jpg
八雲神社細工.jpg



















5)上行寺
道沿いに佇んでいた、ノーマークのお寺。お寺は波板で囲まれていたりして、なんというか商売っ気がない。しかし調べてみると、瘡守稲荷(かさもりいなり)と身がわり鬼子母神が祀られ、全国から多くに方がお祈りにくる“癌封じの寺”だそうな。しらなかった。様々な方々が、このお寺に参拝した感想をネットにあげておられる。残念、境内深くまで足を運ぶべきであった。残念。しかし写真を一枚だけとっておいたのは我ながら上出来。

上行寺.jpg










6)そしてようやく安養院に到着した。
安養院については、鎌倉市が整えた看板にすべてが尽くされているように思う。
ここは北条政子のお寺だ。北条政子のお墓は鎌倉市内にもう一か所あるのは皆さまご存知の通りだ。高名な北条政子のお墓にしては小ぶりで地味なような気もするが、同時に数百年昔に作られたお墓なのだから、これが現実なのだ、と、逆に本物っぽいような気もした。こういった、なんだかちょっとしょぼくて垢抜けないところ、神奈川県の伝統のような気がする。京都や奈良とは違うのだ。そこが何とも言えない鎌倉の魅力だ。だんだん疲れてきたので、鎌倉市の看板があるお寺は印象だけ書きとめることにとどめたい。自分のメモのためにとにかくWebにアップしてしまいたいのだ。
安養院 看板.jpg
安養院 本堂.jpg
北条政子 お墓 (2).jpg




























7)安国論寺
本日の大目的の一つがここ、安国論寺だ。妙法寺、長勝寺とならんで、日蓮が初期に草庵を結んだ場所だという。ここで何度か法難にあっておられるということも頭に入れておいた。日蓮上人の杖が根付いた山桜とか、立正安国論を執筆したと言われている御法窟とか、見どころ満載だ。しかし予習不足であったため、見落としも多かった。残念だ。どうしてあんなに楽しみにしていたのに、こんなに心に残っていることが薄っぺらいのだろう。自らに猛省を促したい。

安国論寺 看板.jpg
安国論寺案内.jpg
安国論寺山門.jpg
















山門を登っていくと、その正面にあるのが本堂になる。
安国論寺本堂.jpg
















大げさな建築物ではないのだが、この木彫りは素晴らしいと思った
安国論寺本堂の木彫り.jpg









御法屈はここでよいのだろうか?その前に立っているのが御小庵ということになるのだろう。その脇に富士見にいたる階段があるがわかるだろうか?実はここまで来るまでに道に迷って相当歩き詰めており、気付け薬(別名日本酒)も効いていたので、私にしては珍しく、なんだ心が萎えてしまって富士見まで登る急な階段を避けてしまったのだが、その先にどうも南面屈があったようだ。なんという失態だ。また足を運んでもう一度納得がいくまで拝観させていただくしかないようだ。日頃の生活態度を根本的に改める必要がありそうだ。面目ない。

安国論寺 御法窟.jpg
富士見に至る急な階段.jpg


長くなるのでここでいったん切ろうと思う。
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