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表参道 しろう  せいろ大盛り 1112エン [日本蕎麦]

2018/5 表参道 しろう  せいろ大盛り 1112エン



いつもの表参道、なのでいつものクルミ蕎麦、、、しかし

ない!お店のビルが無くなっているではないか!

今日のお昼はどうしたらいいんだろう、、、、、、、、。

グーグル博士に聞いてみたらこのお店を教えてくれた。



おしゃれな通りを闊歩する、かわいいオネイサマ達を観察しながら

お店に。この町はいつ足を運んでも女性が美しいとおもう。

と、モダンな町中に突然佇んでいる和風建築を目にしてほっとした。

木戸をガラリと開けて、訪いをいれる。そんな言葉を使いたくなるような

門構えなのだ。年配の女性が対応してくださるが、ちょっと反応が鈍いかな?

カウンターの端っこに通された。何故。

店内はガラガラなのでどうしてテーブルを使わせてくれないんだろう。



まあそんなことはいいとして、供されたお水をすかさずグビリ。

せいろの大盛りをお願いしてひたすら待つ。調度には気が使われているようだが、

目の前に並べられた日本酒の瓶や蕎麦湯に使う湯桶には埃が。

清潔感に欠ける店内に、申し訳ないが腰が浮きそうになる。

しかしほこりで死ぬわけでもあるまいし、と考え直して

じっと待つ、まつ、マツ。店内には塗り物とか焼き物を入れると思われる、

いかにもといった木箱が積み重ねられている。そしてカウンターの

目の前が麺打ち場だ。なんだか不思議な感じ。ご亭主はそこにはおらず、

おかみさんと思われる方がどっしりと座り込んで読み物などしておられる。

お蕎麦が待ち遠しい。





待ちくたびれたころに供されたせいろは、長方形の白木のように見える蒸籠に入れられ、

そいつが形よく二段に積み重ねられている。薬味は小皿に山葵、葱、大根おろし。

蕎麦ツユは木でできた塗り物に入れられている。

お酒を入れる片口のような形をしている。面白いな。



さて、供されたお蕎麦をじっと見る。中細でエッジがきりりと立ったみずみずしいお蕎麦だ。

お箸はこの手のお蕎麦に多い、細くて先端が細い奴が出された。お蕎麦には

星が適度に散っており、表面には穀物特有の粒子が見える。挽きたてかどうか

はわからないけれど、打ち立て、ゆでたてであることは間違いない。

それで数本手繰ってみると、、、。おお、これは、なかなかいい。

つなぎをほとんど感じさせないお蕎麦だ。十割なのか?

見栄えの良いお蕎麦は、むっちりこきりと前歯を楽しませた後は喉の奥をひっかきながら

胃の腑に落ちていく。手繰っていると、お蕎麦の鮮烈な、というかやや角の丸まった薫りも

十二分に楽しめる。お鼻ぺったりクンクンしてみれば、独立排他的に穀物の桃源郷に

遊ぶことができる。これはすごくいいぞ。それでは蕎麦ツユはっと。

神田藪系の蕎麦ツユをすこしのばし、すこし甘くして、醤油に

たまり系のものを使ったような印象。全体のまとまりは今一つで

なんというかトロリさらりとしている。しかしすすってみるとこれまたなかなか結構。

お蕎麦の三割ほどを蕎麦ツユにくぐらせることとして、一気に蕎麦時間に突入した。

銘店盛りとおもわれた二枚のせいろは意外と量があり、というか“極端に少なくはなく”、

幸せな時間を楽しませていただいた。タイミングは今一つだったが、プラの湯桶で

供された蕎麦湯は茹で湯そのものといったようなさらり、薄いものでまたまた結構。それも

美味しくいただいた。満足だ。



突然飛び込んだお店にしては上出来だ。多くのお客さんはここでのんびりと

一杯やって過ごすのだろうな、と思われた。ああ日本酒呑みたい。私はといえば、これから気の重い仕

事がまっている。ひと時の憩いの時を終えて、狂乱の巷に舞い戻ったのであった。お粗末。

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青山 仙波 [日本蕎麦]

10月 1日
青山 仙波 名物くるみそば 大もり 1050円

表参道や青山通りを歩くのは本当に久しぶりだ。用事が無ければ死ぬまで足を運ばなかったかもしれない。ざっと見回してみたところ、昔多少は知っていた店は残念ながらほとんどなくなっているようだ。これも時代の流れというものか?ちょっとジジクサイかな。しかし大通りを外れた裏通りに面白そうなお店が沢山あるのは昔と同じだ。暇があればゆっくりと歩き回ってみたい。

久しぶりに若者の街?の空気を楽しんだが、なんだかお尻が落ち着かない。そうだ、お蕎麦屋さんに行こう!まあ、理由は何でもいいんです、お蕎麦を口にできれば、、、。

表参道から細い道に入って少し歩くと、、、、あった、なかなかよさそうな店だ。近代的なビルの一角が和風にしつらえてある。かつてはくるみを練りこんだお蕎麦が名物であったらしい。明治神宮へのお参りの人たちと関係あるのかどうか、、、わかりませんけれど。躊躇せず、とっとと暖簾をくぐる。お店の中は分煙になっているようで、タバコを吸うかどうか尋ねてくれた、、、私は吸いません。そうすると、テーブルが4つほど置いてある小さめに仕切られた空間に通された。どうも喫煙する人たちのほうが多数派のようで優遇されている、、、!まあそれはいいことにしよう。わりと早い時間だったのでほとんど客はおらず、おねいさんが余裕を持ってにこやかに対応してくれ、蕎麦茶をいただいた。すかさずくるみそば、しかも大もりを注文。セットをオーダーしない客は珍しいらしく、おねいさんはなんだかもごもごと言っていた。

