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2023/10/29   わかってないぜ [音楽]

2023/10/29   わかってないぜ



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久し振りにBlade Switchを購入したのだが、これは手元にあるTeleへの使用を前提とした3Positionのものだ。何も考えずにVintageと書かれたものを買ってみたところ、ご覧の通りMIMであった。MIMの品質に問題がないことも分っているし、MIMの楽器の購入を考えたことも何度かあった私だ(Road Worn のTele)。今回はしかしこれではだめだ。手持ちの国産の楽器にFenderの伝統を注入したいわけなので、ここはどうしてもMIAでなければその役割を担えない。なので、馬鹿バカしいと思いつつ、数千円を無駄にして、MIAのPure Vintageとうシリーズの物を購入した。しかたがない、やるべきことはやらないと。こうして手持ちのパーツのストックが増えていく。こういうヤツだ。
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それで、ノブも同時に交換することにしたので、サードパーティ製なら千円もしないのは分っているのだが、おなじようにPureVintageのもの、しかも50年代のデザインをCopyした製品をわざわざ選んだ。実売価格はなんと三千円、これはさすがにOverpricedというものだ。それでも上記したように、楽器には物語性を必要とする私なので、値段には目をつぶって滅多に買うことのないFenderGenuinePartsとやらを購入した。すると、なんということでしょう。こんどはMITの製品が送られてきてしまった。さすがにあたまにきた。お金の使い方が悪かったので罰が当たったのかもしれない。MITの製品に問題がある筈がないことは重々承知している。携帯やPCパーツなんかはむしろMITを好んで買っている私なのだ。T国の人と親しい友人になったこともあるし、女の子に仲良くしてもらったこともあるし、一緒に仕事をした人もいるのでT国のことは個人的には大好きなのだ。また、USA国内で販売しているFender純正製品も、少なくとも一部はMITなんだろうと思う。手元に届いた実際の製品は大変よくできているし、きちんとVintageらしいい雰囲気を漂わせている。何の文句もない。しかしそうであっても、私の心は満たされない。Fenderは分ってないな、と嘆かざるを得ない。


Fenderの人が、MIAとか、MIJとか、関係ありませんよ、おなじ純粋なFenderなんですよ、といいたいのはわかる。商売なんだしね。が、Fenderの楽器は本来MIAなのだから、同じ楽器が同じ値段で売られていれば、多くの人がMIAを選ぶだろうと思われる。違うだろうか。それは、Fenderは楽器だけではなく、USAの文化も一緒に売っているからだ。私はそう思う。ずっと好きだったある日本の作家は、かつて“その国のものがいい”といい、例えば車ならドイツ、ワインならフランスといった具合にモノを選びなさいと勧めていた。私はその通りだと今でも考えており、エレキならアメリカ製がいいと無条件に思い込んでいる。話が少しそれてきた。私は、FenderはブランドのImageControlに関して、かなり厳しく専門家を交えて戦略をたて、実行しているのだろうと信じる。近年たいへん大きな成功を収めていると思うのだが、販売するPartsに関しても同じようにやったらどうなのかということが言いたい。高いお金を出してMIAの楽器、たとえばCustomShopなどを購入して、使われているパーツのほとんどがアメリカ製ではなかったら残念な気持ちになる筈だ。できるだけUSAのPartsをつかってくみ上げてほしい。少なくとも生産国が他国であるとわかるような使い方は避けてほしい。たとえば私の手許にあるFCSのストラトなのだが、ペグは正確な生産国こそ分らないが、独自に調べたところではMIKであり、残念だが使い心地が我らが誇るGotoh製品に遠く及ばない。また、フレットは明らかにMIJの製品が使われており、Fenderはそのことを隠そうともしていない。やはりこれも残念だ。FCSなのだから、楽器全体が特別なものであったほしいと思ってしまうからだ。同じように考える人が多いのではないだろうか。


