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2022-11-12   定点観測 [雑文]

2022/11/12   定点観測



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ダメだ膝が痛くて走れない。なんてことだ。走るつもりの5キロの道のりをとぼとぼと歩いて帰宅。公共の場所なのに犬に糞をさせて平気なおばちゃんにがんを飛ばしながら帰った。体重が増えているのかもしれない。恐らくそうなのだろう、減量だ。まだやることがあるのでしばらく元気でいる必要があるからね。歩きながら気が付いたことがある。私の部下の一人がとくべつ理由もなく攻撃的になっており困っていたのだが、最近落ち着いてきたようだ。理由が分かった、わかってしまった、恐らく間違いない。ここには書けないな、とりあえず本当のことは。


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2022/11/13   定点観測 [雑文]

2022/11/13   定点観測



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膝の痛みのため今日も走れないので、10キロほど歩いておしまいとした。雨が降ってくる前に表に出たので、降られないで済んだ、運が良かった。今日はあまり嫌なことはなかったかな?しかしビールを止めてしまったので、コンビニに入ってもすることがないな。なんかお金を使わなくなってしまった。浮いたお金をどうしようか?やっぱり楽器でも買うかな?

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2022/11/17   No alcohol approximately one month for the first time in my life since 20 y.o. [日本酒]

2022/11/17   No alcohol approximately one month for the first time in my life since 20 y.o.



それでどうなったかというと、確かに違う。自分本来の持ち味が戻ってきた。体力も戻りつつあるように思うが、吞んでもないのに机の上で寝落ちしてしまうことがふえているようだ。コロナのせいなのかどうなのか?ともあれ、お酒なしの人生は片腕を失ったような喪失感ではあるが、実際のところ今の方が楽しい。この方がいいと感じている。若いころのような熱に浮かされたような毎日が返ってくるのかどうか。楽しみに自分の内面の変化を生ぬるい目線で地味に応援している。次のハードルは、専門家に言わせると半年後ということになる。楽しみだ。今日も寝落ちするまで走り切りたい。



2022/11/20



これで本当に1か月まるまるNo alcohol lifeを送ったことになる。RiskとBenefitを比較すると、明らかにBenefitが多い。もうもどれない、もどらない。このままNo alcoholを維持して人生を走り切って使い切りたい。生きているっていう感じがする。


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Fender made in Japan limited collection 50’s Stratocaster Reborn [音楽]

Fender made in Japan limited collection 50’s Stratocaster Reborn



この楽器、材も仕上げも最高ではなく、FCSなどと比べるとワンランク落ちるように思われるのだが、相性がいいのだ。松本にあるダイナ楽器で作られているこの楽器、木部のつくりはとりあえずかなり気に入っている。しかしノイズが、という悩みは結局本質的には解決されていない。どこかのパーツに問題があるのだと思う。同じような造りの60’sのMIJの場合は、何の問題もなく快適に使うことができている。違いといえば、PGの裏のあるみの面積が少し狭いぐらいだ。なので、やはりパーツのどれかに問題があるのだろう。しかしこいつを楽器屋さんに預ける気は全くない。楽器に手を加えずに買い替えるか、もしくは電装系のみ全て入れ替えるか、二者選択を迫られて結論を出した。

ロシアは戦争だし、地震は多いし、コロナは広がっているし、もう先のことを考えても仕方がないような気がしているので、とにかく毎日精いっぱい全力で生きることにしているので、思い切って楽器の内臓を全ていれかえることにした。Originalのパーツはいじりたくないので、全てのパーツを新たに購入して作り直すつもりだ。自分で自分に問いかけてみた。自分はまだやる気があって、十分な知識があって、手先が器用で、丁寧に配線することができるか?答えはYesだ。必要な工具をすべて持っているか?答えはYesだ。材料は全てそろっているか?ほとんどそろっているが、まだ足りない部品がある。ということで、気力体力が充実する週末を待ちながら、作業の準備をすることにした。

パーツ集めから始めてみる。すでに手元にアノダイズドのPGがあるので、あとはPUを中心としたこまごまとしたパーツさえ手に入れればいい。今回は、おそらく私史上初めて、足を使わずに小金を使って時間を買うことにした。堕落と言ってもいいのかもしれない。PGの代金を含んで40000エン、考えようによっては安いものだ。ジャックからPUまで、すべて新しいものに交換することにした。