ほどなく四角い塗り盆に載せられて、お蕎麦が供された、、、。確かに蕎麦つゆの表面は胡桃を思わせる色をしており、とろりとしている。薬味はさらし葱、キムチおろし、あらびき?の山葵。各々が少しずつではあるが、予想を裏切る味。微妙な味付けをしてある、一仕事多い江戸前寿司のような薬味だ。それから上記の胡麻風味の蕎麦つゆに加え、”お好みで”と通常の蕎麦つゆかと思われるつゆが小さな猪口に入って出てきた。

お蕎麦は中細の平うち蕎麦、やや短め。角はきっちりと立っているが、恐らく意識的にやわらかめに調理してあるため、全体の印象がやや”もっさり”としている。つなぎはその味とかほりを感じる程度には使ってある。表面には大きめの”星”が沢山、蕎麦を主張している。かほりはわりと控えめで、なんというか、華々しい印象を与えない渋めのお蕎麦だ。もちろんしっかりと蕎麦の味とかほりを楽しめる。噛み応えは"ぽきぽき"でなく、"むちむち"でもなく、"むちょむちょ"的な印象。なかなかいいお蕎麦と思うのだが、お蕎麦の上に非常にかほりたかいお海苔が、、、、、桁違いに強烈なかほりを放っているため、お蕎麦のかほりがら飛んでしまう。個人的にはやはりお海苔は遠慮したいなあ、、、、。まあ好みの問題でしょう。くるみは練りこまれていないようだ。

メインのくるみ風味の蕎麦つゆは、とにかく強い味わい。お蕎麦をちょっとだけ浸してから手繰ってみると、”ぷん”とまごうことなきくるみのかほり。強めの出汁にくるみがさらに深みを加え、なんだか動物的な味というかこくを感じる。このこくに負けないように塩気も強めに調節してあるようだ。お蕎麦との組み合わせは、、、強さ的にはよく考えられたいいバランスだ。双方の力が同じというかなんと言うか。しかしやはりくるみのかほりは強烈なので、お蕎麦のほのかなほのかなかほりが負けてしまうのがちょっと残念だ。お蕎麦の茹で方はこの蕎麦つゆにあわせたのかも?お蕎麦にくるみは、、、合うといえば合う、なぞといえばなぞ、の組み合わせだ。ともあれ、じっくりと味わいつつ、楽しくどんどん食べた。

葱、キムチ、山葵、海苔、お蕎麦、くるみ、蕎麦つゆ、、、多彩な色、味、かほりで、全体にちょっととっちらかっているように思った。お蕎麦を好んで食べる人たちはおそらく年齢が高めと思われるので、もうすこしシンプルにまとめてもいいのかな、と個人的には感じた。

おまけの蕎麦つゆは、鰹節の出汁がよくきいた、江戸風のつゆを出汁で薄めたようなものだった。醤油が勝っている感じの味。普通のお蕎麦をお願いするとこれが出てくるのか、それとももっと濃い目のものが出てくるのか、今度試してみたい。やっぱりくるみ風味蕎麦つゆをさっぱりさせるためのもの?ちょっと薄めだもんね。

残ったくるみ蕎麦つゆを蕎麦湯でわってのんでみると、チーズか何かの乳製品か何かが入っているような気がするほど濃厚な味わい。お蕎麦にチーズを入れて食べさせる店もあるらしいので、これはこれで”あり”かな、と思った。おまけの蕎麦つゆは、蕎麦湯でわってしまうと味が散ってよくわからなくなってしまった。やはりこれはくるみ蕎麦つゆをさっぱりさせるためのものなのだろう、と勝手に納得。

なんのかんのいって楽しい時間を過ごさせてもらった。、ポットに入ったさっぱりとした蕎麦湯を全て呑みきり、蕎麦つゆも禁を破って全て楽しみ、お腹いっぱいになってお店を後にした。ご馳走さまでした、、、、なかなかよかったでした。

良い;老舗と思われる ロケーションも最高 ゆるめに茹でた蕎麦を伝統のくるみ風味の蕎麦つゆで食べさせる ゆったりできる清潔な雰囲気 親子連れものんびりできそう
もっと良くなる;メニューをもう少し整理したほうがいいかな?
また行く?;Yes
総括;表参道にあるおそらく老舗と思われるかわり蕎麦のお店。たまにはこういうのもいいかも


5月 某日
名物くるみそば 大もり 1080円

増税の波がこんなところにも!このお店の接客はのんびりしていることに定評があるようだ。今日も何人かのお客さんが待たされすぎて切れそうになっていた。お客さんの修行が足りない?急いでいる人はここにはたぶん来てはいけないのだ。このまったりとしたおばさまたちの受け答えもこのお店の味の一部と理解して楽しむのがいいのだろう。本日の私はじっくりと楽しみながら待たせていただき、ありがたいことにテーブルを一人で独占させていただいた。疲れていたのでとってもありがたかった。今日の薬味はさらしねぎ、ひと手間加えた一部のみ生と思われる山葵、それからややかほりがとんでしまったもみじおろしもしくはキムチおろし?たぶんもみじだと思う。おそばの印象は上記と同じだが、平打ちのお蕎麦がとってもとっても長いのが気になった。機械打ちということ?お蕎麦のかほりとつなぎのかほりがいい勝負くらいの感じだが、それでもおいしく楽しませていただいた。クルミ蕎麦つゆが強いので、お蕎麦もものすごく強くするわけにはいかないのかしら?でもおいしかった。いかしたおねいちゃんやおにいちゃんの街にある、オジサンのオアシスを堪能させてもらった。体も休まったし、とっても満足しました。ありがとう、また来ます。

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