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Honda Access スポーツサスペンション ー味のある足回りー [クルマ]

Honda Access スポーツサスペンション ー味のある足回りー

サスを変えてから数千キロ走りこんでいる。

このサスは減衰力を5段階に変えることが出来るため、調整によって全く別の足回りを持つクルマになる。本来の目的はコーナリング能力を損なわずに乗り心地を向上させることだったのだが、目的は完全に達成された。そのうえ、”走りの味”のようなものさえ、このサスは感じさせてくれる。1から5まで、段階的に減衰力が変化、つまり”固く”なってゆくのだが、私はメカさんに勧められて1から使い始めた。普通のクルマっぽくなってしまうのかな、と思っていたがそうはならず、コーナーをクリアするときの舵角が多少大きくなり、ロールする感覚が強くなるだけで、ノーマルサスと比べてもあまり変わらない速度で不安を感じることなくコーナーを駆け抜けることが出来る。小さな段差を上手にいなして室内に伝えない。日常的な乗り心地は、”妊婦さんを乗せられる”という評判であったが、実際はそれほど柔らかいわけではない。私なら妊婦さんを乗せようとは思わない。とにかく私は1をいたく気に入ってしまい、しばらくこのセッティングばかり使っていた。

しかしその後だんだん他のセッティングにも興味が出てきて、いろいろとやってみた。結局私のお気に入りは4で、最も気に入らないのが3だった。4は何ともしっとりしっかりとした足回りになり、エアコンを使わず、窓を開けてギヤとエンジンの割と派手な音を聞きながら、まったりと走る気になるなんとも気持ちの良いセッティングなのだ。郊外の田舎道をゆっくりと楽しみながら走りたくなるような足回りだ。3はハンドルを回した時のダイレクトではないグニュッとした感触がどうにも気持ち悪く、数100㌔走った後は、全く使っていない。ダイヤル一目盛で、こんなに乗り味が変わるなんて、、、。

本来クルマのサスは、メーカーがその車の使われかたに合わせた設定をするべきものだろうと思うのだが、FD2のような特殊な車の場合は、最初からこのサスを付けて売ってもよかったのかもしれない、と思う。買ってはみたが、あまりの乗り心地の悪さに家族からのごうごうたる非難をあび、泣く泣くFD2を売りに出すような、昔ならしたお父さんたちの数は減っただろうに。

ともあれ、私はこのサスに100%満足している。
出来るだけ長く、そして安全に、このクルマを楽しみたいものだ。
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自分の足元 [クルマ]

自分の足元

毎日の生活に疲れを感じると、FD2を駆って数百キロ程度、高速道路を使った大移動を堪能しつつ、手つかずの自然が残っている場所まで足を運んで自然を満喫することにしている。しかしわが愛車はいまやどんな道でも大人っぽくいなすことのできる、しなやかな足を手に入れたので、自分の足元に視線を移すことを考えてみた。つまり、高速を使わずに田舎道をまったりごとごとと、楽しみながらどこまでも走ってみようということだ。

実際にやってみた。そうするとどうだろう、目に突き刺さるような鮮やかな森や、どこまでも広がるのどかな田園風景をごく手軽かつ経済的に目にすることが出来た。半日以上、お茶を飲む以外はずっと走り回ってドライブを楽しみ、しみじみと幸せを感じた。高速とか使わなくってもこれで十分かな?と思った。

ゆっくりまったりと走っても楽しい、というのは、クルマにとって大切な性能であることを思い知った一日だった。

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ND 新しいRoadsterに試乗してみた [クルマ]

ND 新しいRoadsterに試乗してみた

いろいろと考えた末に、NDに試乗してきた。Honda好きの方、裏切り者と呼ばないでほしい。私もずいぶん迷ったのだ。NDを買ってしまいそうだったから。地元で、応対が親切でしかも工場が清潔、信頼できそうなディーラーだった。突然飛び込みで行ったのだが、興味を持っているLSDがついているモデルが試乗可能だという。しめしめ、今日はついているぞ、、、、。それで早速試乗をお願いした。出していただいたCoffeeはなかなかおいしかった。オネイサンも感じがよかった。しかしそれよりも俺はクルマを見に来たんだ、クルマを見せてくれ、早くはやくハヤク!

