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新大阪 弦 [日本蕎麦]

2月2日
新大阪 弦 ざる大もり 750円

仕事で新大阪に。久しぶりなので土地勘が全く働かない。そのあたりの人に話しかけてみたら、「大阪まで行ったほうがええよ」とアドバイス、が、時間がない。持参したPCで近所の蕎麦屋さんをそそくさと調べ、結構苦労してようやくお店を見つけた。駅ビルの中に2つ同じ名前の店がある。 2階?にある、気楽なつくりの喫茶店のようなお店に入ってみると、皆さん卵焼き朝定食を食べている。大きな焼き立ての出汁巻き卵が美味しそうだ。駅員さんが沢山、おしゃべりをしながら肩を並べ、楽しそうに食べている、、、。しかし”めんくい”としてはやはり大阪の蕎麦を試さねば、、、えーっと、、もりそば朝定食は、温泉卵付きでなんと500円、大盛りオプション無料だ!めちゃめちゃ安い。大阪は物価が安いのかしら?

早速たべてみた。麺は二八、そこはかとない蕎麦のかほり。中細だがやや角がまるい印象。山葵は生、葱は万能葱がやや乾いてしまっている。つゆはかつおのかほりが強く、塩分弱め、色彩もやや薄め。甘みはやや強く、全体にまろやかな印象。蕎麦と一緒に食べなくってもそのままで完成されてしまっているかのような味だ。キッチンをのぞいてみると、なんとつゆが昔風の冷水機のなかで冷やされている!おいしいが、蕎麦よりもうどん向きのつゆだと思った。もうすこしだけ切れ味が鋭ければ、もっとよい蕎麦つゆになりそう。関東の人間の好みに過ぎないのかもしれないけれども。それでもこれ全部で500円、大阪蕎麦侮れないぜ!とお店を後にした。蕎麦茶も、どろどろの蕎麦湯も(おそらく茹で湯ではなく、湯の中に蕎麦粉を沢山入れて沸かしたもの)美味しかった。満足して仕事に。

仕事を終え、清潔でのんびりできそうなお店を探して、、、、それで結局駅ビル1階?にある同じ店の別店舗で食事をすることになってしまった。こちらの店舗はちょっとしたデパートの食堂街の蕎麦屋のような感じ。のんびりできるかな?今度はランチタイムではないので普通のお値段で。同じものが出てくるのか?楽しみに待っていると、数分ですばやく完成。めちゃめちゃ早い。やっぱりつゆは冷水機からなのか?葱、山葵、お茶、全て朝のお店と同じ。つゆも全く同じ味だ。悪くない。ついでに蕎麦の実がすり鉢に入れられて少量供される。摩り下ろして蕎麦にかけて食べろという。これもなかなかよろしい。しかし一番良かったのは麺そのものだった。茹で立て、しめたてで、びしっと角が立っている。味もひきしまり、かほりも鮮烈で、定食で食べた3割増しの好印象。とすると朝の店の蕎麦は、、、いや、考えるのは止めよう。500円だったし。満足したんだし。思考停止のままにどろりとした蕎麦湯を楽しみ(これも朝の店と全く同じ)、満足してお店を出た。お店はそれなりに清潔で、お店のおねいさんも感じが良く、おじさん一人で充実した蕎麦時間を過ごすことができた。大阪にも蕎麦が好きな人がいるのね。帰りがけに”おおきに!”と声をかけてくれなかったのがちょっと残念だったけど。

良い;ごちゃごちゃとした駅ビルの中で、比較的ゆったりとした時間が流れている。良心的な価格と盛り付け 合理的な経営。それなりにレベルを保った蕎麦。
もっと良くなる;お皿にざるを置いて蕎麦を盛るスタイルは、底のほうの蕎麦がふやけてしまってもったいないです。
また行く?;Yes
総括;大阪駅ビルの蕎麦屋さん。騒々しい駅ビルの中で結構のんびりできる。結構美味しい。経済的。旅蕎麦は楽しいと思った。私も蕎麦を表現するボキャブラリーを豊かにしなくっちゃあ。
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新大阪 美々卯  [日本蕎麦]

2月2日
新大阪 美々卯 あいのり 1450円

新大阪で食事をする必要に迫られた。疲れているのにのんびりできそうなところをなかなか見つけられない。多少高くてもいいのに、、、ホテルのレストランもいまいち、、、結局駅ビルに、、、、大阪まで足をのばすか、、、と考えていたら美々卯を発見。料亭風高級うどん屋さん?つかれてしまったので入ってみた。

