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2023/10/08   Malignant GAS ―セミアコ編;反省とかしないぜ― [音楽]

2023/10/08   Malignant GAS ―セミアコ編;反省とかしないぜ―



セミアコといえばGibsonES335なのだが、40マンはたいてもまともな楽器は(私の意見では)手に入らないとみた。世の中狂ってる。そうは思いませんか?それでもセミアコが欲しい。一本でいいからほしい。連休に音楽に打ち込むのはうつくしいが、GASに身をやつするのは我ながら狂っているとしか思えない。しかしもう反省とかしないんだぜ。セミアコといえば、気になっているのはTokaiとThreeDotsGuitarsの製品だ。Fujigenも気にならないことはないが、手を出しかねる状態が続いている。

結局、某楽器店まではるばる遠征してTokaiのES248を弾かせてもらった。ほんの数分で、”“あ、これはだめだ”となってしまったので数時間使った意味があったかどうか。しかし個人的には大変意味のある試奏だった。お店の湿度管理は今一つで、おそらく乾燥しすぎ。ネックは派手に順ぞりしており、ラッカー仕上げの表面は細かい傷らだけだった。レリック仕上げじゃないんだからこれじゃあかなり残念だ。このお店の系列で楽器を買わないほうがよさそうだ。ともかく、ぱっと握ってネックが細いと思ったのだが、ナット幅がGibson43mmに比べてTokaiは41mmだった。店員さんは感じのよい方だったが、あまりこういったことには詳しくないらしい。”Gibsonと同じ規格で作られている筈だ!”と主張しておられたのだが、ネックとか握れば秒でわかるじゃん?とおもった。手元の楽器は42mmが多いが、私の手は43mmの方が圧倒的に楽だという。残念だが、いや、むしろ幸いにして?、これでTokaiは私には合わないことがはっきりとした。それでも細部の仕上げなどはさすが国産の雄、すばらしいと思った。トップラッカーなので手触りも大変結構でした。しかしネックの形が手に合わなければ仕方がない。もうTokaiのことを考えるのはやめるしかない。TS175のモデルもあったはずだがどうなんだろう。興味は尽きないが人生は有限だ。次にいこう。

別の店に行って気になっていたThree Dots GuitarsのSHを見せていただいた。閉店間際だったので、けして広くないお店で店員さんが数人私の音出しをさめた目でながめている。しかしそんなの完全にシカトだ。店員さんにすごい奴だと一目置いて欲しいと思ったりはしない。いまだに楽器店での試奏は緊張するのできちんと弾けないことも多いしね。しかしこの楽器もほんの数分で“あ、これはだめだ”となってしまった。だめ、というか、わかってしまったのだ。つまり“寺田の楽器だ”ということだ。雑誌にはいろいろ書いてあり、いろいろな工場に相談して、いいとこどりをしたと書いてあったのだが、結局そういうことなのか?太目のマホガニーを固い塗料で固めたような表面がつるつるのネックの仕上がりはまさに寺田製と思った。この感じは嫌いではなく、実際数か月前にArchtopTributeを購入、不良品につき残念ながら返品しているのだった。そのあたりをベテランと思われるStaffの方にうかがってみると確かにそうだと。店員さんは、“他に箱モノ作っている工場なんて国内にはないですよ”とまでおっしゃった。確かにそうなのかもしれない。とすれば、ArchTopTributeの方を買った方がいいのかもしれない。チェックしたTopの厚さは測ってもらったところ4ミリであり、薄めなのかな?とおもった。ES335はどうなんだろう?ES175は5ミリと記憶しているのだが。トップのプライ数はわからないとのことであったが、私がFホールの断面を観察した感じでは3プライだった。

そうするとFujigenとTeradaとTokai以外に箱モノの楽器を作っているところは国内にはないのか?YamahaもひょっとするとOEMで寺田製なのかもしれない。こういったことはネックを握ってみれば1分でわかるので、やはり試奏は大切だと痛感した一日だった。収穫が多かったなあ。時間はかかったけれど得るものが多かった楽器屋さん行脚だった。

私の考えでは、国産の良質のセミアコは20万円前後が適価だと思われる。モノの値段がどんどん上がっていく一方で我々の給料は増えない我が国なので、それでは安すぎるというご意見もわからないではないが、たとえば上記のTokaiの最上級モデルはほんの数か月前までそれくらいの値段、20数マン円で我々の手に入っていたのだ。その頃はセミアコに手を出すことなど考えてもいなかったのだが、体にやさしいJazzGuitarが必要となれば、結局セミアコに話は落ち着く。無理して体に合わない楽器を手に入れても、長時間音楽に没頭することはできないからね。今のところ、私の場合、Stratocasterがもっとも体にやさしい楽器のようだ。しかしハムやPUのパワーの問題があり、必ずしも楽に弾けるわけではない。なので、体にやさしいハムバッカが付いた楽器をしばらく探すことになりそうだ。我ながら頭が狂っているいると思うがこればかりはどうしようもない。

手元にあるYamahaのレストアが進めはそれで済む話なのだが、難航しているのでどうなることやら、といったところだ。


2023/10/10   
その後もいろいろ愚かなことを繰り返しているのだが、ここ数日で、自分にはTeleしかないんだということが骨身にしみた。減らせる楽器はへらしていくか、、、。 そうするしかなさそうだ。ついに収束するときが来てしまったようだ。

タグ:gas セミアコ
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