このディーラーは、客が乗ってきた車を丁寧に扱ってくれるのでいつも安心しているのだが、今日はワゴンに乗ってきた家族連れの子供が俺のクルマをペンペンしている。羽がついているので珍しいのだろう。何とかならないものかこういうガキは、、、。親のバカ面にさらに腹がたつ。睨みを利かせて彼奴らを蹴散らしてから、悠々と試乗を。

やはりNDは小さなうずくまった小動物のようで小さい、低い。塊感があってなかなかヨイ。ドアをガバリとあけて、、、2ドアなので大きなドアが大きく開く。何も考えないでドアを開けると隣の車にパンチを食らわせることは必定だ。くわばらくわばら、、、それでさっそく乗り込んでみる。よっこいしょ、、、と、、、。お尻を入れ、次にサイドシルに手をかけてくるりと下半身を回転してシートに身を沈める。定石通りだ。シートは快適だが、やはりサイドのサポートは甘めだ。ハンドルはテレスコ無しなのでベストなポジションをとることはできないが許容範囲。ペダルは右にオフセットされている感覚だ。まあ慣れることができるレベルかな?そして天井は、、、、恐る恐る幌を占めてみる。これは素晴らしい出来で、軽快に動くので耐久性にやや不安を感じたが、聞いた通り、本当に片手で楽々開閉できる。幌を閉じて天井を仰いでみると、、、そうすると、、、やはり髪の毛をこすりつける感じになってしまった。かつてNCを、巨大な私は首を縦にすることができないのであきらめたという経緯があるのだが、数センチ天井が高くなったというNDでもやはり駄目のようだ。残念だ。一瞬涙目になってしまう。それでも幌を解放すれば天井は無限遠だ。気を取り直して試乗に向かった。マツダの方は、外国でも同じサイズで売っているんです!というが、私は大和民族、私の身長のほとんどは、胴と首で稼いでおり、座るとさらに巨大になるのだ。足が長く頭が小さい白人と同じにしないでほしい。座高3桁のオレをなめてはいけないよ、、、、それはまあいいか。だんだん悲しくなってきた。

この車はグリンハウスがすごく小さい。フロントミッドシップにするためにエンジンやミッションの大きな部品がバルクヘッドをおそらく多少超えて車内に入り込んでいるので、センタートンネルも小さいとは言えない。なんだか前に行くほどもっこりとしている。しかしそれと引き換えに、心地よい包まれ感とスポーツカーらしい乗車感覚が手に入るのだろう。私の乗っているFDとは、根本的に異なった乗車感覚だ。包まれ感と同時に、地上を這っている感じは独特で心地よい。スポーツカーらしく、お尻がかなり地上から近い位置に感じられる。

走り出してみる。自分自身が深く沈み込んでいるので、ボンネットがよく見える。左右の峰が美しいカーブを描くと同時に、車幅を正確に教えてくれる。サイドミラーは後退しており、格好いいけれど少し見ずらいかも。伝統的な砲丸のような形をしている。

慣れていないので、ペダルの感覚もシフトレバーの感触もすごく新鮮だ。シフトはスコスコとは決まらず、ややかちゃかちゃとした印象。シフト感覚は専門家には“吸い込まれるよう”と形容されているようだが、距離を重ねてスピードを乗せればそういった感じになるのかもしれない。しかし今のままでも悪くない。ミッションの剛性感はあまりない印象。あくまでも比較の対象はFD2だから。それで路上に出て、期待より数段上の乗り心地の良さと軽快感を楽しみながら、右に左に車をゆすってみる、、、、と、、、クルマが簡単にふわりとロールする。ちょっとびっくりする。ロールを積極的に乗車感覚に取り入れているのだろうか。そう感じた。それでそのままコーナーを曲がってゆくと、斜めになったままくるりと輪を描くようにコーナーを抜けていく。確かに気持ちがいい。速度を増してもこの感覚はかわらない。個人的には、ロールし始める時の速度が自分の感覚と合わないのでちょっと怖かった。慣れの問題だろうけれども。そうではあるが、低速で走っていても、俺は走っているぜ!という満足感が得られるのはなかなか”いい”と思った。

エンジン音はそれなり。1500CCと聞いているが、力不足は感じさせないエンジンだった。回して楽しい、という印象はないがこの車に楽しく乗る、という目的は十分に達成されているように思った。音を故意に室内に導くシステムはオプションとのことで、確かにそのほうが望ましい。走り以外のコストは、それを手に入れたい人だけが払えばいいのだ。室内の仕上げや装備もそれなりで、高級ではないが私にとっては過不足のないものだった。

短時間の試乗の印象としては、なかなか素晴らしいクルマで、人を乗せたりものを運んだりする必要のない人にとっては買って損はないと思った。その気になればものも人も乗せられる、乗用車に手を加えたクルマとは成り立ちからして全く異なっているということは、乗ってみればすぐにわかる。

マツダスピードからより低く乗ることのできるバケットシートが出た時点でもう一度、NDを購入するかどうか考えてみようと思う。しかしそれにしても、我がFD2は素晴らしい車で、良いタイミングで手に入ったものだ、と、より愛着が増してしまった。マツダのディーラーの人たちもFD2を見て結構喜んでくれて、”いいクルマですねー、売りに出せばすぐに売れますよー”なんて言われてちょっとうれしかった。でも売らないよ。

おそらく今お世話になっているメカさんが健在であれば、HondaのFD2に乗り続けるのだろうな、と思った。それにしてもなかなかいい一日だった。NDは、私のような素人でさえ、滔々と語りたくなってしまうようないいクルマだった。マツダ、やっぱり頑張っている。マツダ、素晴らしい。