配線は、手元にあるお気に入りのBeeMaxを採用するか、以前に手に入れた真空管アンプ用の単線、布被覆のもののどちらを使うか迷ったのだが、全体のまとまりを考えたうえで単線を使うことにした。手元で快調に鳴っている5F1だってそれを使っているのだから問題はないだろう。PUは、Fat50’sを何も考えずに選んでしまったが、これはちょっと後悔。ハイを控えめにしてあるというあたりで選んだのだが、高出力な設定になっているので当然ノイズには弱いはずだ。失敗失敗。しかし衝動的に前に進む自分らしい選択ということで受け入れる。Potは手元にあるものを使わずに、新しくCTSのものを買いました、ジャックは同様にSwitchCraft。ブレードスイッチも同様だ。そんなこんなで全てのパーツを定番で固めて、コンデンサはずっと気に入っているOrange Dropを採用だ。ODは某所で350円前後で入手できるのだが、時間を惜しんで700エン投入して購入した。こいつも手元にものではなく新たに購入することにした。この過程で気が付いたのだが、某SHは弦を無料で送ってくれるようになったのね、そのかわり定価がぐっと上がっているようだけれど。細かいパーツは弦と抱き合わせにすることで、送料が無料になることを知ったのは収穫かな?しかし20年来愛用している弦の値段がいきなり倍になっているのには腰を抜かしそうになった。円安なので、つらいことになっているのね。ということで、あとはODの到着をまって、週末に改良に着手することとしたい。久し振りなので、IkebeのWRSなどをのぞいて勉強、というか復習している。というのも私はもともとTeleの人なので、Stratを組んだことが数えることしかないからだ。しかし5WayのBladeSwithはどうも扱いずらいな。サイトは裏技のようなことも書いてあってかなり勉強になった。後ほど画像を貼ろうと思う。真空管アンプとか、エレキの内臓は仕上げさえ気を付ければ美しいよね。


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Fender made in Japan limited collection 50’s Stratocaster Reborn② [音楽]

Fender made in Japan limited collection 50’s Stratocaster Reborn②



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ということで、一晩かけて内臓の換装作業を終えた。オリジナルの楽器は本当に美しい仕上がりで、Mary Kayeモデルが50年代のストラトの一つの理想形というのはやはり説得力がある。何度も書いているが、こいつのぶっといネックがしっとりと私の手になじんで何とも素晴らしいので、ついついこいつを手に取ってしまうのだ。スワンプアッシュのボディだって軽くてカンカン響いでなかなかのものだ。この美しい外見をかえてしまうのはいやなのだが、背に腹は代えられない。自分的にはやるしかなかったのでやってしまった。繰り返しはこのくらいにして写真を載せてみようと思う。写真にするとネガがつぶれるので本当にきれいな楽器に見えるでしょう?ね?



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それで、これがオリジナルの楽器の内臓だ。使用されているパーツはすべてブランド品で、文句のつけようもない、CTSのポットなどは古い楽器の修復に使われるようなクラシカルな造りをしており、いい味を出している。Fenderオリジナルのコンデンサも素晴らしいし、配線も伝統の布被覆線だ。PUはFCSの59年モデルがおごられている。これで木部さえよくできていれば、好みはともかくとしていい音がしないわけがない。私も十分これで満足していたのだが、ノイズが我慢できずついに“やって”しまったというわけだ。しかし半田の仕上がりも、配線の引き回しも、美しいレベルにまで仕上がっていないな。写真で見ると粗が目立たないが、実物はちょっと ”寂しい” 感じ。まあ特別高価なカスタム楽器ではないのでそこまで要求しても仕方がないのだろう。要求するのであれば、もっとお金を出すか、私のように自分で汗をかけばいいのだ。それでも、PUからスイッチに行く配線は逆側からつながれることが多いようだし、スイッチからコントロールに向かう配線だってもう少しタイトだ。それから、PUからのグラウンドをポット背面につなぐハンダはお団子みたいになっていて美しくないし、ハンガーからの配線も同様。やり直したいな。でもそれだけでノイズが消えることもないんだろうな。

その後も資料を探しつつ検討を続けているが、元の配線はOriginalを意識したワイヤリングであり、テーピング(接着剤がドロドロになっていて嫌な感じではあったが)などもVintageに倣ったやりかたで巻いてあることなど、頑張っていることは間違いない。これでノイズさえ乗らなければ本当に素晴らしい楽器だったのだが。ダイナ楽器が頑張ってくみ上げている楽器であることは間違いない。返す返すも残念だ。いじりたくはなかった。しかし楽器は弾いてなんぼのものなので今回の作業は必要不可欠であった、と私は思う。