店内は和風で清潔。これは嬉しい。着物のおねいさんとおばさんが沢山。悪くない。年配のお客さんがちらほらおられるが、若者は皆無だ。とっても静か。これはいい、のんびりできそうだ、、、蕎麦はあるかな?でもうどん屋で蕎麦というのも、、、あったあった、ざる蕎麦ざるうどんに天ぷら、麺類食べ放題、という”めんくい”には夢のようなメニューを見つけた。あいもりではなく”あいのり”と書いてある。何故?ともあれこの”あいのり”をお願いしてみる。美味しいお茶を飲みながら、おばさんたちを観察。やっぱり着物はいい。キッチンではどうも天ぷらを揚げているらしい、、、、、。やがておうどんが天ぷらと一緒に運ばれてきた。蕎麦は時間がかかるので、先に食べていてね、とおば様がおっとりとおっしゃる。四角四面でないのは関西風なのかしら?

つゆは徳利から塗りのおわんに。蕎麦つゆはやはり蕎麦猪口で受けるのが味やかほりを楽しむのに最良と思うのだが(個人的には食器や酒器を変えると食事の味が変わる、と認識している)、うどんのつゆはこの方がいいのかしら?てんぷらも食べさせるから?塩分控えめ、色は薄く、かつおをメインとした出汁がびんびんだ。こぶも多少入っているのか?ともあれ、江戸前の蕎麦つゆとは大違いである。つゆの味をじっくりと楽しんでからうどんを、、、むっちり、、むちゅむちゅ、べろーんという感じの食感、なかなかのコシ、小麦粉のかほりはほとんど感じない。つゆ、うどん共にかなり上品に洗練されているなあ、という印象。すぐに食べ終わってしまう。天ぷらはつゆに脂を浮かせないように、そのままたべてしまう。野菜、海老、小さいが揚げたてのアツアツ、なかなかだ。薬味の葱、鰹節、海苔もつゆに混ぜずにそのままどんどん食べてしまう、、、。それからようやくお待ちかねの蕎麦だ。

やや太めできっちり角が立った更科系のようだ。つなぎは多め。ニコニコと食べてみると、味もかほりもなんだかのっべぱぼうの印象。しかし食べ進んで慣れてくると、やや遠くのほうで蕎麦粉がちゃんと主張している。上品なかほりもしっかり。しかしこれもざるが小さめなのですぐに食べ終わってしまう。おば様が”あと何枚?”と尋ねてくれたので、”3枚ずつ”とにっこりオーダー。今度もうどんが先だ。やはりうどん屋さんだけあって、うどんのレベルは高く、上記の印象を変えないまま、3枚食べきった。ざるが小さいので、頑張ればあと5-6枚は行けそう?しかしやはりここは蕎麦を食べなければ。待っていると小さいざる蕎麦3枚が供された。やや太の更科系、かほりはやさしめ、はごたえしっかりややもっちり。これをどんどん食べ進んだ。残念ながらつゆが塩分や醤油系の味わいが弱めで出汁が強め、相対的に蕎麦に負けているため(うどんと同じつゆで食べさせるため、蕎麦に工夫をしていることはよくわかるのだが)、だんだん味がぼやけてわからなくなってしまった。それで蕎麦4、うどん4の合計8枚で早々に切り上げることとした。

客席をよく見ており、飲み終わればすぐにお茶の追加、食べ終わればすぐに蕎麦湯を出してくれることなど、
接客は秀逸。清潔なお店でのんびりすることが出来、蕎麦に加えててんぷらとうどんを味わうこともできたので、上出来というべきか。

良い;清潔なお店、行き届いたサービス、うどんの出来はさすが。麺類の食べ放題は(ここで食べ放題をする人はあまりいないと思うが)素晴らしい。
もっと良くなる;うどんと蕎麦のつゆを別にすれば、より良くなると思いました。
また行く?;Yes
総括;大阪駅ビルの上品なうどん屋さん。騒々しい駅ビルの中でも静かな時間をもつことが出来る。うどんはすばらしい。値段はリーゾナブル。このお店は、蕎麦ではなくうどんと割烹料理的な部分を軸に評価するべきだろう。でも蕎麦もなかなかです。
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三鷹 砂場 [日本蕎麦]