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日本のクルマを買ったよ [クルマ]

日本のクルマを買ったよ

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ということで車検である。いろいろとやってもらいたい整備があるため、ずいぶん時間をかけることになってしまった。しばらくFD2なしで過ごさなければならない。これは寂しいしちょっとコタエル。しかし仕方がない。車検制度はたしかに街を走る車が問題を起こす確率を減らすのには有効なのだろうと思う。クルマ業界にお金が回ることも悪いことではない。しかし車に乗る人間にいつどのような整備を受けるのかを決める義務と権利を与えていただけるとよいのにな、と思う。

それで代車をお借りした。駐車場の都合でタッパが低めのものをお願いしたところ、グレイスというハイブリッド車をお借りできることになった。これはアジアで売られている小さなセダンをベースにしたものなのだと思うが、なかなか良くできている。外見はいい味が出ているのは確かだが、ちょっと大人子供みたいかも。しかしこいつに乗ってみて驚いた。もちろん高級ではないが、すごく良くできているのだ。

ドアを開けてみる。予想を超えた重厚な印象を与えるドアで、遮音のために一工夫したゴムのモールが張り付けてある。このドアを何度か開け閉めしてみると、ボディが予想外にしっかりと作られていることがよく分る。車内に乗り込んでみる。椅子に連なるフロアが高くなっているが、巨大な私が乗っても足元は必要以上に広々としている。意外だが快適だ。椅子の真下のフロアが盛り上がっているので、おそらくバッテリーか何かを仕込んであるのかな、と想像したが、調べてみるとお尻の下にガソリンタンクが仕込まれているらしい。ちょっと怖いような。車内を見回してみると、コンソールにはナビやカメラをはじめとする一連の装備が一通りついている。まるでスマホを操作するような感覚でこいつを使ってみる。やっぱりどうも快適だ。ハンドル周りもホンダ車のスタンダードよりずいぶんしっかりとしている印象で、チルトもテレスコも当然のようについており、理想的なドライビングポジションが取れる。天井にも十分な空間が残されており、圧迫感を感じるようなことは無い。走り出してみると、例によって車輪が抵抗なくクルクルとまわり、エンジンは低回転でトルクが出るようなセッティングになっているようでしずしずと回り、まるでヨットに乗っているかのようなふわふわ軽い走りだ。最近のクルマはこんなのが多いようだが、必ずしもそれが悪いわけではない。しかしふわふわしながらコーナリングしてみると、意外に足腰がしっかりとしており、速度を上げても恐怖を感じるようなことはほとんどなかった。サスも、タイヤも悪くないということか。最近のクルマの足回りって進化しているんだなあ。しっかりしたボディも、当然走りに貢献しているのだろうと思われる。エコモードをやめると1500㏄にしては力強い走り。さらにSモードやパドルを使いこなせば結構走りを楽しめる。エンジンを甲高い音が出るまで回しても、どれほどのこともないのだが、やってやれないことは無い。これだって由緒正しいホンダのエンジンだ。遮音が聴いているので社内にエキサイティングなエンジン音がガンガン入ってくるわけではないが、意識して回せば結構楽しめる。この車のエンジンだって全然バカにしたものではない。ミッションはCVTなのだと思うが(7速DTCとご指摘いただいた)、思ったほど運転の楽しみが損なわれておらずかなりびっくりした。

乗り心地はFD2と比較すると天と地ほど快適だ。しかもハンドルも普通によく切れるので(FD2のオーナーならハンドルが切れずに泣かされたことがあるはず)運転がものすごく楽だ。サイズもこれでいいように思う。やはり日本には5ナンバーサイズのクルマがあっている。だってそれを基準にして道路だって作られている筈だから。

このクルマは大衆車で、お金も潤沢にはかけられておらず全体に今一つ垢抜けないけれど、すべての部分がお金のかからない方法で良く考えぬかれ、しっかりと作りこまれているように思う。例えばすわり心地もよく腰部のサポートもけっこうあるシートは一見どうも安っぽく見えるけれど、機能だけに注目すれば要求される水準を軽く満たしている、というように。驚いたのは燃費だ。結構楽しくエンジンを回して走り回ったのだが、本当にリッター30㌔近く走ってしまうのだ。オレのクルマの下手すると3倍だよ!びっくりだ。技術の進歩というのはすごいもんだ。

そんなこんなでこのクルマを結構本気で楽しみつつ、愛車が返ってくるのを首を長くして待っている毎日だ。待ち遠しいな。

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日本のクルマを買ったよ  ‐タイヤの経年変化- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ  ‐タイヤの経年変化-

クルマが車検から返ってきた。調子は上々で、エンジンに火を入れるとついニコニコとしてしまう。自由な時間がなく、あまり距離を伸ばしていないのだが、最近気が付いたことがある。タイヤの経時的な変化だ。こういった情報を目にすることはあまりないので、自分で体験するまで気にかけていなかった。ハンドルや腰にたくさん情報が入ってくるクルマに乗っているからタイヤのことにどうしても敏感になってしまうのだろう。ともあれ、私が感じたことを短く書いてみようと思う。