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それで、全て作り変えた内臓がこれだ。そこそこ美しく配線できていると思う。でもPotの裏に太めの配線を何本もきれいにとめるのは結構むずいな。アンプの制作ではあまりやらないので、今後続けるのであれば練習が必要だ。大きめの半田ごてもいるかもしれない。最終的に楽器に乗せる際にリヤPUの下のFinger Groove(指でなぞったような、配線を通すためのL字型の木部の掘り込み)にPUからの配線を通すことができず、もうすこしきれいに仕上がっていた配線を写真のように少しばらしたので完ぺきからは程遠いが悪くはないだろう。だってストラトいじるの久しぶりなので許してほしい。さて。

そしてこいつを組み込んでアンプにつないでPUをドライバでこんこんやってみると何の問題もなく音が出た。当たり前だがやっぱりうれしい。それでいつもの弦を張って弾いてみると、、、、おお、全くノイズが載らないぞ。これならNoiseGateもいらないし、Hum Debuggerも必要ない。勝った。オレはやったぞ!しかし当然ながら音色はやはり変わってしまい、繊細さが減って荒々しさが増えたような感じ、しかしこれはPUを代えたのでまっとうな変化だ。以前にも書いたのだが、PGがうすいプラから厚めのアルミにかわってしまったので、私の感覚では、その影響もあって生音も変われば出音も結構変わったわけだ。こいつが、まあしかたがないことなのかもしれないが、すこし気に入らないな。ノイズを減らすことを優先したので文句を言うべきではないだろうが。

最近練習に使っているBlues Juniorはもともとややノイジーなアンプなので(回路を自分で少しだけいじってノイズを減らしてあるが)、多少のホワイトノイズ的な雑音は聞こえてしまうが、楽器由来と思われるハムなどのノイズはまったく気にならなくなった。手元にあるFCSの楽器と比べてもノイズが少ないくらいだ。自分の考えでは、パーツを信頼性の高い新品に代え、配線を注意深く行い、アルミのPGを使ったことが良かったのだろうと思われる。外見は何度も書くけれどもずいぶん変わってしまった。まあ好き好きだと思うが、もうこれでずっと行くしかない。だってノイズやだもん。ペグのボタンも白いプラにするのが定番だと思うのだが、今の楽器についているGotohのSD91がものすっごくいい感じなので、どうしても代える気になれない。同じSD91でも、メッキの色によってもまき心地が違うし、木部の工作精度によっても最終的なペグの調弦機能がかなり変わってくるのではないかと思っているのだが、手元にある楽器のペグはこれまで所有した楽器の中でも最高にいい感じなのだ。というわけで、とりあえずこの楽器はこれで完成として、これでしばらくは楽器のことを考えずに音楽に集中できることを期待している。あとはPUの高さ調整をするくらいか。



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あ、書き忘れたけれど、リヤのPUのトーンは買ったままのオリジナルでは効くようになっていたが、私の回路からは外してある。リヤはいつだってトーン10だ。こういった作業をやればやるほどわかってくるのだが、Leoはマジで天才的なヒトなので、何人たりとも回路に手を加えるべきではないとワタシは深く信じているからだ。まあグランドの引き回しなど、電気的な問題に対する具体的な手法については例外だが。今回はノイズ軽減が目的だからね。

今回手に入れることができた経験値として、怪しくなってきた木部のネジ穴の補修が以外と簡単にアロンでなんとかなること、PUの配線は、Finger Grooveを意識しないとうまくいかないこと、Blade Switchの配線はハトメの穴を使ってもいいこと、などなど、たくさん上げることができるのだが、一晩費やしても惜しくない内容の濃い時間を過ごすことはできた。半田の煙を吸ってちょっとのどが痛いけれどね。

しかし手元に残ったPUなどすべてついているPGはどうしようね。練習がてらはんだをやり直してみようと考えているのだが、出来上がったものをどうしようか。考えどころだ。どこに問題があるんだろう。どのパーツがノイズを出していたんだろう。何とか明らかにしたいなあ。もう後戻りはできないし、そうするつもりもないのだが、配線をいったん外して、すべて自分できれいにやり直せばよかったのかもしれない。そうすれば遊んでいるパーツも出なかっただろうし。

この楽器の問題解決のためにかけたお金は4万エン前後であった。これまで小手先でごまかそうとしていろいろ無駄なことをやってきたのだが、それには5万エン以上のお金を費やしてしまった。勉強にはなったが、しょせん本質的な解決にはつながらない介入であったことを思い知らされた。Originalityを大切にしたかったゆえだったのだが、時間とお金を無駄にする結果となってしまった。問題が起きたら本質的な問題に正面から向き合って逃げないこと、という当たり前の結論を得た、というか再確認した。私の場合、 “人生で大切なことは、全部ギターが教えてくれた” といってもいいのかもしれない。