2月11日
三鷹 砂場 ざる 大盛り 750円

三鷹付近で雑用を済ませた。ナビに近所のお蕎麦屋さんを探してもらったところ、なんと近くに”砂場”がある!本当か?これは行かざるを得ない。ナビにお任せでまったりと車を転がして砂場に向かう。便利な世の中になったものだ、、、。やや駐車に苦労して、お店に入る。店内は板敷きで、靴を脱ぐように言われた、、、、私はこれが苦手だ。

メニューを横目でにらんで、ざるをお願いする。相談すると、大盛りにできるとのこと。”2枚注文しろ”といわれなくってよかった。女将さんはさっぱりとした応対。早々にお蕎麦が到着。ざるの上のお蕎麦は、やや短めで僅かに縮れている。控えめに”星”が点々と。きちんとした手打ち蕎麦だ。つゆをつけずにそのまま味わってみると、整った奥ゆかしい二八蕎麦。特有の縮れのためか、舌と喉にいつもとやや違った感触が。しかし悪くない。これまでに食べたお蕎麦で言うと、荻窪の本むら庵とちょっと似ている部分があると思った。控えめだが、いいかほりだ。しかし僅かな苦味が感じられるのはなぜだろう。一方のつゆは、透明な澄んだ印象。出汁はよく効いている。醤油の感じもいいのだが、なんとういうかやや弱い。薄いというか濃厚ではないというか。これはいい悪いではなく、好みの問題。江戸前風にお蕎麦のお尻をちょっとつゆにつけてつるつる、という食べ方には向かないが、お蕎麦そのものを味わうためには、このほうが良いのかもしれない。こちらも僅かに遠くのほうで苦味が。このあたりの水の味なのかもしれない。薬味はひりひりするような生きがいい葱。これはいい。それから少量のゴマ、生と粉を混ぜ合わせたかのようなちょっと不思議な山葵。私は最近めんくい活動に基本的に山葵を必要としない。葱は好物だがお蕎麦とは別々に食べることが多い。ゴマはかほりが強いので、個人的にはお蕎麦と一緒に食べることはしない、、、。何のかんの考えながら、お蕎麦を楽しんで食べた。ちゃんとした蕎麦湯を飲んで、満足。30分の、、、いや、今日は20分足らずの幸福でした。

女将さんがお手すきそうだったので、赤坂の砂場との関係など伺ってみたが、特に関係はない、とのこと。しかし初代が昔日本橋で修行をしたそうな。このあたりのお店の女将さん、一見あたりがきついがちょっと話をするととても感じがいい、というタイプが多いように思うのだが、このあたりの文化、というか地域性なのかもしれない。私は嫌いではない。べたべたされるよりもずっといい。ともあれ、私は機嫌よく、お店をあとにした。ナビ任せで見つけたお蕎麦屋さんとしては大当たりだ。

Webで調べると辛口の評価がちらほら。しかし個人的にはなかなかいいお店だ、と思った。ここのお蕎麦はおいしいよ。

良い;地元民ではないので詳しくは知らないが、地元の老舗お蕎麦屋さん。このお店ならではのしっかりとしたお蕎麦の形があるように感じられた。
もっと良くなる;駐車場がもうすこし駐車しやすいといいかな?もっと沢山食べたいかな?
また行く?;Yes
総括;三鷹の老舗お蕎麦屋さん。板敷きの清潔なお店で静かにお蕎麦を楽しめる。駐車場が狭いので、小ぶりな車で食べに行ってほしい。
タグ:日本蕎麦
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国分寺 豊年家 [日本蕎麦]

4月11日
国分寺 豊年家 大もり 580円

仕事の合間に時間ができた。今日は良く働いた。”オレには休息を取る権利がある”と、胸を張って言える。周りを見回して、運よくお蕎麦屋さんを発見、自社ビル一階で営業、上階はテナントというパターンだ。迷わず中へ。机や椅子は使い込んであり、床などは掃除が行き届いておらず、やや汚れている。しかし店内に屋台風の屋根や小上がりがありと、開店時の意欲を感じさせる。

ふむふむ、と観察しつつメニューを。もり400円!西のはずれだが一応は都内で、JRの駅前のお店でこのお値段!やはり自社ビル蕎麦は強い。損さえしなければいい、と考えてやっておられるのかもしれない。客としては大歓迎だ。そこで大盛りをお願いして、、、580円だ!これは素晴らしい。労働者の味方だ。うれしくなってにっこりしながらお蕎麦を待つ。