いろいろあって選択したタイヤは、純正のポテンザではなくDunlopの Dirrezza ZII Star Specというタイヤだ。信頼するメカ氏に勧められてこれを選んだ。ポテンザはFD2専用設計で、走行性能だけを考えればこれがベストであることは間違いないのだが、おそらくFFのネガを消すために、サイドウォールの硬さなどが特殊な設計となっており、結果として乗り心地が極悪になっているということが懸念され、また、私は恥ずかしながらサーキットには行かないので、耐久性などを考えると、メカ氏は純正を付けるのは私にとってベストな選択ではないというのだ。確かにそうかもしれない。それで結局彼を全面的に信頼し、勧められるままに暫くDunlopと付き合ってみることにした。信頼できるメカ氏に車をまかせ、喜んでお金を払わせていただく、という基本的な私の整備計画通りだ。

これだってセットで20万円弱するタイヤなので、決して安い買い物ではない。しかしタイヤは命を乗せるものなので、値段ばかりをうるさく言うべきではないだろう。品質や安全性、信頼性にこそ注目するべきだ。メカ氏はこれまで何セットもタイヤを履きつぶしているようで、このタイヤも実際に自分の車で試してみたことがある、という話を聞き、彼の言うことはやはり信頼できるとおもった。おかげさまで今のところとても満足している。

そうではあるのだが、新品当初は空気圧をしっかりと管理して、窒素を封入していたにもかかわらず、たいして速度も出さないのにマリのようなポンポンと弾む感じがあり、走行中の音も、新しいタイヤ独特のちょっと派手なものだった。コーナーでは踏んばらないし、雨の日はずいぶん滑るし、何度か怖い思いをしてタイヤを信頼しきれなかった。値段と乗り心地には目をつぶって純正をつければよかったかな?と多少の後悔をしたものだ。しかしタイヤがなじんで表面が剥けて?いくにつれて、だんだんいい感じになってきた。

最初に感じた変化が、“マリ感“が減ったことだ。サスのせいではないと思うのだが、4輪全てが荒れた路面でポンポンと跳ねる感じ、落ち着かない感じがあったのだが、これが短時間で消失した。これでずいぶんと落ち着いた乗り心地になった。また、車検で車を整備してもらったため、エンジンやギヤが静かになったぶん、いわゆるroad holding noiseがめだつようになり、タイヤを交換した当初は、なんというか”ヒイイー“といったようなノイズが目立ったのだが、それが”マリ感“の消失とともにずいぶんと少なくなった。全体に走りがしっとりと落ち着いたものになった。

走行時のタイヤからのノイズの減少とともに、乗り味が落ち着き、雨の日でもほとんど滑らないようになった。純正のポテンザの雨の日のグリップは只者ではなかったので、それには及ばないが、私が通常ドライブを楽しむ速度域では、ほとんど純正と変わらないグリップを発揮してくれるようになった。だから雨の日でも安心して踏めるようになった。言うまでもないことだが、ドライの日なら安全安心というのみならず、懐の深いグリップを感じさせてくれるようになった。このあたりで私レベルが頑張って走ったところで、タイヤの限界のために危険な目に合うようなことは無くなった。公道でタイヤの限界まで攻めると私の腕では命のやり取りになってしまうので試していないが、この時点でタイヤが原因で事故ったりすることは無いだろうな、という、安心感をもってドライブを楽しむことができるようになった。私の日常のドライブをカバーするだけの十分な性能を持っているタイヤであると判断して良いようだ。私の場合はタイヤ交換と同時にサスに手を入れてしまったので、タイヤの性能を評価するにあたって客観性には乏しいのだが、経時的な変化についてはある程度のことを言ってもよかろうと思う。

それでそのあと数千キロ程度、距離を伸ばしてみたのだが、乗り味が少しではあるが固くなってきた。これもサスとの兼ね合いがあるので厳密な議論は不可能だが、サスの減衰力を調整しても印象が変わらないため、少なくともある程度は、乗り味の変化をタイヤの経時的な変化に帰してもよいのだろうな、と考える。

ポテンザは新車から使えなくなるまで、約5万キロ(よくもったものだとメカ氏に驚かれた。)つきあった。タイヤのライフをすべて使い切ったのは実際初めてだ。(タイヤの能力を使い切ったわけではもちろんない)その経験から判断すると、今後2-3万キロは今のような落ち着いた状態が維持されて、その後タイヤがやや硬く、少しだけ滑りやすくなり、乗り心地が悪くなって4-5万キロでライフの終焉を迎えるのだろう。

タイヤの寿命を100%使い切るというのは危険なので、次回は少し早めになってもいいので車検等のタイミングで取り替えてしまおうと考えている。それまでの間、Dirrezzaと仲良く付き合っていきたいものだ。