F30に満足したためか、クルマのことはあまり考えなくなった。ただただ乗り続けるだけだ。楽器についても同じようになるといいなと思っている。結構勉強代を払っているのだが、まだ楽器のことを考えてしまう。


あれからVintageのMary Kayeモデルの内臓を撮った写真を探し回っているのだが、もともとの配線はたしかにある程度はVintageに倣っているらしいことが分かってきた。しかしやはりBladeSwitch周りの配線の取り回しの際限度と洗練度がいまいちなので、介入の余地はある。ああ、やりなおしたいなあ。そうするとまたPGを外すことになるのでネジ穴が、、、。終わりがないねこの趣味は。

タグ:Fender
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2022/11/27   ドモコ [雑文]

2022/11/27   ドモコ



拙宅は小規模な集合住宅で、まあまあ上品な人たちの集まりと思いたいのだが、ドモコに関してはダメダメだ。親はドモコが何をしていても叱ろうとしない。迷惑のかけ放題だ。もういいかげんあきらめていたのだが、おそらくここ数年ではじめて、背の高い中学生の女子が、巨大で恐ろしげなおじさんである私にきちんと挨拶。エレベーターでも挨拶。当たり前のことなのだが最近めずらしく礼儀正しいドモコにあった。威厳を正して怪しいほほえみとともに挨拶を返したことは言うまでもない。愛する日本の将来を憂えている私なのだが、一筋の光を見た、ような気がした。まだあきらめなくてもいいのかも。
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2022_11_28   ネジ穴問題 [音楽]

2022_11_28   ネジ穴問題



木材をつなげる際、伝統的にはハイドグルーが使われてきたのだと思う。膠からできているこの種の強力な接着剤は、乾燥すると縮んでかなりの力で木材同士を接着するが、熱を加えると比較的簡単にはがれるという、スバラシイ性質を備えたすぐれものだ。思うに、ヨーロッパでは、伝統的にそういうやり方で木質の楽器を作ってきたのだと思う。バイオリンとかね。長年かけて自然の(まあ動物起源だけれど)素材を使って製作するノウハウを確立しており、現在にも続いているわけだ。いまはタイとボンドが使われることもあるのかもしれないが、やはり私はハイドグルーを使うべきだろうと考える。しかるに建国200数十年程度の歴史が浅いアメリカ、というかアメリカ文化の中での楽器作りの場合、木材同士をつなげるためにねじくぎを使うという暴挙に出た。プラスチックだってお構いなしにねじくぎでつなげてしまう。これは楽器作りという見地から見ると大変乱暴な話だ、と私は思う。そもそも性質の異なる複数の木材を組み合わせること自体、無理があるというのに、木と鉄、木とプラなどのまったく性質が異なる部材を突然何も考えずに組み合わせるのはマジでやばいわけだ。少なくとも私はそう思う。なので結合する部分の周辺では、当然物理的に剛性が劣る木部が傷むことになる。古くて新しいねじ穴問題だ。伝統的な作り方に従えば、ギターだってメンテさえすれば50年や100年は持つはずなのだが、鉄で無理やり組み合わせた場合はなによりネジ穴に無理が集中する。ネックに使われるメイプルなどは、それでも比較的持つ方だが、ボディに使われるアッシュ、アルダー、ひいてはバスウッドなど、スクリュウを保持する物理的な剛性が高いとは言えないので、すぐにネジ穴が馬鹿になってしまうのだ。わかる人はわかりすぎるほどわかっていると思う。

エレキの場合、メーカーから出荷された時点で木部に雌ネジが切られてスクリュウがねじ込まれた状態になっているので、PGなどをつけ外しする場合は、これを崩さないように細かく気を遣う必要がある。スクリュウを外す場合はゆっくり丁寧にやりさえすればいいのだが、再びねじ込む場合はまずスクリュウを逆に回し、雄ネジと雌ネジの溝が合致してコトンとわずかに落ち込む角度を探してからゆっくりと優しくねじ込むことが基本になる。外した際にスクリュウのねじ込まれた場所を覚えておき、同じ形をした違う場所に使われたスクリュウを使わないことも、私の考えでは大切だ。同じロットのスクリュウであっても、微妙にネジの切られ方が違うことが珍しくないからだ。工作精度の問題なので、それを知って事に当たるべきだ。また、スクリュウの横方向にプレッシャーをかけないこととか、ねじ込む際はスクリュウが進むに任せてあまり強く押しながら回さないこととか、素材同士が固定された時点ですぐにドライバを止め、様子を見ながらわずかにダメ押しのようにねじ込み、それ以上あまりテンションをかけないこととか、ねじの使い方ひとつ取ってもいろいろノウハウがあるのだ。ビールを飲みながら楽器を触る人もいるが、とんでもない暴挙だ。以前の私自身のことだが。まあそういった知識と経験の集積が、楽器の寿命に露骨にかかわってくるのだと思う。少なくとも私はそう思っている。自分がやろうとしていることが詳しく具体的にわからなければ、手を付けずに専門家に相談することをお勧めしたい。冒険して経験値をためることを否定はしないし、自分はそうしてきたけれど。