わざわざFenderからPartsを買った場合も、製品に対して同じような期待を持たざるを得ない。なので、昔のようにGenuinePartsを一切売らないか、生産地を含む全ての品質を、より厳しくControlするなど、具体的な対策を立ててほしい。そうすれば、今回の私のように、買い物が手元に届いてがっかりする人は減るのではないだろうか。音楽は趣味なので、こういったちいさな問題を、妥協せずに、真剣に対応してほしい。そうやって細部にこだわり、真剣に楽器に向き合っている人は少なくない筈なのだから。もちろん私もその一人だ。なので、お金儲けはもちろん大切なのだろうと思うが、もうすこしFenderにはこの問題をよく考えてほしい、とここで小声で文句を言ってみる。生産国に対する“好み”は、気軽に扱うのが難しい問題だと思うが、誤解を恐れずにいえば、それでも私は、Solid Electric Guitarの場合、MIA、MIJ、MIMの中から選んで購入したい。

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2023/10/27  Wilde Pick Up L-48TL by Bill and Becky Lawrence [音楽]

2023/10/27  Wilde Pick Up L-48TL by Bill and Becky Lawrence





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モノが来た。楽しみにしていたのだが、ちょっとがっかりだ。というのも、今までは小さな段ボールで送ってくれたのだが、今回はプチプチつきのビニルの封筒での郵送だ。これで問題がないかというとそんなことはなく、やはり箱の方がいいようだ。今までは、ボルトとゴムチューブを添付する形でうってくれていたのだが、しかし今回はボルトもチューブも本体に装着して送ってきた。封筒に入れられているので、当然輸送中に外力を受けることになってこのボルトが少しだけ曲がってしまっているのだ。当然そうなるだろう。なのでせめてボルトを装着しないで送ってくれればいいのに、そうでなければ今まで通り箱で送ってくれさえすれば、、、と思った。想像力の問題だね。まあ梱包については感想はこんなもんだ。ちょっとがっかり、でもまあこれでもいいか、と。



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それで、PUはいつものことだが小さなプチプチの袋に入れられて送ってきた。これは以前から同じやり方で、たいへん丁寧で結構と思う。しかし、いつも添付されている手書きのメモのようなものは見当たらない。お手紙とかいいかげん疲れちゃったのかなあ?余裕がないのかなあ?あれ好きだったんだけどなあ。コストと手間を惜しんでいるのだろうなあ。その代わり、よくある感じの柔らかいサービスピックが同梱されていた。しかしピックは個人の好みがあるので使われないことも多いのではないか。実際厚みが足りないので、私もこのピックを使うことはないだろうと思われる。それはまあ置いておいて、そろそろ中身の検証に入りたい。



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外見はこんな感じだ。長期保存されていた個体なのかもしれない。配線がまるくなって癖がついてしまっているんだよ。まあそれはいいか。音には関係ないからね。さて、外見から判断すると、ボルト、ゴムチューブ、PUのカバーのプラ、それからブレード部分の金属など、10年近く前に購入したものと全く同じに見える。ちゃんとしている。おそらく大量購入したものを使い続けているか、同じ仕入れ先から購入しているのだろう。ここまでは非常にいい印象だ。このPUを長く使っていけるかもしれない。期待してもいいのかもしれない。さて、それでは裏側を見てみようか、、、。



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これはちょっと、、、、仕上げがいまいち雑というか、ちょっと困ったな。BLのサインは当然Copyを使っている。これは当たり前だ。Billはすでに天に召されているんだからね。しかし、PUのベースの裏面に銅のシートを貼ってあるのだが、こいつの仕上げがいまいち雑で、配線の処理に関してもあまり技量の高くない人がやったように見える。プロっぽくない仕上がりなのだ。おそらくきちんと作られているのだとは思われるが、最終的な仕上がりがいまいちで、QCのレベルが以前のレベルに届いていないと言わざるを得ない。これでは趣味的なモノを所有する喜びを感じさせてくれない。手作りであることを感じさせるようなメモとかシールとかを省略してしまったのも残念だ。

こいつを手元の楽器に装着するかどうか、もう少し考えてからにしよう。FujigenのTelecaster Thinline に乗っているPUは、結構いい音するし、外見だって完璧だからね。考えどころだ。




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