タグ:DUNLOP Dirrezza FD2
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日本のクルマを買ったよ  -Thumb and Pinky- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ  -Thumb and Pinky-

私は今のクルマを手に入れるまで、Heel and Toeをしたことがなかった。技術もなかったし、SUVではそんなテクニックは必要がなかったからだ。ドイツ車に乗っていた時は、残念ながらオートマだった。だから朝晩FD2に乗って、車のペダルを踏むのが楽しくて仕方がない。我ながら恥ずかしいオヤジだ。それはともかく。

私は巨人だが専門家によれば足の幅がごく細いのだそうだ。それで、苦労して見つけた足にぴったりと合う某社のスニーカーを履いてクルマに乗ることが多い。自然にそうなってしまったのだが、ブレーキを掛けながら速度を落とし、そこからパワーを入れながらコーナーに入るときなど、どうしてもアクセルを踏んで回転を合わせたくなる。それでなんとはなしにH&Tをするようになった。これは必要に迫られて身に着けた自己流のテクニックであり、何のかんの言っても私は巨人なので、親指の付け根あたりでブレーキを踏み、その状態をキープしながら膝と股関節を使って足をひねって小指でアクセルを入れる形になってしまった。これはH&T(つま先と踵)ではなく、T&P(親指と小指ちゃん)と呼ばれるテクニックになるんだそうだ。通常のH&Tと違うのは、それをする奴の足がでかい、ということだけで、やることは一緒だ。どちらかというとH&Tのほうがガニマタにならないですむので外から見た場合は格好がいいのではないかと思う。

しかるに、家人が私用の巨大なドライビングシューズを突然買い込み、“これを履いてみろ”という。それで素直に履いてみた。コールハンの裏皮でできているかっこいい靴で、脱ぎ履きが簡単ないわゆるSlip-Onだ。靴底には皮が貼ってあり、ぽこぽことたくさんあけられた穴からゴムがのぞいている。猫の足の肉球のようだ。だから道路を歩くのには向いていないと思う。ためしにやってみたら体中ががくがくする。これは柔らかく、足にぴったりとフィットするので、自動車の運転には最高なのだが、靴を含む足幅はスニーカーを履いた際よりもずいぶん狭くなる。だからいつも通りT&Pを試みると、足の外側がスカッと空を切ってしまい、アクセルを踏めないことが多い。これは困った。何とかしなくては。危ないしね。

それでたまにこれを履いて、正統派のテクニックであるH&Tの訓練をしている。私の場合、右足の親指の付け根の少し下あたりでブレーキを狙うと、踵でオルガンスタイルのアクセルを比較的自由に操作できるようだ。しかし小指ではなく踵でアクセルをふかすため、どうしても操作が大雑把になってしまう。それだけは残念だ。T&Pのほうが細かい制御をすることが可能だ。しかしこのスタイルを取り入れることが出来れば、どんな靴でも自由にH&Tを楽しむことが出来る。しばらくFD2には迷惑をかけるが、とっととこの技を完璧にマスターして、ドライビングシューズでもかっこいいシフトダウンを間違いなく決められるようになりたいものだ。

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日本のクルマを買ったよ –FK2ってどうよ- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ –FK2ってどうよ-

わが愛するFD2は絶好調であり、朝に夕にK20Aの胸のすくような素晴らしい音を楽しんでいるのだが、なんともうすぐ型落ちになってしまうのだ。なんということだ。イギリスで作られる次世代のシビックタイプRがどうも日本に入ってくるらしいのだ。FF車のニュルの周回レコードを書き換えたのだという。そいつはすごい。興味があるか?あるに決まっている。乗ってみたいか?あたりまえだ。欲しいか?ちょっと考えてしまう。

何より私は自分のFD2に強い強い愛着を持っている。これまで、残念ながら、自社製品なのにあまり勉強をしていないディーラーの営業やメカの人たち。顧客のクルマなのに雑に扱って整備に出すと傷を増やして返すディーラー。ホンダ本体と販売会社は別会社なのだといって話を聞こうともしないホンダのカスタマーサービス。自分のところで売ったクルマではないから、と、整備を依頼しても喜ばないディーラー。業界の歪みをたっぷり味わった。しかしFD2を降りようとしていたところ、ぎりぎりのタイミングで話の通じるオタッキーなディーラーメカ氏と知りあうことができ、彼のおかげでやっとFD2の整備をお任せしてドライブを心から楽しめるようになったのだ。走らなくなるまで乗り倒そうと思っている。しかしあるとき彼が言った。このクルマが走れなくなったらどうしましょう、お勧めできるクルマがホンダにはないんですよねー、と。彼自身もFD2以外のクルマには興味がないので、距離を重ねながらFD2のハンドルを握り続けているのだという。そんな時に話題に出てきたのがイギリス製だというFK2だ。<追記;エンジンは米国オハイオで作っているっていう話があるらしいが本当か?>

