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2022/07/13   5F1   本日のメニュー [音楽]

2022/07/13   5F1   本日のメニュー



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このアンプを題材にして、試すべきことを試し、ノウハウを蓄積してもう一度だけアンプを組んで終わりにするというProjectだ。今日のメニューは、こんな感じだ。

ボリウム(トーンはいらないことに決めた)の2番から12AX7の7番に入る配線を、増幅部を組んだラグの下をくぐらせたところ、おそらくヒーターまわりなどのノイズを拾って背景がすこしうるさくなってしまったので、これを修正してラグの上に持ってくること。これは、本質的には1)ボリウムをもっとラグの近くに持ってくることや、2)12AX7のソケットの位置と角度を最適化することなど で解決すべき問題だと思われる。次の制作に生かしたい。実機を観察したところでは、ソケットをラグの真下に持ってくるのが最も効率的なように見受けられる。しかしラグの真下にソケットを入れる設計は、できれば避けたいので少し考える。こういったアナログ的な思考を積み重ねることで、造りが単純で音がいいアンプを作ることができるようになるのだろうと期待している。2段階で増幅しているので、増幅前の信号が最も外部からの影響を受けやすいはずなので、ラグの真下にソケットを配置しないのであれば、2番ピンをラグに近づけるようにもろもろ調整するのがいいのかもしれない。多分それが正解だ。ソケットはシャシーに対して斜めに置くのが美的なのだが(角度に関してもお作法が存在するようだ)、機能を考えると真横にするのが最適なのではないか。そうすると、7ピンへの入力はラグの上からということになるが、これは現実的にそうするより他に方法がないということだ。しかしこういったことを考えていると、オリジナルのChampは設計がしっかりしているとしか言いようがない。ソケットとラグを水平ではなく垂直に配置することで様々な問題を解決しているからだ。悔しいがLeoはやっぱり天才的な人だったのかもしれない。彼への尊敬の念を深くする。やっぱりあれをなぞるのが最高の勉強なんだろうと再認識。

もう一つのメニューは、ヒーター配線のアースへの落とし方を変えることだ。この配線なのだが、どうもいまひとつわからない。ヒーターはAC点火なのでノイズの原因となるのは致し方ない。DC点火という方法もあるようだが、それに手を染めるつもりはない。とにかくヒーターの片方をアースに落とさないとノイズがひどいのだという。トランス内部での結線がないので、これをしないと電位が安定するとかしないとか。しかしトランスまわりの配線を仔細に観察してみると、整流管に行く5Vはアースに落としていない。プロの作例を見てもそうなっている。トランス内部で結線されているので必要がないということか?疑問が疑問を呼ぶが、そのうち収束することを期待しよう。ともあれ、知識と経験が足りていない私としては、Voltageはともあれ、ACをアースに落とす、つまりシャシーに落とすという行為はどうしても怖い感じを払拭できない。だってなんか感電しそうだよね。本気で心配している私を笑うなら笑ってくれ。それでも諸々のInstructionに従ってヒーター配線の片方をこわごわアースしてみているのだが、おお神よ、今のところ問題はなさそうだ。しかるに以前Champのキットをくみ上げてみたところ、例のアメリカ的なJewel Lightのところで左右のヒーター配線を100Ωの抵抗で“つなげて”、それをアースに落とすという私の理解を超えた荒業を試みるよう指示された。これは感覚的にものすごく怖かったのだが、その通りに配線して幸い全く問題がなく、ヒーター関係のノイズは非常に少なかったように記憶している。ハムバランサーの簡易版という理解でよいのだと思うが、Pseudo Center Tapとか呼ばれているらしい。間違っていたらどなたか教えてください。今回は、全体的な理解はいまひとつなのだが、こいつを試してみたい。

それから、余裕があれば、12AX7のソケットの3ピンからの配線のパスコンを抜いて増幅率を落としてみて、音の変化を比べてみたい。そうすると増幅回路は全体として不安定な方向に向かうようだが、初段の増幅率を下げればノイズが減るのではないか?以前最高にいい音がしたMarshAmpのキットでは、Originalに従ってパスコンを抜いてあった。初段の増幅率が低ければ、その分Volumeを上げられるので、実際に私の部屋で鳴らす場合、全体としていい音に向かう可能性がある。しかし一方で、聴感上、なんと表現していのかわからないが、プリプリとしたなんとも気持ちがいい真空管らしい音の出かたに影響があるかもしれない。なのでこれはやってみる価値があると思っている。今日は4時間ほどこれにあてる時間があるので、時間が余ればやってみるし、なければ今後の課題にしたい。さあ、やってみようか。


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で、やってみた。結果はこんな感じだ。調べてみたところ、アースは電源から遠いところから、つまら12AX7のあたりでとるべき、という情報も得たのだが、あまりにもスペースが乏しいので危険が危ないと判断、6V6のソケットからとることも当然考えたが同様の理由で却下。ちょっと怖いし抵抗があったんだけれど、トランスを出てすぐのところからアースを取ることにした。おそらくこれは最善の策ではないので、改善の余地があればすぐにでもそうするつもりだ。それでとうなったかというと、こうなった。結構苦労して配線したので見てほしい。

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トランスから6.3Vを取るあたり、3次元的な配線となっており、実物を見るとなかなかかっこいいのだが残念ながら写真では表現できていない。あとは、上記したようにボリウムから12AX7に帰る配線を空中に浮かべてみたわけなのだが、結果はどうかというと、
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大成功だ。ハムが少なくともボリウムを50%程度上げるまでは、ほぼ全く聞こえない。ものすごい改善だ。更に大きな音を出す際にはハムは事実上全く聞こえないので、大成功と言える。音質は全く変わっておらず、真空管らしい奥行のあるうっとりするような甘い音だ。ピッキングに反応して音質が柔軟に変化する感じが何とも言えない。今日のところは大成功だ。あとは、スピーカーの配線を新しいものに更新して、今日の電気系のお遊びを〆ることにしたい。今日は大成功だといっていいだろう、うん。ゴールが見えてきた感じだ。疲れてしまったのでパスコン外しは次の休日にしよう。

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