お蕎麦は、、、つなぎ多目の機械うち特有の透明感があるもの。微妙に小麦を感じる。角は丸く、蕎麦はとーーーーっても長い。しかしくんくんしてかほりを試してみると、しっかりとお蕎麦のかほりがする、、、幸せだ。私的にはオッケーだ。つゆは、、、業務用のものか、もしくはそれに少し手を加えたものとみた。味は無難に調っていて美味しいが、なぜだかやや水っぽい印象。お葱はやけくそ風に切ったダイナミックなもの。ピリピリと味は良い。山葵は明らかな粉山葵で、小皿に指でなすなすしたものだ。

そうではあるが、きちんと茹で、水でしめて供されたお蕎麦は、お値段相応、もしくはそれ以上の、心と体を暖かくしてくれるものであった。 お店を出るときに、ご亭主が”又来てください”などといいつつにっこりと送り出してくださった。幸せなひと時であった。

良い;地元の会社員~労働者風の方たちが、スポーツ新聞など読みながら気楽に入れる店。お値段リーゾナブルで量も十分だ ご亭主がのんびりしているところもいい 自社ビル蕎麦はわりと好きだ 本気を出せばすごいお店なのかもしれない

もっと良くなる;お掃除お願いします!(我儘とは思いますが禁煙お願いできるとうれしいです)

また行く?;Yes

総括;脱力系地元密着型お蕎麦屋さん こちらも脱力して訪れたい

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秋葉原 わらびや [日本蕎麦]

5月14日
秋葉原 わらびや せいろ大盛り 730円(だったと思う)

朝早く出勤して、働きづめに働いて、仕事をなんとか終わらせて、秋葉原で家族のためにお買い物。ヨドバシで面倒を見てくれた店員さんが気がきかない人で、ちょっと疲れてしまった。仕方が無いので?お蕎麦を食べることにした。エレベーターでレストラン街へ、、、便利便利。

ヒッツメ髪をした元気のいいおねいさんに席に案内してもらったら、、、誰かが座っている。次の席も、、、、だめで、、、結局ややタバコくさいカウンターに、、、、、まあいいか。せいろの大盛りをお願いした。

結構待って、、、到着。お盆に載せて供された。つゆは蕎麦猪口に入っている。すすってみると、やや冷えすぎだが、鰹だけではないようなやや複雑な味の出汁で、あますぎずからすぎず悪くないと思った。どこかでまとめて作って配っているのか?無難にまとまっている。ねぎは細いものが薄く刻んである。山葵は粉と生を混ぜたような印象の良くできた粉かな。

期待してお蕎麦をそのままたべてみる。お蕎麦は非常に細く、くねくねとくねって横たわっており、一見お蕎麦の名店風。お蕎麦の”星”はない。くんくんしてからぱっくりもむもむごっくん。歯ごたえはいい。でも、、、あれ?蕎麦のかほりがほとんどしないぞ?人目を気にせず、鼻を近づけてさらにくんくんしてみる、、、、。うーん、、、、。うーーーん。角が鋭くたった、細くてながーーーーーいお蕎麦。手打ちではないがそれはもちろんかまわない。しかしお蕎麦の気高いかほりがほとんど感じられないのは個人的には非常に悲しい。つなぎの遠くのほうに、かすかにかすかにかほる程度。これはつゆを多めにくぐらせて食べるしかない。そのようにして食べ終わった。美味しいか?おいしいかった。でもなんとなくお蕎麦ではないものを食べているような印象を払拭できない。その後薄めの蕎麦湯が供され、飲み終わってお店を出た。呑み屋さんの良くできたお蕎麦として理解すればいいのかな?と思った。

良い;ヨドバシの上にお蕎麦やさんがあるのは、とっても助かります。
もっと良くなる;禁煙席を増やして頂けるとうれしいです。お蕎麦にもうすこしだけ力を入れてください。お願いします。
また行く?;買い物したら多分又行きます Yes

総括;ヨドバシAkibaにあるお蕎麦屋さん。買い物の後に一杯やるのにはいいお店だと思う。
タグ:日本蕎麦
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花小金井 清川 [日本蕎麦]

8月27日
花小金井 清川 大もり 750円

仕事の関係で、最近この街に足を運ぶようになった。交通の便はあまりよくないが、小さくまとまった味のある街並みだ。今日は時間が余ってしまって、駅の周辺をそぞろ歩いて楽しんだ。するとあったあった、駅前のお蕎麦屋さん。なかなか渋い佇まい、あまり期待せずにのれんをくぐってみた。奥行きの深いお店で、中は石畳、和風の壁で、机がいくつか並んでいるが、その間を御簾で軽く仕切ってある。なかなか良い雰囲気で清潔感が漂っている。お客さんは高齢の女性二人組と高齢の男性二人。前者はおしゃべりが、後者はお酒が目的らしい。酒をやめたのでビールがまぶしい感じ。