欧州で販売されているシビックの、シビックらしいハッチバックの形をしたこのクルマは、大きなリヤウイングと太いタイヤでまるで武装した戦車のようにみえる。フロントは最近のホンダお得意のロボットのような顔で、こいつには目が慣れるまでに時間がかかりそうな気がする。270㌔まで出せるというこのクルマのデザインはかっちりとした好ましい塊感があり、腰をかがめて低く構えた動物のようにも見え、いかにもがっしりと安定している印象を与える。話を聞いてみると、最近のスポーツカーらしく乗り心地も悪くなく、気合を入れるときにはR+というボタンを押せば、エンジン系もサス系もセッティングが変わって別のクルマのようになるのだという。私はアクセスのサスを入れて走るステージに応じてサス特性を手動でシコシコと変えているのだが、FK2はサスに加えてその他のセッティングを込みこみで電気的に一瞬で変えてしまうということなのだろう。ナルホドそれはスバラシイ。本心を言えば、FD2のサスを組みなおす前に、販売を待ってFK2に乗り換えてしまおうと考えたこともなかったわけではない。潜在的な浮気者なのだった。

しかしこのクルマ、重量を見てみると1,4t近くあるではないか。これではいかん。力のあるエンジンを載せると重くなって、重いのでサスやタイヤ、ブレーキを固めて、そうすると全体がさらに重くなるのでエンジンを更に強力なものに、、、という魔のいたちごっこから抜け出せていないクルマなのかもしれない。また、タイヤが太く大きくペタンコな奴なので、交換すると目玉が飛び出るほど高いらしい、とか、ホンダなのにNAではなくターボがついている、これは許せん、天国の宗一郎さんに顔向けができない、とか、イギリスで作っているので細部の詰めが甘い、とか、座席の下に腐ったフィッシュ&チップスが仕込んである、とか、いろいろな懸念材料があるように思われた。

そのうちに、値段のことがひそやかにささやかれだし、どうもイギリスポンドをそのまま円に換算すると550万円程度になる、という話を耳にした。これでは明らかに高すぎる。このRは、確かに特別な車であり、レコードホルダーでもあるのだが、いくらなんでも0.5千万円というプライスタグは国産のFFとしては受けいれられるものではない。メカ氏とも何度か話をしたが、やはり同意見だった。しかるにふたを開けてみると、400万円前半という、考えようによってはバーゲンプライスでこのクルマを売ってくれるという。買わない手はないぞ!という気持ちになった。家人も信じられないことだが乗り心地がいいのならOKだという。FD2の300万円も性能を考えると安いと思うのだが、イギリスから船便で運ぶ(本当にそうなのだろうか?)ことなどを考えると、FK2を400万そこそこで売ってもホンダはあまり儲からないのではないだろうか?さらにさらに、ニュルの記録になぞらえて、750台の限定販売というのは気にかかる。台数が少ないので、整備にはSSTなども多少は必要になるだろうから、メンテに苦労するだろうな、などと思う。実際そうなるだろう。一方で、今なら私のクルマのように程度の良いFD2は高く売れるので、乗り換えてもあまりお金はかからないぞ、などといった悪魔のささやきがどこかから聞こえてくる。なんという困ったやつなんだオレは。心は千路に乱れてしまう。いいオヤジなのに恥ずかしいものだ。ごめんよFD2。

訳が分からなくなったので、原点に戻ることにした。

某国で長く働いた私は、大雑把に作られた工業製品やパワーだけで性能を語るような製品作りに嫌気がさし、一見華奢だが実は長持ちする、実用性に富み、高級感には乏しいが隅々まで目と手が行き届いた日本製品、その代表である日本のクルマに乗りたい、と強く感じてFD2を手に入れたのだった。飛行機でいうと零戦のような、何もついていないが極限まで軽く作りこんで運動性能を上げ、、、といったようなクルマを手に入れたかったのだ。某国滞在中に帰国したら買おうと思っていた小さなスバルが製造を中止しており、新車では手に入らないことを知って愕然とし、当時けっこう必死になってようやく探し当てたのがFD2だったのだ。途中で日本車ならではの素晴らしいクルマがなかなか見つからず、何度も外車に逃げてクルマを楽しむのをあきらめてしまおうと思ったこともあったっけ。結局ホンダを買ったのは、我ながら意外ではあったのだが、大変正しい選択をしたな、と今でも誇らしく思っている。例えばピカピカのメルセデスの隣にFD2を停めても、誇らしくはあっても恥ずかしいと思ったことは無い。周りの人がどう見るかは別の話になるけれども。

結局日本人ではなく、イギリスのホンダの人が作っているクルマを買っても仕方がない、という結論に到達し、初心に帰ってFD2を乗り続けることにした。最近時々アイドリングが落ち着かないのは、浮気をしそうになったからなのかもしれない。ごめんよFD2。

FD2に乗っている皆さんはどうお考えになりますか?
ちょっと惹かれる?
ターボは許せん?
教えていただけると幸いです。

タグ:HONDA FD2 FK2 type R
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日本のクルマを買ったよ -遠乗りは座禅みたいだ- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -遠乗りは座禅みたいだ-