それでも私のように何度もPGを外すような人は、いくら気を遣ってもやはりネジ穴問題に悩まされることになる。私はFender系の楽器が好きなのだが、ボディはやっぱりAshがいいし、それに慣れている。この木材、とくにSwamp Ashと呼ばれる材は、軽くてカンカンと音響特性がいいのだが、やはりネジを保持する力が弱いのだ。重くて密度が高いものを選べば状況は改善するが、そうすると今度はものすごく重く、長時間ブル下げるのはムリ、という楽器になってしまって本末転倒だ。音だって変わってしまう。重心が下がる感じ?それで、最近PGのつけ外しをしていたところ、残念ながらネジ穴が一つ怪しくなってきた。スクリュウに十分なだけのテンションがかけられないのだ。回していても、“これでいい”感じがしない。スクリュウがきっちり聞いている実感が得られないのだ。全く機能しないわけではないが、これ以上回すとやばい、という感覚が指に伝わってきて、必要なだけのテンションをかける前にねじを回すことをあきらめざるを得ない。素材と会話をすることが大切なのだ、大けがをしないためには。

この状態では、まだ雌ネジは死んでいないが、スクリュウと垂直に交わる繊維の一部が分断されつつあるため、対処が必要だ。Sonicを製造している方がどうしているかをたまたま見かけて覚えていたので、最近その手技を参考にさせていただいて手を入れてみた。結果が良かったので書いているのだが、具体的にどうするかというと、つまり、スクリュウをある程度ねじ込んで雌ネジに雄ネジをかませておいて、すこしだけ指で押し込む。こうすることで、不安定になっている雌ネジ(まあ木部そのものだが)を元の位置に戻す。これは実際に指で感じるほど動くわけではなく、“気持ちの問題”レベルの作業だ。しかし論理的にはこれはやっておくべきだろう。その後注意深く、雌ネジを傷めないようにスクリュウをゆっくりと垂直に抜いて、そのご、塗装に垂らさないように最大限気を付けつつ、ねじ穴にサラサラタイプのアロンを流し込んで雌ネジを物理的に固める。サラサラタイプなので、塗装がのっていない木部に吸収されるため、ねじ穴がふさがることはない。こうすることで、分断された一部の木材の繊維を少しでも元に戻す、ということを狙っている。そうして、作業後できれば1日以上アロンを乾燥させてから再びねじを入れる。そうしないとスクリュウが木部に張り付いて大変なことになることがあるそうだ。こういった地味な作業だが結果は上々、確かにいいみたいだ。スクリュウを回していくと、必要なだけのテンションがかかり、適切な角度でぴたりと止まって、指から“きちんと止まりました”という感覚を得ることができたので修正は成功、効果ありといえるだろう。これで今後あと何度か、PGのつけ外しに耐えてくれると思いたい、まあできるだけPGを開けるような作業はしないようにするけれども。

さて、これでもだめとなるとどうするか。ねじ穴を拡大してそれに合う木材(ダボと呼んでいいのだろうか)を加工して挿入、塗装を傷めないように注意しながら面一に削って断面を塗装、何度かこれを繰り返し、違和感がなくなるように仕上げ、その後塗装が完全に乾いたらあらたに穴をあけなおし、ここまでやってようやく新しいスクリュウを挿入、という、頭が痛くなるほど大変な作業をする必要があるのだ。以前、ストラトのヘッドにねじ込んだスクリュウが途中でなんと折れてしまい、スクリュウを取り出した後にこの作業をしたことがあった。なんだか専門家になったようで楽しかった半面、かかった時間と作業量が半端ではなかった。仕上がりはきれいにできたけれど、あまり繰り返したくはない作業だ。

ということで、ねじ穴問題、ぜひ参考にしてほしい。ねじ穴が怪しくなったらアロン1本購入をお勧めしたい。早いほどいいよ!

タグ:ネジ穴
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