席に着くと、蕎麦茶ではなく煎茶がサーブされた。のどを潤してから、さっそくいつものように大もりをお願いした。もりは550円ととってもリーズナブル、大盛りにすると750円だ。比較的短時間で、お盆にのって登場。お蕎麦は”星”がない、角の立った機械打ちのもので、予想より強めのなんというか善良な蕎麦のかほり。蕎麦は比較的短い。帰宅してからWebで調べたところ、国産と中国産の蕎麦粉を混ぜ、店内で機械打ちしたものだという。なるほど納得だ。国産のほうが気分的に望ましいがそれはまあ良い。

蕎麦つゆは、甘さ、辛さ、微妙な苦さのバランスがとれている。欲を言うともう少しだけこくがあればいいとおもった。すこし後味に甘さが強いか?これば蕎麦猪口になみなみと注がれて供され、さらに小さい徳利にはいって追加の蕎麦つゆがそえられている。ネギはややひねこびた半分乾いてしまったもの、山葵はかほりの高い粉なのだが、辛さはあまりかんじられなかった。仕事なので残念ながらネギは口にしなかった。ご亭主失礼しました。

蕎麦つゆを少量すすって味をみてから、いつものようにつゆなしで蕎麦の味と歯触り、かほりを心行くまで楽しむ。蕎麦にお鼻をぺったりとつけてみたりする。人に何を言われても構わない。独立排他的に幸せになる。それからおもむろに蕎麦をつゆに、、、。次々と手繰ってゆく。ああ、蕎麦っていいなあ、と思う。日本人最高です。もりがなかなか良いので、それなりに満足、見計らって蕎麦湯が供された。これはドロリと濃いもので、つゆを割らずにそのまま楽しませていただいた(血圧対策、よい子は真似しないように)。大変満足した。なかなかよかった。あてずっぽうに入ったにしては、あたりだった。幸せな時間を過ごさせていただいた。あまり新しいお店ではないと思われるのに、トイレの清潔感は素晴らしかった。御馳走様でした。


良い;バランスのとれた良心的なお蕎麦 静かで清潔なお店 
もっと良くなる;このままでいいと思いました。
また行く?;Yes
総括;落ち着いた雰囲気の、東京のはずれのお蕎麦屋さん。なかなかおいしいお蕎麦を良心的な価格で食べさせてくれる。日常生活の一部にホッとする時間を。

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タグ:日本蕎麦
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新三郷 こくぼ [日本蕎麦]

8月31日
新三郷 こくぼ 大もり 850円

最近雑用で埼玉県を頻繁に訪れるようになった。千葉や神奈川県とはまた一味違った、味のある街、というか郷?のような街並みを楽しんでいる。どこで何をしていても、人生は貴重だ。楽しむべきだ。さて。

車で流していて、気になったお蕎麦屋さんに入ってみた。旅蕎麦というやつだ。お店に入っていきなりお店、土間にテーブルが2-3個、小上がりに大きな机が2-3個、というつくりで、一人客の私は土間のテーブルに腰掛けざるを得ないのだが、そうすると調理場と向かい合うような形になってなんとも具合が悪い。しかしそうするしかないようだ。腹を決めて大もりをお願いする。結構な田舎?(失礼)なのにいい値段だなあ、と思いながら店内を見回してみると、お店の入り口には石臼や麺打ち場、店内には様々な紙が張ってあり、禁煙、禁携帯、禁メール、などなど、なかなか素晴らしいご指導の数々。トイレは外に作りつけてあるという。うどんは追加禁止、とか、茹でるのに13分くらいかかるぞ、とか、ご亭主のこだわり全快だ。ともあれ、期待して待つ。お蕎麦メインなのか、うどんメインなのか、わからなかったが聞くわけにもいかない、怒られそうだから。

予想通り、盛りは少なめ、お蕎麦は挽きぐるみ風の色が濃いもの。角はやや丸まっているが、太さはきちんと整っている。やや短め。手打ち風だが機械打ちのようだ。口にしてみると、つなぎはほとんど感じない。独特の、なんというか、木の実のような味わいとかほりがある。ややぽきぽきとしているが、お蕎麦として上出来だと思った。おいしい。栄養がありそう。蕎麦つゆは猪口に並々と注がれている、私はこれが苦手だ。だって蕎麦湯を飲む、というか食べる?ときに、蕎麦つゆを全て飲み干すしかないから。捨てるわけにもいかないし。お店には申し訳ないが、湯飲みを使わせていただく事もある。すみません。血圧に悪いからな、、、。