FD2を駆って出張だ。もう齢なので無理はきかないのだが、ドライブとなれば話は別であり、何時間でも延々とクルマをころがすことができてしまう。今回は約700㌔のドライブを楽しむ予定だ。人生最長のドライブは、一日1500㌔だったので、700㌔はわたしには“ちょうどいい距離”だ。長距離ドライブを延々としていると、やってみればすぐにわかるのだが、なんだか心身がいわゆるトランス状態になる。具体的にどういうことかというと、私の場合は、ドライブ開始当初はいろいろなことが心に浮かんでは消え、という状態が続くのだが、タンクが空になるころ、つまりうちのFD2の場合、400㌔をすぎて給油が必要となるころには、心が空っぽで真っ白な状態となり、ただ前を見て、クルマを前に進める事だけを考えている、というか、意識がおかしな状態になって、クルマと自分が一つの塊のようになって、クルマの操作をほとんど意識しなくなる。座禅を組むっていうのはこんな感じなのではなかろうか。残念ながらオヤジとしては心身にガタがきているので、たまにギヤを入れ間違えたりしてものすごくびっくりする。しかしこんなドライブを楽しめるのも、走行性能が優れており、敏感に操作に応えてくれるFD2あってのことだ。まるで私の手足がそのままつながったようになって走ってくれる。

暫く遠乗りをしていなかったので、ドライブ開始当初は足回りもエンジンもなんというかちょっと渋い感じなのだが、距離を伸ばすにつれてだんだんと抵抗が減ってゆくのが面白い。ロードホールディングノイズそれ自体は減りようがないのだが、体全体で感じる走行も徐々に変化してゆき、一定の距離を走った後はなぜかタイヤやサス周りからの音が低くなってエンジンの音、それもヒュイーンという吸気音が目立つようになる。自分の耳と脳が走ることに適応して感じ方が変わっていくのかもしれないけれど、これも興味深い体験だ。

パクられるのを気にするとドライブに集中できないので、信頼できる筋から教えてもらった“どこを走っても大丈夫な速度”に右足を設定して走り続ける。FD2にはクルコンのようなものは当然装備されておらず、足と耳とお尻のセンサーを総動員して速度をKeepするのだが、これも距離を重ねるうちに体が勝手にするようになる。これも長距離を何度も走ってみないとわからない面白い現象だ。

たまに給油やトイレ、水分補給のためにPAにクルマを停めると、頭が車の速度に慣れきっているために、歩く速度での移動がひどく苦痛だ。陸にあがられてしまった魚の気持ちが良く分る。のろのろと歩き、すごすごとFD2に戻る。しかしエンジンに火を入れてしまえばこちらのもので、また再び元気よく車の心地よい振動に身を任せ、すぐに懐かしいトランス状態に突入する。ああ、これはけっこう気持ちが良い。私のクルマはありがたいことに結構燃費が良く、ぞくぞくするような加速を楽しまず、そこそこの燃費運転を心がければ、高速を走った場合リッター15㌔近くまで燃費が伸びる。だからタンクひとつで間違いなく400㌔以上は走れることになる。スポーツカーとして、この燃費は素晴らしいとおもう。

ドライブはやっぱり景色を楽しめる昼間がいい。しかし仕事となれば我儘を言っていられない。夜の日本をトランス状態となって何時間もひた走り、深夜になってようやく職場に到着したのだった。安全な駐車場の確保に少々手間取ったが、ガードマンさんに手伝ってもらって何とかすることが出来た。数日間この場所で仕事に集中するのは結構大変だが、
仕事を終わらせた後のドライブが楽しみだ。どれだけ運転が好きなんだろう、と自分でも呆れてしまう。

日本は小さな国なので、二日もあれば端から端まで走りきることが出来てしまいそうだ。しかし大都市~田舎を問わず、隅々まで整備された鏡のような道路と、山も川も海もあるという変化に富んだ景色はいつ走っても最高だ。時間と体力に余裕があるときに、ジジイになってハンドルが握れなくなるまで、何度でも遠乗りを楽しみたいと思っている。

タグ:HONDA FD2
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日本のクルマを買ったよ  -なんか変だよ?- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ  -なんか変だよ?-

最近、ロングドライブに行ってきた。片道700㌔程度、私にとってはストレスを発散するのにまあちょうどいい距離だと思うのだが、行って帰ってきたらどうもうちのクルマの調子が良くない。エンジンの振動が大きくなり、アイドリング中にハンドルが震える感じ。ギヤもなんだか入りにくく、ころがしていてどうも楽しくない。一度などは交差点でギヤがローに入らず、ものすごく焦った。こんなことはこれまで一度もなかったのに、、、。もうしばらく様子を見て、オイルを交換しつつ我が信頼するメカ氏に相談してみるつもりだ。どうなるだろうか?車検を通したばかりなのに残念無念、、、。こうご期待。あなたのFD2は健康ですか?

タグ:FD2 HONDA
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日本のクルマを買ったよ  -上手になおしてくれた- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ  -上手になおしてくれた-

ということで愛車FD2をディーラーに持ち込んで、わが信頼するメカ氏に相談してみた。エンジンとミッションだから、エンジンマウントとかですか?と尋ねてみた。彼は丁寧にFD2をリフトアップして、エンジン周辺を丁寧に確認してから“マウントには問題ありませんねー”とのご診断。エンジンの振動は確かに大き目ではあるが、彼のFD2と比べると随分ましだとのこと。

彼が言うには、吸気系のパーツとプラグを交換したので、エンジンの回転に違和感を感じるのであろう、そうであれば、まずはコンピュータをリセットして様子を見るのがいいのでは、と。ナルホド、納得して早速そうしてもらった。同時に、当然ではあるがエンジンオイルも交換してもらった。

さて、1,2速が入りずらくなったミッションなのだが、彼はいとも簡単に“ミッションオイルかえてみますー?(ニッコリ)”と言う。自分的にはミッションオイルには結構気をつかっており、これまで既に3回ほど交換している。しかし彼がそういうのであるから信じてみよう、と思った。酒でも呑みに行ったと思えばいいわけだし、オイルを代えてお金以外に失うものは何も無い。

ということで迅速に整備をしていただき、そのままホームグラウンドにしている“お山”まで足を延ばした。

するとどうだろう、ギアの入りは元通り、100点ではなく渋さは残るのだが、信号で発進する度にギアが入らないかも、と緊張することは無くなった。やっぱりプロの言うことは聞くものだ。これまで以上に、サルのようにミッションオイルを代えることにしよう。最近、変速はものすごく丁寧に回転をあわせて、ずいぶんと気をつかっていそしんでおり、少しずつ渋さがとれて元のようになることを期待している。

一方のエンジンなのだが、、、、これはすごい。コンピュータをリセットしたらすぐに結果が出た。エンジンの音が違う。各々のシリンダの中でのガソリンが爆発する様子が変わったような感じ。吸排気や点火のタイミングとかが微妙に変わるのかな?などと想像してみる。ギア鳴りや“ヒューン”という吸気音は今まで通りなのだが、エンジン自体からの音が劇的に変化して、なんというかホンダ特有のの高回転型のエンジンらしい“ヒーン“”ミューン”と私の耳に聞こえる音がもとにもどったようだ。アクセルを踏み込んだ時の音も新車を思わせるような響きに戻り、”ヒュオーン“”カオーン“といった爽快な音と共に回転が上がっていく。これは快感だ、これでこそHondaのエンジンだ、満足だ。ついついアクセルを深めに踏み込んで意味もなく変速を繰り返してしまう。ついついよだれを垂らしてしまう、、、。というわけで、数時間の”お山“ドライブを快適に楽しむことが出来た。さすがわが信頼するメカ氏だ。私が指摘した問題をいとも簡単に解決してくれた。

しかし残念だが振動はだめだ。椅子に座っていると、アイドリングの振動で腰がいい感じにマッサージされる。それはそれで楽しいのだが、気にならないわけではない。しかし彼のFD2と比べると振動が少なめだ、ということなので、納得してこの振動を受け入れて、自分のクルマの個性として付き合っていくことにした。とりあえず一件落着だ。

多少の手はかかるが、出来るだけ長くこのクルマと付き合っていきたいと思っている。


□ その後FD2に活躍してもらっている。ドライブというのは日常からの逃避には最高だ。現生の苦しみから逃れるためのドライブ、、、あまりいい話ではないが、FD2なしには生きていけない私。それで距離を伸ばしているのだが、やっぱり駄目だ、ギヤが冷えているとローに入らないことが多い。それでニュートラルに入れないようにおかしな運転癖がついてしまった。来年また主治医に相談しに行こうっと、、、。


□ その後ダブルクラッチを踏んだり、2速にいれてから1速に入れたり、丁寧にていねいにギアボックスを使い、とくにクラッチワークに気を付けて繊細かつ丁寧な操作を心がけていた。そうしたら、しばらく走るうちに少しずつギアが滑らかにつながるようになってきて、今はまるで夢のように走る車に戻った。なんでか知らないけれど直ってしまった。やっぱりオイルなの?新車の時よりもいいかもしれない。よくポルシェのミッションのフィーリングを“温かいナイフでバターを切る感じ”とか形容するようだが、なんだかそんな感じだ。ほめすぎかもしれないけれど。

無駄なものはほとんどついていないが、走る、曲る、止まるといった、走るための全ての機能のレベルや信頼性が高いというのは本当に気持ちがいいものだ。年末年始のお休みに入るので、注意深く渋滞を避けつつ、久しぶりに味わうこの快感を存分に楽しむこととしたい。ありがとう、メカ氏。

タグ:HONDA FD2
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