ともあれ、蕎麦つゆを口に含んでみると、おそらく鰹節だけではない強めの出汁、甘さもけっこう強い。苦味のようなものは感じない。全体としてさっぱりとした印象で、個人的にはもうすこし辛いほうがいいかな、と思った。お蕎麦も強い印象を与えるものなのでバランスを考えて。店内にヒゲタ醤油の缶が置いてあり、蕎麦屋専用の醤油を使っているらしいことがわかった。こういうのはちょっと残念だ。舞台裏は見えないほうがいいと思う。

ややひねこびた地元産と思われる葱、これはなかなかいい。山葵ははっきりと粉、味もかほりも飛んでしまっていて残念。白ゴマはおしゃれだと思うが、私には必要無い。その分少しでもたくさんお蕎麦を食べたい。

もごもごはもはも、と、すぐに食べ終わり、本当に蕎麦を茹でるために使った湯、と思われる大粒の蕎麦粉が沈んでいる蕎麦湯を全て飲み(いただき、という書き方は苦手だ 楽しみ、もちょっと恥かしい)、ちょっと不思議な気持ちで店を後にした。どうしてだろう。暫く考えてみよう。

ともあれ、御馳走様でした。いい旅蕎麦でした。

良い; 静かなのはとっても良い お店の方(家族経営と思われる)もやる気があるようだ 
もっと良くなる;お店とか食器などにも力を入れてもいいかも ちょっと高いかも 雰囲気堅いかも
また行く?;Yes チャンスがあればまた
総括;地方都市のこだわりのお蕎麦やさん おそらく地元の常連客に支えられているのだろう お蕎麦は美味しい

7月某日
たまたま 探し当てることができて再訪。前回と同じような印象だった。もりは550円で、大盛りは850円なので期待したが、やはりあまり”大盛り”ではなかったかな?蕎麦つゆは、うどん向きに味を作ったものを濃いままで供しているのではないか、と思った。それでもお蕎麦を楽しく食べさせていただいた。おそらくうどんがメインのお店なのだろう。

タグ:日本蕎麦
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軽井沢 ふく吉  [日本蕎麦]

そば9月3日
軽井沢 ふく吉 大もり  1250円

突然思い立って車を飛ばして軽井沢を訪れてみた。深い山並みの中に突然都会が出現する様子は、規模こそ小さいものの、突然砂漠に現れる米国のラスベガスみたいだと思った。街並みをぶらぶらしてみると、気温も湿度も低く、吹き抜ける風もさわやかで、過ごしやすく心地よい気候だ。さすが軽井沢。しかし照りつける日差しが強く、車内は結構熱かった。幸いにして人通りはあまり多くなかったが、いかんせん店の数が少なく、選択肢も狭いため、ほとんど全てのお店がいわゆる”観光地価格”で営業されていたのには閉口した。物価だけ見ると、どこかの高級住宅街みたいだ。

この街のことはよく知らない。中心部の有名店を避けて、街はずれとおもわれる道路沿いのお店を予備知識なしに選んでみた。お店は掘立小屋風で、森の中に突然出現したような感じ。木のかほりがぷんぷんする。駐車場が比較的広いのが選択の理由だ。店中に入ってみると、がらんどうで、なんというか海の家風。窓が多く、風が入ってきて気持ちがいい。早速お水が出された。お茶ではなく残念だが、なにしろ山なので水がおいしい。ぐいぐいと飲み干してしまう。おかわりはなしのようだ。残念。すかさずいつものように大もりをお願いした。すると1250円!これは土地柄を考えてもやっぱりちょっと高いと思う。客は私一人であったので、お蕎麦をゆで、水で洗って水を切って、というすべての調理工程が手に取るようにわかった。10分ほどでお蕎麦が供された。

蕎麦つゆは猪口になみなみ、さらに小さな徳利に入ったものが一緒に、というスタイル。さらになぜかきゅーりのキューちゃん、水につかってかほりが飛んでしまった葱、なぜか謎の味付けがしてある山葵、などがお蕎麦と一緒にお盆にのって供された。お蕎麦には海苔がかかっている(私はこれが苦手だ。お蕎麦の玄妙なかほりが海苔の強い磯の香に負けてわからなくなってしまう)。キューちゃんはいらないかな?葱は葱らしいかほりがするほうがいいかな?山葵は普通の生のものがいいかな?と思った。山では山のものを、山で食べるように食べたい、というのは贅沢なのかもしれないが。

お蕎麦は確かに手打ちを思わせるもので、厚みは完璧に整っているが、幅がやや不揃いで角もわずかに丸まっている。全体にお蕎麦は短い。挽きぐるみの蕎麦粉を使ったような外見で、”星”が沢山ちりばめられている。歯触りはややぽきぽきとしていてほとんどつなぎを感じさせない。蕎麦のかほりは期待されたようにびんびん、というわけでなく、ほのかで奥ゆかしい印象。おいしいと思った。

蕎麦つゆはカツオ以外に、間違いなく煮干し、おそらくわずかな昆布の出汁を使っているようで、醤油と同時に塩を感じるような味。東京風とはかなり違い、高度の洗練は感じない、しかし丁寧に作られているのは間違いなく、これはこれでおいしい。

まず海苔の周辺を食べてしまってから、心ゆくまでお蕎麦のかほりを楽しみ、けっこな量をそのまま食べ、あとは蕎麦つゆにちょっとだけ浸して短時間で食べ終えた。のど越しではなく、噛み心地を、かほりではなく味そのものを楽しむような実直なお蕎麦だった。蕎麦つゆは、お蕎麦すべてを浸すことを前提に味が調節されているような印象。


その後蕎麦猪口に残された蕎麦つゆを徳利にもどし(ごめんなさい)、明らかに蕎麦をゆでるのとは別に作ったドロリとした蕎麦湯を、そのまま3杯半も飲み干し、満足してお店を出た。

御馳走様でした。いい旅蕎麦でした。

良い;蕎麦粉が良い 水が良い 空気も雰囲気も良い 
もっと良くなる;もう少しフレンドリーなサービス希望です もっとたくさん食べたいです 洗練より野趣を前面に出したほうが良いのでは、と思いました すいません
また行く?;Yes チャンスがあればまた
総括;軽井沢のお蕎麦やさん 街はずれのおそらくあまり有名ではないお店 丁寧に調理されたお蕎麦が楽しめる 値段が気にならなければよい店
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奥多摩 ことぶき [日本蕎麦]

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9月8日
奥多摩 ことぶき 大ざる 680円


仕事の後のドライブ。何となく山に向かってまったりと流していたら、いい雰囲気のお蕎麦屋さんを発見。一旦通り過ぎたが思い直し、引き返してお店に入ってみた。いわゆる里山にあるお蕎麦屋さんだ。山の中腹にひいきのお店があるのだが、このあたりにはたくさんのお蕎麦屋さんがあるので、丹念に食べ歩くのも悪くないと考えた。

内部は大きいお屋敷の一部を改装したかのような雰囲気で、古い、厚い板でできたすり減った机が並べてある。小上がりもあるが同じような座卓が数個。木が多用されて店内の空気が乾燥しているので清潔感がある。早速お水がでてきた。お酒にできるようなお水なので、やはり都心でのむよりおいしい。

例によって大もりをお願いしたところ、おばさん(家族か近所に住んでおられると思われる高齢の女性)は、”ざるしかない”、とおっしゃる。それをお願いしてしばし時を待つ。お釜でゆで、ざるでお蕎麦をあげて、水で丁寧に洗ってざるで水を切って、、、と全ての作業を遠くから観察させていただいた。調理場は初老のご夫婦が仕切っておられるようだ。お蕎麦は四角いお盆に乗せて供された。

葱は地元で採れたらしい荒々しいもの、これは大好きだ。山葵は非常にかほり高い、よくできた粉。お蕎麦は手慣れた感じにうたれた、やや幅広でわずかに幅が整わない、角が立った手打ちを感じさせるもの。平打ちというのだろうか。かほりはほどほどで、口にしてみるとややぽきぽきとしており、つなぎをあまり感じない。お蕎麦は短めで、”星”は僅かに認められる程度。蕎麦つゆを付けないで口にしてみると、味は単純だが奥深く、やめられなくなって大半をそのまま食べてしまった。蕎麦つゆは、ややからめ、甘さはあまり感じないが、カツオ節のみではなく煮干し系の出汁をつかっておられるようだ。醤油よりも塩を感じる。疲れておなかがすいたときに美味しく感じるような味かと思った。

蕎麦にしろ、つゆにしろ、奇をてらわない、気合を入れすぎない、うんちくを語らない手慣れた感じで好感を持った。地味だが蕎麦それ自体のレベルはかなり高いと思う。背景はよくわからないが、昔から当地でお蕎麦屋さんをやっているお店なのではないか、と感じた。お蕎麦のてっぺんにのっていた海苔はかなり良いものであったが、個人的にはこれがないほうがよりお蕎麦それ自体の良さが生きるのではないかと思われた。

蕎麦つゆは猪口になみなみ、という苦手のパターンで、蕎麦湯はお蕎麦をゆでた湯そのものを出していただいたので、残す気にはなれず、結局血圧が上がることを覚悟で全て飲み干した。つゆは蕎麦湯で薄めると疲れがとれそうな大変良い味に変わった。満足してお店を出た。

御馳走様でした。大変良い旅蕎麦でした。

良い;空気も水もいい おそらく現地での長い伝統があるお蕎麦屋さん お店の佇まいもとてもいい 値段も納得です 地味で渋く安くて美味しい 力んでないのがとってもいいです
もっと良くなる;おトイレをもう少し綺麗にお願いしたいです 個人的にはお海苔がないほうが、、、
また行く?;Yes 
総括;奥多摩の里山の老舗と思われるお蕎麦屋さん おそらく地元の有名店? 江戸風ではないお蕎麦が楽しめる
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小岩 やぶ [日本蕎麦]

9月10日
小岩 やぶ 大もり 650円

雑用でドライブ。大汗をかいた。お腹がすいた。ナビに近所のお蕎麦屋さんを探してもらって、良さそうなお店を選ぶ。ナビ蕎麦と称して一人で喜んでいる。今日のおやつはナビ蕎麦だ!

ということで小岩にやぶそばを見つけた!ここだ、ここにいってみよう!駐車場には外車ばかり。多分車をぶつけられることもないだろう、、、。なかなかの店構えで期待してしまう。でも神田のやぶと関係は、、、、たぶんないだろうな、と思ふ。

お店に入ってみると、奥が深い大きな正方形の店内の、半分が机で残りが小上がりになっている。ドン詰まりが調理場だ。席に着くとおばちゃんが氷入りのお水を机にタンとおく。ごくごくと飲み干す。すかさず”大もりね”とお願いする。おばちゃんは、注文が種ものでないので不満、といった様子で”はいよー”。調理場がこちらを向いたつくりになっているので、お蕎麦をゆで、釜からあげて、、、という一連の調理をしている音がダイレクトに聞こえてくる、、、、、5分前後で四角いお盆にのったお蕎麦が供された。

葱は、、、たしかこの辺で葱が沢山取れると思ふ、、、期待してかじってみると、軽く水にさらした薄めの輪切り。とてもおいしい。山葵は、、、粉なのだが工夫してあるらしく独特のざらざらした舌触りでかほりがよい。気に入った。蕎麦つゆは猪口にたっぷりと注いであるパターン。すすってみるとなかなかいい。カツオの出汁、強めの醤油、全体にやや甘めではある。江戸風の流れの味かな、と思うが、さほどからくはない。

お蕎麦は茶蕎麦、と書いてある。ひょっとして神田のと同じ、、、とおもってドキドキしながら手繰ってみると、機械打ちで角の立った長ーいお蕎麦。よくあるパターンだ。ゆでてしめて、、、と一連の調理はなかなかの職人仕事で、とてもよいとおもうのだが、このお蕎麦、ほとんどお蕎麦のかほりがしない。ちょっと透明で、薄い緑色の細ーい冷麺の麺のようにも見える。歯触り、舌触り、喉ごし、、、なかなか素晴らしいし、蕎麦つゆともよく絡むのだが、お蕎麦それ自体がちょっと弱いと思ふ。

全体として、なかなかおいしいと思いました。もりも多く、良心的です。しかし日本蕎麦を食べているんだぞー、という醍醐味にやや欠けているように思ひました。残念。偉そうですみません。

ともあれ、楽しいナビ蕎麦でした。御馳走様でした。

良い;おそらく地元の有名店 老舗っぽい雰囲気が醸し出されている 安くておいしい 量も十分だ
もっと良くなる;普通のお蕎麦っぽい選択肢があるとより良い それと禁煙希望です!
また行く?;Maybe
総括;おそらく地元の有名店 ちょっと崩した感じの江戸風のお蕎麦が楽しめる
タグ:日本蕎麦
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